虹色オリハルコン

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どちらを選ぶかは自分次第

備えあれば憂いなし

2020年09月08日 | 地球環境・温暖化・気候変動

9月8日の東京新聞一面コラムの「筆洗」はイソップ寓話の趣もあり興味深かった。


  https://www.tokyo-np.co.jp/article/54128
(改行など一部編集)


     ↓

 男がおぼれていた。幸いなことにボートがやってきた。「大丈夫か?」と差し出された救いの手を、この男は断った。「神さまが助けてくれる」。また、別のボートがやってきたが、やはり、「神さまが助けてくれる」。男はそのままおぼれ死んでしまう。
 天国に着くと男は神さまに抗議した。「なぜ助けてくれなかったのですか」。神さまは腹を立てたそうだ。「ばかもの! ボートを二度も遣わしたではないか」。なにかの映画で聞いた小咄(こばなし)だが、巨大台風のニュースを見ながらぼんやり思い出した。

 大型で非常に強い台風10号は九州全域を暴風域に巻き込みながら北へ抜けていった。避難指示、勧告の対象は約八百五十万人。大勢の方が眠れぬ一夜を過ごしたのだろう。
 上陸こそしなかったが、最盛期の気圧は伊勢湾台風級の九二〇ヘクトパスカル、沖縄県南大東村では最大瞬間風速五〇・七メートルを記録したというから化け物のような台風であった。

 地球温暖化が進んだ結果、日本近海の海面水温が熱帯並みに高くなってしまい、巨大な台風が発生しやすくなっている。もはや化け物は珍しくなく、これからも日本に襲来するだろう。備えるしかない。
 「神さま、なぜ化け物のような台風から助けてくれないのですか」。神さまはやはり腹を立てるのだろう。こうなる前に何度も異常気象を見せて、温暖化に取り組むよう教えたではないかと。



地球自身、生きている惑星だとすれば、地球温暖化は、化石燃料を燃やした事だけが原因ではないかもしれない。
しかし、私たちにできるのは、人間の営みによって狂ってしまう自然のシステムがあるなら、そのリスクを最小限にする努力だけ。

トランプ氏は、いまだに地球温暖化はフェイクだ、と言っていたが、自然災害への危機意識のない人は、リーダーたる人にふさわしいのだろうか。
日本のリーダーも同様に。
過去の高度経済成長期やバブル時代の成功体験を追い求め、過去の経済至上主義の思考が抜けられない人は、今世紀の危機に立ち向かえないと思う。
自然災害に対して個人や地域でできることには限界がある。
そういった意味でも、石破茂自民党総裁候補の提唱する「防災省」は、国民にとっては、現実的で必要な選択だと思う。

が、自民党は石破さんを選ばない。


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