虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

つらい事実

2014年04月20日 | 社会のニュースを考える
今朝の東京新聞、筆洗い


 混み合う通勤電車の中で風体のよからぬ中年の男に声を掛けられた。三十年ほど前の話である。若い時の川谷拓三さんに似ていた。たまたま、自分は座っていた。「学生さんか」「ええ」「席をかわってくれねえか」▼男は健康を害しているようには見えない。むしろ頑強そうである。厚かましいなとは思ったが、断れば面倒なことになる気もした。席を立った▼自分が座るのかと思っていたらそうではなかった。車内の奥から年老いた小柄な女性を連れてきた。「かあちゃん、席をかわってもらった」。母親はすみません、すみませんと何度も頭を下げた。男は、オロナミンCを自分に差し出した。「疲れちゃうからさ」▼この男を恐れた自分を恥じた。男のようにあっけらかんと生きたいとさえ思った。男には照れも遠慮もない。車内の好奇の目も気にならない。母親を楽にしてやりたいという気持ちしかなかった。あの母親にはいつまでも長生きしてほしいと本気で思った。あの男のために▼韓国南西部の珍島(チンド)沖。沈没した船の中に大勢の人が閉じ込められている。つらい。本当につらい。日本政府は支援を申し入れたが、韓国側は今は必要ないといっている▼事情もあるのだろう。海域が混み合うことを心配しているのかもしれないが、もし変な遠慮であれば、それはあまりにも悲しい。あの男と母親はどうしているか。



どの家族にも、それぞれの家族の事情があり、物語があるんですね。


船内から新たに13遺体収容=捜索遅れに家族ら抗議―韓国客船事故(時事通信) - goo ニュース

船からご遺体がようやく陸に戻り始めたようです。先のあるこれからという時に、事故直前まで元気だった子どもたちが・・・どれほど怖かったろう。待ち続ける親御さんたちの気持ちを思うと、涙が出そうです。
どうか、一人でも多くの生存者が見つかりますように。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

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