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ウツ自殺者の7割が精神科受診・抗うつ剤を服用

2014年04月08日 | 薬のこと・薬害のこと
こういう情報は、折にふれ、いつでも何度でも、しつっこく?流しておきたいですね。メモのために全文掲載。
日付を見たら、2010年と古い記事でしたが、2012年には、日本うつ病学会が、医師に対して安易な投薬を慎むよう警鐘を鳴らしています。このような遺族たちの調査が功を奏したのでしょう。
 (うつ病学会が安易な投薬に警鐘

うつ病自殺7割が精神科を受診 「抗うつ薬」安易な服用に懸念
(J-CASTニュース 2010/5/ 4 10:00 )

うつ病で自殺した人の7割が精神科を受診しており、その多くは「抗うつ薬」を服用していた。遺族が行った調査でわかった。最近は製薬会社のテレビCMや政府の「うつキャンペーン」のせいもあって、抗うつ薬に抵抗感のない人が増えている。医療関係者の間でも安易な服用を懸念する声があがっている。

全国自死遺族連絡会が2010年3月までに行った調査によると、自殺者1016人のうち精神科を受診、治療中だった人は701人で、69.0%を占めた。自殺者のうち飛び降り、飛び込みは197人で、自宅のマンションから飛び降り自殺を図った場合は全員が受診していた。また、自殺した20~50歳代女性も100%が通院していた。

「1日20~40錠の服用はざらにある」

調査で、自殺者の多くは抗うつ剤を服用していたこともわかった。1回5~7錠を1日3~4回にわたって服用していた。全国自死遺族連絡会の田中幸子さんは、

「1日20~40錠はざらです。症状がよくならないと、別の病名がどんどん上乗せされていき、その分、薬の量が増えていきます。うつ病は生まれつきではなくて誰もがなり得る病気で、うつになるには原因があるんです。それを解決しないと、いくら薬を飲んでも治りません。頭痛や不眠といった症状は薬の力で助けてもらって、根本の問題はカウンセリングなどで治していくというのが本来の治療なのです」

と指摘する。

日本ではカウンセリングには保険診療点数がつかないので赤字になるという理由で、ほとんどの病院で取り入れず、1~3分程度の問診で薬を投与する例が多いという。そして、

「私たち遺族は、精神科に子どもや家族を行かせなければ、死ななかったかもしれないという自責の念を抱えています」

と話している。

内閣府自殺対策推進室は2010年3月から、「お父さん眠れてる?」というキャッチコピーでうつ病防止キャンペーンを行い、2週間以上眠れない日が続いたり、食欲がなく体重が減ったりしている場合にはうつかもしれないので、医者に相談するよう呼びかけている。こうしたキャンペーンを大々的にすることも、安易な服用につながりかねない、と田中さんは危惧する。

抗うつ薬を飲むと滑舌が悪くなり、ぼーっとしてきたりして、会社勤めができなくなります。まじめな人ほど病院にかかって、薬をちゃんと飲んで、そういう人ほど亡くなっています。また、若者の間でも服用が広がり、副作用でだるくなって仕事をする気がなくなり、最終的には寝たきりになる人が増えているんです

そして、こうアドバイスする。

「軽いうつ状態なら誰にもあること。まずは少し休んでみたり、おいしいものを食べてみたり、ストレス発散してみたりして、薬で治るという信仰を捨てないと危険です」

「抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」

抗うつ薬の安易な服用はよくないという見方は、医療関係者の間にも広がってきている。

厚生労働省の発表では、うつ病患者が100万人(09年)を超え、この10年で2倍以上に急増した。10年1月6日付け「東京読売新聞」は患者急増と新規抗うつ薬との関係について概ねこのように報じている。

一部の医療関係者は抗うつ薬の安易な投与に疑問を抱いている。北里大学宮岡等教授は「薬なしでも自然に回復するうつ病も多い」と話し、慶応大学渡辺衡一郎専任講師は「日本でも、まず抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」と述べている。

抗うつ薬を服用していた患者が自殺したり、他人を傷つけたという報告が複数寄せられていることから、厚生労働省も対策に本腰を入れ出した。

同省医薬品医療機器総合機構安全部は、抗うつ薬「SSRI」(パロキセチン塩酸塩水和物、フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン)と、「SNRI」(ミルナシプラン塩酸塩)を服用した患者が自殺や他害行為をした268ケースと、それぞれの薬の因果関係を調べた。

すると塩酸パロキセチンで2 件、マレイン酸フルボキサミンで2 件については「医薬品と他害行為との因果関係が否定できない」としたが、それ以外のケースは「医薬品と他害行為との因果関係は不明」となった。しかし因果関係がないとも言えないため、医療機関に対して投与の際に「十分注意を払うべきだ」としている。調査は09年5月8日に発表した。

厚労省の調査を踏まえて、日本うつ病学会は、うつ病患者には自殺のおそれがあるので、抗うつ薬の投与を開始した時と投与量を変更する時には、患者の状態を注意深く観察することが必要だ、として医療機関に注意を呼びかけている。なかでも24 歳以下の患者は自殺のリスクが増加するという報告があり、投与する際には「より注意深い観察が必要である」としている。

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最近、「お医者さんに相談しましょう」というタイプのCMが多いけれど、たとえば禁煙治療の薬で、意識喪失という重篤な副作用があることは、ほとんど知られていない。

本当にいいものなら案外、CMなんてかけなくても口コミだけで広がってゆく。資本主義社会ではお金のためには、ろくなものじゃないものでも、CMで洗脳して、人びとを騙していることがままある。
これ以上、悲しい思いをしないためにも、気をつけましょう。


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2 コメント

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そうですよね (メイプル)
2014-04-11 11:25:46
結局うつ病発症の原因は遺伝的な要因や個人的な素質もさることながら、結局は環境からのストレスなんですよね。

社会のレール、「こうあるべし」という規範から降りたり逸れたりする事が内心非常に恐れていて、「うつ病」という形で自分の弱さが吐き出された事への怒りとか、社会復帰できなくなるのではないかという恐怖や、そこからくる絶望感・・結局それらが積み重なって自ら死を選んでしまう人が増えているみたいです。

自分も所謂「若者」世代なのですが、最近は就職に失敗し全てに絶望して自殺する人も増えていますが、結局、「社会のレールから外れたら一生負け犬」という風潮と個人個人の思い込みとそこからくる閉塞感がうつ病を蔓延させているんでしょうね。

だって人生いろいろあるじゃないですか。失敗したり少し休憩を取ることだってある。いつも自分の思い通りにはいかないし、歳を取れば身心が徐々に弱っていく。

でも今の日本社会はそれを許してくれない。失敗や休息を取ることを、人間的な弱さや当たり前の反応を許さず、常に戦え戦えと急き立て、一方で「失敗したら終わり」という絶望感をちらつかせる・・そんな世の中では病気にならない方がおかしいのではないでしょうか。

多様性を認めず、人を型にはめ、常に動かそうとし、使えなくなったら他の新しいパーツと取り換える・・まさに“商品”ですよね

常に効率的に合理的に動ける人材が重宝され、それ以外の人間は切り捨てられますし、仮に社会の中で「大きな歯車」になれたとしてもいつか歯車として使えなくなった時にはあっさりと捨てられ他の優秀な歯車に取って代わられる・・まさに「資本主義的」と言うほかありません。

うつ病といえば「予防」や「対策」ばかりが取沙汰されていますが、確かにそれらもいま現に疾患に苦しんでいる人を救うために必要であるものの、「何故」そんなにもうつ病発症者が急増しているのかについても考えていかなければならないように思います。

最近は「精神科」の黒い部分もクローズアップされており、それについては個別に対応していかなければなりませんが、それよりも私はこの社会の成り立ち自体を問う時代に差し掛かっていると思います。日本だけではなく、世界全体の流れについて、です。

2014年時点で分かっているだけで3億5000万人のうつ病患者がおり、毎年100万人が自ら命を絶っているのが現状です。

これを「常軌を逸している」数と言わずに、何というのでしょうか。そしてそんな膨大な数の犠牲者を日々生み出し続けている現代社会こそが「常軌を逸している」としか私には思えません。

人の果てしない欲望と無限の競争意識、全てを金銭化してしまう資本主義という名の狂気、その結果が今の日本中を覆う閉塞感であり、蔓延する絶望感の正体だと思います。

その結果として若者や中高年の自殺やうつ病が表層的な傷として人類全体に浮かび上がっているのではないでしょうか。

今人類は佳境に立たされているのでしょう。共感と愛を基盤とした社会を創っていくのか、それとも今まで通りの方法を継続し犠牲者を増やし続け最後には有限の資源と他人の命を喰いつくし自滅するのか。

願わくば前者であって欲しいですね。
返信する
メイプルさんへ (金木犀)
2014-04-12 17:30:02
真摯なコメントありがとうございます。
戦後食糧難で生きるのに必死なときは、誰もうつ病になったり自殺したりは、なかったと聞きます。

現代社会は、メイプルさんの言われるように、加速し続け、若者はエンジン、消耗品のように扱われ、使えなくなったら捨てられる・・そういう部分があります。

ただ、メイプルさんが、こんなのおかしい、と気づいたこと、これはとてもいいことだと思います。
システムがおかしいのだと思わずに、努力できない自分を責めて傷つき、自ら命を断つ人もいる・・・とても痛ましいです。

実は、ブログにはまだ取り上げていないのですが、苫米地英人(とまちべひでと)氏の本がすごい、と我が家?で評判です。
この方は、昔、オウム信者の洗脳を解いて、脚光を浴びた人です。
一見、胡散臭さ満載で(笑)、私どももちゃんと意識の測定をするまでは、ずっと胡散臭い人だと思っていました。
はっきり言えば、人類の最高クラスに近い高いパワーをもった方だったので、驚きまくってしまいまして。

ブログにどうご紹介していいか、まだわからず、ずっと保留したままだったのですが、この方の能力と自由さというのは、とてもすごいです。
「成功への思考法」で検索かけてみてください。参考になると思いますよ。

>今人類は佳境に立たされているのでしょう。共感と愛を基盤とした社会を創っていくのか、それとも今まで通りの方法を継続し犠牲者を増やし続け最後には有限の資源と他人の命を喰いつくし自滅するのか。

おかしいと思いつつ、レールから降りられない、降りるのが怖い、それも作られた洗脳のなせる業。
メイプルさんなら、きっとわかると思います。
こういう人生を歩まねばならないと思い込んでいるだけで、本当は、どこに行ってもいい。
自分の心が喜ぶ方へ、ただ、勇気を持って自分が決断するだけです。
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