虹色オリハルコン

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命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

睡眠薬をだし続ける医師にかかってはいけない、ぞと。

2014年02月13日 | 薬のこと・薬害のこと



テレビのワイドショーで、読売新聞の記事「大量服用招く安易な処方」と題した、医師の安易な投薬による薬害(重症化や死亡例)について放送されていました。
(ホントはブログに原発推進新聞である読売新聞の記事の引用はしたくないと、心に決めたのだけれど・・・、この記事の内容は、ちょっと捨てられなかったので。

テレビの方の情報サイトのこちらに記録が残っていましたので、以下にメモのために転載・編集させていただきました。

02/11 11:00
(TBSテレビ[ひるおび!])

大量の精神薬を服用で・搬送156病院

大量に精神薬を服用し搬送されたケースが156病院であった。
安易な処方が問題視される。
薬は米国の6倍も処方されていて重傷・死亡例も。

読売新聞は昨年11月、全国の救命救急センターと日本救急医学会の救急科専門医指定施設の計498病院にアンケートを送り、164病院から回答を得た(回収率33%)。
大量服薬患者を年間100件以上受けている病院も10病院あり、最も多い病院では約500件と回答した。


精神薬で救急搬送・大量服用招く安易な処方

大阪府守口市の関西医大滝井病院救命救急センターには、睡眠薬や抗不安薬などを大量に飲んだ患者が毎年50人〜100人近く運び込まれる。
精神科ではかかりつけ患者でも「身体は診られない」と対応せず、一般病院は「精神疾患に対応できない」との理由で受け入れを拒むことが多い。



同大救急医学科の中谷壽男教授は「患者の大半は命に別状はないがどこの医療機関でも断られるのでうちで受け入れることになる」と話す。
残存する薬の影響で問題行動を起こしそうな患者はスタッフの多い集中治療室(ICU)で対応せざるを得ない。
中谷教授は「大量に薬を飲んだ患者の入院でICUの空きがなくなり深刻な救急患者を受け入れられない場面が頻発している」と訴える。

精神科の治療は、薬物治療とカウンセリングなどの心理療法が両輪とされているが、欧米に比べて日本では手間のかかる心理療法を行う施設が少なく、安易に薬を出して対応されがちだとの批判がある。
重い不眠症に使われるバルビツール酸系睡眠薬など、薬によってはまとめて飲むと死亡することがある。
不眠や不安、頭痛などに使うベンゾジアゼビン系薬薬剤は即効性があって便利だが、使い続けると薬をやめにくくなる。



薬への依存性・社会生活に影響

九州地方の40歳代の元看護師の男性は病院の不規則勤務で不眠に陥り、院内の精神科で睡眠薬を処方された。
次第に睡眠薬なしに眠れなくなり、薬の効き目が落ちると医師は量を増やした。
男性は薬に不安を感じ医師に何度も質問したが「長く飲んでも安全」と言われた。
男性は薬の酩酊感を求め複数の医療機関で睡眠薬を入手し始め昼間から服用、集中力低下で退職せざるを得なくなり生活保護に追い込まれた。

「死にたい」という衝動から自宅で大量の薬を飲んだ。
一命を取り留め、今は専門病院の外来で薬を減らしているが、離脱症状に苦しみ断薬に至らない。
「医師が出す薬でこんな目に遭うとは想像も出来なかった」と男性は悔やむ。

精神科の治療は、薬物治療とカウンセリングなどの心理療法が両輪とされているが、欧米に比べて日本では手間のかかる心理療法を行う施設が少なく、安易に薬を出して対応されがちだとの批判がある。
日本は人口あたりのベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用量が世界一で米国の6倍とされる。
精神科医から救急医に転身した北里大学病院救命救急センターの上條吉人特任教授(日本中毒学会理事)は
「処方する医師の側に大きな問題がある。
国は精神科関連学会などの自浄能力に任せるのではなく、命に関わる薬の処方を制限するなど、強制力のある対策を講じるべきだ」と指摘する。



「お薬手帳などの用法用量を守らないと。飲む側の問題も」と原千晶、
「心理療法でしっかりやるべきところが逆転している」とジャーナリスト・大谷昭宏のスタジオコメント。

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安易な精神薬の投与で、患者が依存症になったり命に関わる重篤な事態に陥ることがある、これは以前より言われていたことですが。
さらにこの記事で知ったのは、精神薬のせいで救急車で運ばれる患者のうち、45%は、命にかかわるほどでないというのに、病気の性質上、病院の受け入れ先が救急病院に限られてしまうため、それらの患者で病院の空きがなくなり、本来のICUでの治療が必要な深刻な状態の救急患者を受け入れられないという、二次的な被害も出てきていること。
日本の精神科医は、もっと根本から考えなおして欲しいです。と、同時に、日本の医療体制全体も、もっと根本から変える必要があるのでは?





長くなりそうなので、乙女椿で一休み  



■睡眠薬で記憶障害

また、睡眠薬に関連して、金沢大学院再生脳外科科長で医学博士の山嶋哲盛氏が「サラダ油が脳を殺す」という本にて、睡眠薬で一時的な記憶障害になると、警鐘を鳴らしています。

以下、「サラダ油が脳を殺す」p188~より


睡眠薬を飲むと記憶力が落ちる

(前略)
 
 睡眠薬にはたくさんの種類がありますが、そのほとんどが「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」です。ベンゾジアゼピン受容体とは、側頭葉の内側の扁桃体や嗅内皮質、海馬などの神経細胞に多く存在するアンテナで、主として、神経細胞の興奮を鎮めるブレーキ役を果たしています。ところが、この受容体に作用する薬には「一時的な記憶障害」という副作用があります。
「一時的な記憶障害」と言っても、意味がよくわからないかもしれません。そんな方のために、ある患者さんの例を紹介しましょう。
 20代の男性Yさんは、不眠の治療のために「サイレース」(フルニトラゼパムという成分の睡眠導入剤)を飲んでいました。
 Yさんは、毎朝起きると、まず携帯電話をチェックします。その日もそうだったのですが、メールの送信記録を見ると寝る前に書いて送った履歴が残っているものの、それをまったく覚えていません。それに、毎日7~8時間は寝ているのに、だるくて睡眠不足のような感覚がありました。
 また、ある晩Yさんは、「マイスリー」(ゾルピデムという成分の睡眠導入剤)を飲みました。その後、恋人が自宅に来たのですが、Yさんにはその記憶がなく、翌朝起きて彼女が自分の横に寝ているので驚いたそうです。Yさんいわく「自分はどちらかというと神経質なほうで、睡眠薬を使わなければ物音でもすぐ目が覚める」のだと。
 Yさんは、睡眠薬を飲んだことで、記憶がなくなるほど眠りが深くなったのでしょうか?それにしてはいつも体がだるいし、頭は睡眠不足のように、ボーッとしている……
 これが、睡眠薬による「一時的な記憶障害」です。自分が何をしているか忘れてしまうなんて、怖いと思いませんか?

睡眠薬を出し続ける医者はお勧めできない

 そして、これよりはるかに怖いのが、月単位で長期間使った場合に生じる「近時記憶障害」です。
 もう20年以上前になりますが、イギリスBBC放送で「ハルシオン・ナイト・ドリーム」という番組が放送されました。当時、ハルシオンによる健忘が社会問題化しており(現在は沈静化していますが)、番組では、睡眠薬としてのベンゾジアゼピン系薬物による健忘作用を大々的に取り上げていました。
 睡眠薬は、持続的な記憶障害を引き起こすのか?
 答えは「イエス」です。
睡眠薬を使い続けると、短期(遅延)記憶、ことに思い出す回想記憶に支障をきたします。
すると、前日に上司から受けた指示の内容を正確に覚えていられないようになり、仕事にならなくなってしまうのです。そのため、睡眠薬を使い続けるのは絶対に避けるべきです。
 使うなら、たとえば、だらだらとした睡眠リズムを一挙に改善したい時とか、どうしても前夜に十分休んでおかないとこなせないような重要な仕事を控えた前日とか、海外旅行などの長時間フライトの後に一気に時差ボケを解消したいといった場合に限定するようにしましょう。飲んだとしても、せいぜい月に3錠程度が限度。したがって何年にも渡り睡眠剤を出し続ける医者は決してお勧めできません。
 ハルシオンを2年間続けて服用した結果、アルツハイマー病にも匹敵するような短期記憶障害を起こした若者が、服用を3ヶ月やめただけで、完全に記憶力を回復したのを目にした経験が私にはあります。眠れない辛さはわかりますが、漫然と睡眠薬を飲み続けてはいけません。そうではなくて、

1.不眠の原因である焦りや不安の原因を知り、その対処法を家族や同僚、友人に相談する。
2.生活パターンを規則正しくする
3.昼寝は絶対にしない
4.日中の運動量を増やす
5.アルコールを受けつける体質ならば、寝酒をたしなむ(ただし少量)
6.布団に入る時間を少し遅めにする


など、負のスパイラルを断つために自分でできることを工夫してみてください。

(後略)

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これを読んで改めて気づいたのですが、イギリスではもう20年も前から、睡眠薬の記憶障害について警鐘があったということ。そして、それが功を奏したのか、この問題は今は沈静化しているらしい。
(参照:自殺率を減少させた、薬に頼らない英国の精神医療

日本はこの20年、何をしていたのでしょうか?
最初の読売の記事にもあるように、日本のベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用量は世界一で(こんな世界一は嫌だ・・)、アメリカの6倍であったりするわけですから、医師にも情報がないというのでしょうか?

携帯の子どもへの使用制限なども、ヨーロッパ諸国は国が率先して早くから気をつけていたのに、日本では、国からの情報まったくなくて、個人が努力して調査してようやくわかったというようなものばかり。
つくづく遅れているなあと思いますし、国は国民を守る気持ちがあるのかと思います。
薬に頼らない快眠のために、上の6項目とともに、寝る前に携帯・スマホ、PCなどの電子機器を見ない、枕元に置かないということも個人的には付け加えたいです。

近年、不眠症やウツの急増と重なるように、アルツハイマーや若年性の認知症などが急増しているのは、四六時中、電子機器と離れない生活や、精神薬・睡眠薬の多用、こんなところにも遠因があるのではないかと思えて仕方ありません。
(参照:寝る前のメールチェックはエスプレッソ2杯分・・
     消灯後のケータイ、心の健康にも悪影響?


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