私の周りは「年下の男」にしか興味が無い女性が多い。
自分より年齢が下と言う、たったそれだけで同年輩や年上の男性よりもワンランクアップの待遇となる。
もう10年以上、通って下さるKさんは、今は40代。
いつもスマホに保存してある「年下の可愛い芸能人」の写真を頼んでもいないのに自慢げに見せる。
彼女はジャニーズ事務所に所属している男の子たちに目茶苦茶詳しい。私が全く知らないグループの名前を言い、「○○くんが可愛いーーー!!」といつもウットリしながら話していた。
ジャニーズjuniorの予備軍みたいな子供達の中からめぼしい男の子をチェックして有名になる前から応援する。
青田買いみたいなもの。その子が、どんどん有名になると、自慢げに「やっぱり私の見る眼は間違いないわ」っと言っている。
私は、その様子を見て、「相撲業界と一緒なのね」っと言ったら、本気で怒って「ジャニーズの子達と相撲取りと同じにせんといて!!」っと青筋を立てて怒っている。
そのKさんは、夫が20歳も年上で普段、接することが無い年下に目が行って仕方がないらしい。先日も・・・・
「もう、じじいは、いいの。目はショボショボしてるし、どこにあるか、わからないし、唇は腐ったマグロみたいだし、変なニオイはするし、年下の男の子の、あのバラのほっぺたと、ぷるんとした唇とは比べものにならへんわ」
彼女は、そのじじいに良いところがあって、結婚したのであって、最初から、しょぼしょぼして臭かったら、してなかっただろう。何年も暮らしていたら、年もとるし、変貌を遂げるのはお互いさまだと思うのだけれど愛情は儚いものである。
そんな彼女が、行きつけのイタリア料理の店員とどういうわけか、一緒に食事に行くことになったらしい。幾ら年下が良いと言っても彼女にもモラルはあるわけで、「ただ、食事に行くだけよ」っと聞きもしないのに言っていた。
実はKさんは23歳の彼に対して年齢を12歳、さばをよんでいた。
確かに若くは見えるものの、ほんの2~3歳なら、ともかく、一回りとは・・・何かの拍子にポロっとバレるのではないか?と心配したら・・・
「大丈夫よ。干支が変わらないからバレないわよ」
いまどき、女性に対して「血液型は?」っと聞く男は居たとしても「干支は?」っと聞く男は皆無だとは思うけれど・・・。
つづく
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