天皇陛下、お気持ち表明 生前退位に強い思い
思えば「現人神(あらひとがみ)」と呼ばれた天皇が、人間宣言をされ、戦後「国民の象徴」となった。
憲法に書かれたその言葉の重さを、もしかしたら日本でいや世界で一番、考え続けてきた、その方こそ、今上天皇ではないかと思いました。
天皇は国民の象徴でなければならない。
では、「象徴」とは?・・・戦前は、神だから、国を守るために古来の神事をとり行うお役目があった。
今も行事としてそれらは行われているのだろうが、一般にはわかりにくい祭式は、憲法に書かれた象徴とは程遠い、庶民とかけ離れた世界にあるもの。
天皇として務めてきたこれまでの28年間、国民の喜怒哀楽に寄り添える天皇であること、それが「象徴」としての天皇である、という事を身を持って示された。
気候変動や天変地異で、災害が増えて国内でも多くの場所で、被災者が生まれたが、天皇皇后両陛下は、必ずお二人で、被災者へのお見舞いをされ、傷ついた人々を励まされてきた。
また、第2次世界大戦で亡くなった多くの人々を慰霊するために、日本各地、世界の激戦地まで出向いて、追悼されてきた。
おそらく、国民とともに、国民に見える形で、国民を励まし祈り続けること。それが象徴としての天皇の役割だとお考えになったのではないだろうか。
陛下の負担を減らすために「摂政」を置きましょう、という意見も承知のうえで、「それは違う」というニュアンスで言われたのも、印象に残りました。
「象徴天皇」は、国民とともにあらねばならない。だとしたら、国民に寄り添うそれらの行動が年齢に伴いできなくなるなら、「象徴天皇」ではありえなくなる矛盾・・・それは、象徴天皇として、出来る限りのことをしてこられた陛下だからこその思いであり、自負であるのでしょうか。
そんな陛下だからこそ、昭和天皇崩御の際のご経験から、自分の終焉の際の儀式も、大仰にしてほしくなかったのでしょう。2ヶ月の殯(もがり)の行事、葬儀に関する行事も1年間続くといいます。
平安時代ならともかく、現代には現代の仕事もあり、残された家族もへとへとになる。
昭和天皇崩御の際は、テレビから色が消えたようになり、芸能人の結婚式やイベントが延期されたり、国内全体が自粛ムードに溢れ、そういう意味でも、ご自分のせいで、国民生活が停滞して欲しくない、という思いもあったのではないでしょうか。
陛下の言葉から、私は上の3つのことが心に残りました。
誠実に憲法を守ろうとするその姿勢にも感動しました。
未だ余力のあるうちに、おっしゃっておきたかったお気持ち、国民に直接伝えてくださってありがとうございました。
天皇陛下お気持ち全文→http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160808/k10010626811000.html
思えば「現人神(あらひとがみ)」と呼ばれた天皇が、人間宣言をされ、戦後「国民の象徴」となった。
憲法に書かれたその言葉の重さを、もしかしたら日本でいや世界で一番、考え続けてきた、その方こそ、今上天皇ではないかと思いました。
天皇は国民の象徴でなければならない。
では、「象徴」とは?・・・戦前は、神だから、国を守るために古来の神事をとり行うお役目があった。
今も行事としてそれらは行われているのだろうが、一般にはわかりにくい祭式は、憲法に書かれた象徴とは程遠い、庶民とかけ離れた世界にあるもの。
天皇として務めてきたこれまでの28年間、国民の喜怒哀楽に寄り添える天皇であること、それが「象徴」としての天皇である、という事を身を持って示された。
気候変動や天変地異で、災害が増えて国内でも多くの場所で、被災者が生まれたが、天皇皇后両陛下は、必ずお二人で、被災者へのお見舞いをされ、傷ついた人々を励まされてきた。
また、第2次世界大戦で亡くなった多くの人々を慰霊するために、日本各地、世界の激戦地まで出向いて、追悼されてきた。
おそらく、国民とともに、国民に見える形で、国民を励まし祈り続けること。それが象徴としての天皇の役割だとお考えになったのではないだろうか。
陛下の負担を減らすために「摂政」を置きましょう、という意見も承知のうえで、「それは違う」というニュアンスで言われたのも、印象に残りました。
「象徴天皇」は、国民とともにあらねばならない。だとしたら、国民に寄り添うそれらの行動が年齢に伴いできなくなるなら、「象徴天皇」ではありえなくなる矛盾・・・それは、象徴天皇として、出来る限りのことをしてこられた陛下だからこその思いであり、自負であるのでしょうか。
そんな陛下だからこそ、昭和天皇崩御の際のご経験から、自分の終焉の際の儀式も、大仰にしてほしくなかったのでしょう。2ヶ月の殯(もがり)の行事、葬儀に関する行事も1年間続くといいます。
平安時代ならともかく、現代には現代の仕事もあり、残された家族もへとへとになる。
昭和天皇崩御の際は、テレビから色が消えたようになり、芸能人の結婚式やイベントが延期されたり、国内全体が自粛ムードに溢れ、そういう意味でも、ご自分のせいで、国民生活が停滞して欲しくない、という思いもあったのではないでしょうか。
「象徴天皇として、勤めを果たしてきた自負」
「摂政をおけば憲法に記された象徴天皇でなくなってしまう」
「喪のあり方」
「摂政をおけば憲法に記された象徴天皇でなくなってしまう」
「喪のあり方」
陛下の言葉から、私は上の3つのことが心に残りました。
誠実に憲法を守ろうとするその姿勢にも感動しました。
未だ余力のあるうちに、おっしゃっておきたかったお気持ち、国民に直接伝えてくださってありがとうございました。
天皇陛下お気持ち全文→http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160808/k10010626811000.html