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原発村よりバイオ村

2011年05月10日 | 期待の技術
電力需要の9倍を生産、独のバイオ村(オルタナ) - goo ニュース

ドイツでは、自然エネルギー源の最終エネルギー消費量に占める割合が、2000年には3.8%であったのが、2010年には11%に伸びている。電力分野だけを見れば、この割合は6.4%から17%にも増えている。こういったダイナミックな増産を根元で支えているのが、地域に密着して自然エネルギー事業を実現する会社や組合たちだ。熱や電気を自給する「バイオエネルギー村」も広がりつつある。

■2030年までに48万人に供給目指す

南ドイツ、ボーデン湖地方で活動するソーラーコンプレックス株式会社も、そのようなエネルギーサービス会社である。2000年に20人の地域住民が、3.75万ユーロを出し合って設立した。目標は、2030年までに人口48万人の同地方の熱と電力を、自然エネルギーにより供給することだ。設備の計画、建設、運転までを一貫して手がけ、扱う技術は太陽光発電、水力、風力、バイオマス各種、地域暖房と幅広い。

年分配利回り5%の同社の株は、「エコロジー的に有意義で、長期的に価値を保てる投資」として、地域の住民や中小企業から人気を集めている。2010年には株主数は700に、株式資本は500万ユーロ(約6億円)に増えた。これまでの自然エネルギー事業への投資額は7000万ユーロ(約84億円)に上る。それらの設備は、一年で約6000世帯分の電力消費に相当する電気2200万kW時と、暖房・給湯用の熱2500万kW時を生産している。

「(2030年までのエネルギー自立は)技術的、経済的には可能です。一番大きな障害は人間の頭です」と、同社の経営者であるベニ・ミュラーさんは語る。

このソーラーコンプレックス社が力を入れているのが「バイオエネルギー村」の普及だ。バイオマスを中心とした自然エネルギー源により、熱と電気を自給する農村のことで、ドイツには56村ある。同社でもこれまでに5村を実現しており、毎年2村のペースで増やす計画だ。

その1つが人口430人、100世帯の暮らすマウエンハイム村。2006年にバイオエネルギー村になった。きっかけは村の二軒の農家が、副収入源としてバイオガス発電を始めようとしたことだ。



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化石燃料をエネルギーにすれば大量のCO2を出すし、地球資源として限りあるもの。だから、このまま継続してゆけば必ず限界がくる。
しかし、自然の生態系は、循環して元に戻る持続可能な存在。
バイオミミクリー」とは、自然をお手本として自然を真似するという最近の造語だけれど、エネルギーに関しても、自然の生態系をお手本にすることで、落ち葉が土にかえってまた新たな植物を育ててくれるように、循環するサイクルを作り、環境に不調和な存在を残さないという方法を選択すべきだと思うわけです。

原発神話もようやっと崩れてくれた今こそ、私たちは新しいエネルギーを選択する時が、来たのではないでしょうか。

福島県の原発周辺地域は、酪農が盛んだったり、また、相馬地区は馬とともに生きてきた地域であることもあって、家においてきてしまった牛や馬などを心配する方たちが大勢いらっしゃいましたけれど・・・



以前の記事でもご紹介した、ドイツの村では、農民が中心になって豚舎や牛舎から出る糞尿を発酵させ発生したメタンガスから発電を行っていました。
今までただ捨ててきた物が、エネルギーになるならどれだけありがたいことでしょう。家畜の糞尿も立派なエネルギーに変えられるのです。

山越え谷越え、長い送電線を伝って、送られてくる電気ですが、より地域密着型でコンパクト、自給自足的な電力になれば、コストもずっと抑えられます。
ドイツのこの会社は、人々の間で投資先として人気があるといいますから、経済の面でも今後もさらに伸びてゆくことでしょう。

しかし、上記記事のソーラーコンプレックス株式会社の経営者が「一番大きな障害は人間の頭です」と語っている部分が印象に残りました。
「原発がなければ電力が足りない」とか、「自然エネルギーは出力が少ないうえに、コストがかかる」とか、今まで決めつけてしまって思考停止状態になっていた日本も、ドイツよりも重症の石頭・・・だったかな?
発想をどんどん切り替えれば、変化は必ず起こせます。

ね、菅さんだって、ホントのこと言えば、内心はずっとそう思われていたでしょ!
菅直人公式サイトで「バイオマス」と一致するもの



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