最近は、道路関係四公団民営化推進委員会委員や東京都副知事に任命されたりして、すっかり政治家のような人だけれども、本職はノンフィクション作家だったと思い出した作品。
太宰治の作品は、高校時代に、はまり込んだ経験がある。
特に「人間失格」や「斜陽」あたりにはものすごく衝撃を受けた。
こうした作品を通して感じられる作者像は、当然ながら美化されたものであり、彼の起こした数々の心中事件も常人には想像のつかない深い意味があると思え、最後の玉川入水は、当然の帰結だと思っていた。
が、この作品を読んで、太宰治像が僕の中で大きく変わった。
でも、それは決して悪い意味でなく、親近感が増したという感じだ。
「なんて、いい加減な奴だろう」
もちろんその才能には疑いもないのだが、彼の作品をもう一度
いい加減な奴が書いた素晴らしい作品
として読み直してみようと思う。
ところで、太宰の最初の心中は、腰越海岸で、その後入院したのは恵風園。
で、その事件から立ちなろうと結婚し暮したのは船橋。
この変にも親近感を感じてしまった。
佐野元春の音楽に出合ったのは、大学1年生の時。
もう26年くらい聴き続けている。
中学・高校と夢見ていたシンガーソングライターの夢を諦めたのは
彼の楽曲を聞いたからだ。
「こんな曲作れるわけがない…」
しかし、それまでシンガーソングライターになれるつもりいた自分が怖いきがするけど。
今回のCOYOTEは、「わかるなあ」という感じだった。
曲も詞もある程度年齢を重ねないと難しい気がする。
なんとなく人生の機微が少しわかってないと理解できないような感じだ。
でも、きっと10代の人が聞けば、彼等にしかわからないものがあるのだろうなあ。
はれ、弱いサイドオン、面問題なし、ヒザ、1号。
午後からはれたので海へ。
たまに来るヒザ位のセットで少し遊べた。
今日から新しいウェット。
RASHのサマージャンキーだが、生地が柔らかくて軽い。
今までのが、養成ギブスみたい。
福岡で実際におきた殺人事件の犯人、秋好英明死刑囚の半生と事件の真相にスポットをあてたノンフィクション。
秋好英明は、4人殺した罪で死刑を宣告されている。
でも、彼は1人しか殺してないと主張している。
4人であろうと1人であろうと、人を殺したことには違いなく、彼の罪は許されるべきものではない。
ただ、彼の主張の理由を読むと、この国の司法の在り方に疑問を持ってしまう。
2009年から裁判員制度が始まる。
今まで罪を犯さない限り、他人ごとと思えていた裁判が身近なものになる。
その時、僕らにはきちんと真実を見極める目を持つことができるのだろうか?