虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

気候変動による「縄文海進」進行中?

2015年09月14日 | 地球環境・温暖化・気候変動
地球温暖化により、北極南極、永久凍土、氷河などが、溶け始めている。
海水温が上がり、気象が荒れ、豪雨、豪雪、巨大台風、洪水など、地球の水が暴れ列島に襲いかかる。

かつての地球では、氷河期が終わったあと、劇的な変化が起こった。凍っていた氷雪が溶け始めたあと、海水面が上がり、陸地が水没し、海が増えた。
日本列島では、6000年前の縄文時代、今より気温が2度高く、海面も今より3~5メートル上昇しており、陸地の奥深くまで海水が入り込んでいたという。
これが縄文海進(じょうもんかいしん)というそうです。これからの時代のキーワードになるかもしれないので、よろしかったら覚えていてくださいませ。



画像:日経新聞



以下、千葉「地理・地名・地図」の謎(高林直樹・監修)より


32p~
 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第五次報告書(2013~2014)では、「このまま温暖化が進むと、今世紀末には最大82センチも海面が上昇する可能性が高い」と警告したのである。
 今後、海面がどのようなペースで上昇していくかを、予測するのは極めて難しいといわれるが、海面上昇によって、日本列島がどのように沈んでいくかのシュミレーションは可能である。その結果は「縄文海進(じょうもんかいしん)」の時代に逆戻りするのだという。
 じつは今から6000年前の縄文時代前期には、地球の平均気温がいまより約2度高かった。海面も3~5メートル上昇していて陸地の奥深くまで海水が入り込んでいたのである。これを「縄文海進」という。関東平野では利根川水系は群馬県東端付近まで、鬼怒川水系は水海道付近あたりまで海であったと考えられている。
 この時代の地図を見れば一目瞭然。千葉県は海進によって、ほとんど島になっている。しかもこの地図に近い地形が出現するのは約100年後のことと想定されているから、そう遠いことではないのである。



東日本大震災の津波の時も思ったのだけれど、人間目線でどんなに巨大な防波堤を作っても、自然の営みは大きすぎて、かなうものじゃなかったということ。
総工費1215億円、31年の歳月をかけて作り、ギネスに登録されたくらいのスーパー防波堤「釜石港湾口防波堤」も、あの津波を避けることは出来なかったのだ。
 →此処 ( ここ ) より下に家を建てるな―― 先人の教え、忘れるべからず

今回、鬼怒川の決壊で被害にあわれた皆様には、お気の毒で、お見舞い申しあげるしかないのだけれど、上記の本の中で、「鬼怒川水系は水海道付近まで海であった」という言葉にはっとさせられました。「水海道」!という地名も象徴的ですが…

江戸時代に埋め立てや治水が進み、関東平野は、気候もよく住むにも農業にも良い場所だったと思います。

が、今後の急激な気象の変化で、わずか100年先には、縄文時代のような地形に戻ってしまうとしたら・・・?
もし地球規模の巨大な変動が、今後もさらに規模を増して続くなら、人がシャベルで蟻の巣を簡単に壊してしまうように、いくら巨大な堤防を作っても想定外の大自然のパワーの前では、たやすく壊れてしまうことはないでしょうか。
昨日までだいじょうぶだったから、明日も同じことが続くだろう、ということは、もうあてにならない時代になっているようにも感じます。
いくらお金や時間をかけ自然を克服したと思っても、長く続いた地球の安定期は終わりを告げようとしているのかもしれません。

個人でできることとして、危険な場所を避けることのほうが、コストのかからぬ有効な自衛手段ではないかと思います。行政も、よりしっかりした治水対策が必要ですが、その一つとして、こういう視点を入れて、今後は川付近を宅地にすべきかどうかの検討など今一度お願いしたいです。
もし、これから住む場所を選ぶなら、家の間取りや利便性だけでなく、昔の地形のわかる地図や古くからの地名なども参考にして、先人が残してくれたメッセージを読み取ることもとても大事だなと思いました。

今日は口永良部島、桜島に続き、阿蘇山が噴火しました。こんなときに川内原発の再稼働、このところの霧島火山帯の連動するような活動に何も疑問を持たないなら、行政の危機管理が心配です。
政府は執拗に憲法違反を犯してまで安保法案にこだわっていますが、そんなことにエネルギーを費やすより、今ここにある国内の危機についてしっかり見て欲しいです。
あと、日本列島のどこにも、原発を建てていい場所があるわけがないのは、もちろんのことです。


 おまけ
わかり易いサイトがありました。縄文海進シュミレーション・・・
 http://www.amy.hi-ho.ne.jp/mizuy/arc/kantoplain/


★関連記事
 地名は安易に変えちゃならんのよ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3つの薬害記事(抗がん剤で涙... | トップ | シールズ代表の意見陳述 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

地球環境・温暖化・気候変動」カテゴリの最新記事