↑昨日の青空。右上には月も見える。
昨日ボランティアの帰りに、駅ビルのおにぎり屋で、
息子（テスト期間中で早めに帰宅）のおやつに
「焼きたらこおにぎり」を買おうと列に並んでいたら、
私の前でおにぎりを注文している５０代後半と思しき
ご夫婦がいました。
女性は３つのおにぎりの名をよどみなく言ってのけ、
傍らの男性に「あなたは？」と尋ねました。
男性は「う～ん・・・」と選びあぐねている様子。
すると女性はイライラした様子で語気を強めて、
「食べるの?食べないの？ハッキリしてよ」
と言い立てました。後ろで聞いていた私はびっくり。
店員もびっくり。男性はしどろもどろに
女性が言った商品名を繰り返しました。
それに間髪を入れず、女性が語気を荒げて
「何よ、同じじゃない。だったらさっさと言ってよ」
と男性を一喝。もう凍り付いた空気が周囲に漂っている。
男性は人前で妻に叱咤されたのが恥ずかしかったのか、
私の方をチラチラと見て、うつむいてしまいました。
ただこの一場面を切り取って、妻の横柄な態度を
批判するのは早計かもしれませんが、しかし、
人前で夫を蔑むような態度はやはりいただけない。
この夫婦の何十年という夫婦生活の中で、
二人の間に何があったのか、たまたまその場に
居合わせた私には知る由もないのですが、
これから平均寿命を生きれば、共に過ごしてきた年月と
同じくらいの年月を過ごすことになるであろう夫婦の
行く末がおもいやられました。
その妻と思しき女性が、専業主婦・有職主婦に関わらず、
その男性がこれまで地道に働いた（とても真面目そうな
男性でした）おかげもあって、家計は成り立っていた
のではと想像されました。もしかしたら子供にも恵まれ、
今はともかく共に幸福を分かち合った頃もあったはず。
もう少し思いやりある態度はとれないものか？
他人事とは言え、胸が痛みました。
その女性と同じくらいの年代の女性の行動で、
もうひとつ気になることがあります。
殆どの方はマナーを弁えた方だと思うのですが、
一部のマナーの悪さには首を傾げざるを得ない。
ひとつには電車乗車時の割り込み。
皆が２、３列にきちんと並んでいる中で、
電車がホームに滑り込んだのと同時に、
どこからともなく現われて、我先にと乗り込むのです。
これが一度や二度ではない。もう何回も
そんな光景を目の当たりにしています。
それが他の年代にも男性にも見られるなら
わかりますが、なぜか皆５０代位の女性なのです。
ある時は、私の夫がたまりかねて、「順番守れよ」
と割り込もうとした女性を制止したこともありました。
皆、口には出さないですが、苦々しく思っている人も
少なくないのでは？
とかく年配者にマナーの悪さを指摘される若者は、
案外きちんと列に並んでいる。割り込みされても、
一瞬ムッとした表情の後おとなしく乗り込んでいる。
先日も駅コンコース内の売店で、２０代女性を引き連れた
やはり５０代と思しき女性に、割り込みされました。
別に私はグズグズしていたわけではない。
その時は店員さんが「すみません。こちらのお客様が
先ですので」と言ってくれたのですが、それでも
お構いなしで、自分が買いたい商品の名を言い、
お金をトレイに投げ入れました。強引過ぎる。
隣で娘がその一部始終を見ているのですよ。
おそらく、幼い頃からそうした母親の振るまいを
見て来たに違いない。聡明な娘なら、その母親を
反面教師に育つのでしょうが、それが当たり前の
ことだと育っていたとしたら、残念なことですが、
周囲への気配りもできない、マナーもへったくれもない
オバタリアン予備軍になっていることでしょう。
よく「虐待の連鎖」「暴力の連鎖」等、世代間の行為の
連鎖性、継続性が指摘されますが、傍若無人な振る舞いの
連鎖だってあり得るのではないか？
こればかりは、外見は関係ない。頭から足下まで
バッチリ決めた女性が平気で割り込んでいたりする。
たぶん、ここに挙げた女性達は、人の話に耳を貸さない
タイプでしょう。今さら手遅れ、という感じです。
だったら、自分は彼女達を反面教師に、
絶対に彼女達のような５０代にはなるまい、と思う。
