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天皇が安倍晋三に対峙した平成の終わり

2019年05月09日 | 社会のニュースを考える
イギリスBBC放送。イギリスは王室があり、日本同様に代替わりの問題もあるせいか、天皇陛下の生前退位に関してはより注目していたことだと思います。

とある方より、BBC放送日本語版の良記事を教えていただいたので、ご紹介します。

日本の皇室に対して、BBCが好意的に見ていることを感じましたが、特に以下に記す抜粋部分に関しては、安倍晋三及びその背後の勢力と今は上皇になられた平成時代の天皇陛下の対比をわかりやすく報じていた。

「戦前への回帰を目指す勢力」に対して政治利用されないためのブレーキをかけ続けていた

ということがよくわかる内容だったので。

なぜ、日本国内でこういう当たり前の報道ができなかったのか、忖度しすぎて、日本では当たり障りのない皇室報道ばかりが目につくのだけれど。



天皇陛下、その人間らしさ
2019年04月30日
(一部抜粋)

教育を受けていた時期のどこかで、陛下は強固な平和主義者となり、それは現在も続いている。このことについては、アメリカ人家庭教師のエリザベス・グレイ・ヴァイニング氏の影響を指摘する人もいる。天皇陛下は昨年12月には「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と述べた。平成の間に1人の自衛隊員も、戦争や武力紛争で犠牲にならなかったことに、何より満足しているという。

陛下は日本のかつての敵や被害者とも心を通わせる努力をしてきた。北京、ジャカルタ、マニラからサイパンまで、昭和天皇の下で生じた傷を癒すために尽力した。

「陛下は、日本の和解のための最高の特使という、天皇の新たな役割をつくり出し、地域内を何度も訪問し、償いと悔恨の意を示してきた。基本的に、過去の戦争の傷を癒そうとしてきた」とキングストン教授は指摘する。

1990年代には、それはあまり議論にはならなかった。国内の政治家は陛下を支え、1992年には歴史的な中国訪問を実現させた。だが、陛下が年齢を重ねるにつれ、日本の政治は急激に右傾化した。

かつての「謝罪外交」は、平和主義とともに支持されなくなった。安倍晋三首相は、日本の平和憲法を改めると宣言している。安倍氏や右派の人々は愛国的な教育を復活させ、彼らの言う戦後の「自虐史観」を消し去りたいと考えている。
目立たないように、しかし強い意志をもって、陛下は繰り返し歴史修正主義者たちに対する軽蔑心を表してきた。2015年、戦後70年の節目で、安倍氏は談話を発表した。

「安倍氏は基本的に、日本がいま享受している平和と繁栄は、300万人の戦死者のおかげだと述べた」とキングストン教授は言う。

「翌日、陛下はそれを否定した。陛下は日本がいま享受している繁栄は、国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識によるものだと、お言葉で述べた」

テレビ中継を見ていた何百万人もの日本人にとって、それは疑いようのない批判だった。

東京で開かれた園遊会では、右派の東京都の教育委員会委員が、国歌を斉唱するときには全教員を起立させると陛下に誇らしげに伝えた。

陛下は静かに、だがきっぱりとこう言って、その委員を諭した。

「強制になるということではないことが望ましい」

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「軽蔑心」という言葉の選択がいいのかわからないが、BBCが言うように、確かに先代の天皇が安倍晋三に代表される右派勢力に、その言葉に似ている気持ちを抱かれているだろうということは、実はわかりやすかった。マスコミが言わないだけで・・・
海外のメディアだからこそ書けたとも言えるかもしれない。

戦没者追悼式のたびに、歯がゆく苛立たしい思いをされていることはよくわかった。
テレビに映し出された2017年の陛下の表情は、まさに安倍晋三氏を射抜くような目だった。
安倍総理5年連続「加害」に触れず



画像:東日本大震災の被災者と話す天皇・皇后両陛下(BBC NEWS JAPANより)


平成時代は、大きな天災が続いた。被災した国民を励まされ、また過去の負の遺産である国家の侵略戦争で犠牲になった人々のために内外を問わず慰霊する旅を続けられた。
そしておそらく日本で最も深く真剣に、憲法に則った象徴天皇としての役割を考え続けた人だったと思う。
誰も変わることができない自分の役割であるのだと謙虚に誠実に、心と行動で示されたそれらは、日本だけでなく、国外にも、とても良い影響を与え続けてくださった。
BBCが見た姿そのままだったと私も思う。


新しい天皇皇后両陛下の意識エネルギーが5月1日を境に一段とパワーアップした。
この日、本当に引き継いだのは形だけの三種の神器といわれるものでなく、上皇様、上皇后様お二人で作られてきた30年の信念、そしてその役割を果たす覚悟だったのだと思う。
その日のお二人の意識エネルギーの上昇で、はっきりとわかった。



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