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母国に非戦を訴える元イスラエル兵

2024年03月17日 | 社会のニュースを考える

弱小個人事業主というご縁で、20年ほど前、イスラエル人の木工作家の方と、短いご縁をいただいたことがある。
その時印象的だったのは、イスラエルの中にいてはわからない、日本に住んでいるからイスラエルが、おかしな方向に行っているということに気づいた、と言われていたことです。

その方と、20年の時を隔てて新聞の中で再会しました。
20年前の思いは変わらずに、より強く非戦を訴えていらっしゃった。

「殺されたから殺していい、は誤り」非戦を訴える元イスラエル兵に届く、母国からの批判 「それでも…」:東京新聞 TOKYO Web

殺されたから殺していい、は誤り」非戦を訴える元イスラエル兵に届く、母国からの批判 「それでも…」:東京新聞 TOKYO Web

元イスラエル兵で、現在は埼玉県皆野町に暮らす木工職人のダニー・ネフセタイさん(67)は母国のガザ侵攻に心を痛め、書籍やSNSなどで非戦...

東京新聞 TOKYO Web

 


ロシア人の中でも、弾圧されても命の危険にあっても、プーチン政権を批判する人たちが存在するように、イスラエルも一枚岩ではなかったのですね。
しかし、ホロコーストの悪夢がイスラエルの人々をよりかたくなにしてしまっていることは否めず、彼の発言は母国からは「イスラエルの恥」と批判されている。

(以下、一部記事抜粋)


● 自身に向けられる非難の声に「私が批判しているのは母国ではなく、戦争だ。『殺されたから、パレスチナ人を殺していい』というのは違う」とダニーさん。軍隊経験から「私も当時、国のために戦う自分が正しいと思っていた。そんな教育を受けていた。時間がたてば誤りに気付く」とも。「イスラエル国内で非戦を唱えるのは難しい。日本にいる私だからこそ、理想論でも伝えていきたい」

●近代西洋史に詳しい原田雅樹・関西学院大教授(自然哲学)は「ナチスのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)という第2次世界大戦の負の歴史。この呪縛が欧米諸国、特にドイツでは非常に強く、ユダヤ人国家のイスラエルに何も言えない」と説明する。

「1960年以降にイスラエルが軍事力を強化し、『われわれはホロコーストの歴史的犠牲者である』という国家理念が形成されていった。80年代末に反イスラエル闘争が始まると、パレスチナ人は『新しいナチス』と言われるようになった」とも解説する。

● ナチスは600万人のユダヤ人を殺害し、難を逃れた人々はイスラエルの建国に携わった。しかし、その過程では、70万人のパレスチナ人が難民として追いやられたナクバ(アラビア語で大惨事)も起きている。

● 「ホロコーストとナクバの歴史は同列に語られるべきだ。イスラエル側は『対テロ戦争』とし、反対意見はすべて『反ユダヤ主義』だと退けている。悲劇の歴史を政治利用してはいけない」と原田さん。

●ダニーさんも「ホロコーストの教訓をゆがめ、国民を守るという名目で虐殺を正当化している。本当の教訓は人権や平和の尊さだと理解するべきだ」と訴える。



アニメ映画「もののけ姫」では、かつて山の神と称えられていた巨大な猪が、大きな怒り、理不尽への悔しさ、復讐心から、触れたものをみな滅ぼす祟り神として、恐ろしい姿に変わっていく様子が描かれている。

ホロコーストでひどい目にあった、悔しかった、恐ろしかった、傷ついた、その気持ちは、想像するにあまりある。
当事者ならば許せない気持ちが先に立ってしまうのはある意味当然だとは思う。でも。
怒りのあまり、触れる者すべて滅ぼす、祟り神のようになってしまったら、自分たちも、本当の意味では、救われないのではないだろうか。

イスラエルの人々には、ダニーさんの言われるように、命の大切さや平和の尊さを、もっと視野を広げて考えて欲しいと願わずにはいられない。


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