はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

参院選「比例区の事情」

2007年05月10日 | 政治
 「公明党の活動が強烈で困っています」という嘆きの電話がありました。
電話の主は比例区のある公認候補者。
「今更、何を弱気なことを言っている」と激励をさせてもらいました。
 自民党や民主党の比例区の公認候補者は、全国的な組織を持つ複数の団体からの推薦を取り付けています。
しかし、業界、各種団体と公明党の組織(創価学会)ではパワーが違って当たり前です。
 かつて全国区(比例区)は残酷区と言われていたのと同じように非拘束式を導入してからの選挙戦は厳しい状況です。
それこそ、朝一番に北海道に向かい企業への挨拶、夜は鹿児島で会合に出席と飛び回ります。会合に出ても挨拶はさせてもらえず、紹介のみに終わることも多くあります。
電話をくれた方もこうした活動を繰り返しています。
 一方、公明党は全国をブロックに分けて候補者の当選を目指していますから、活動範囲は全国と比べたら狭い。
そして何より心強いのは、ブロックのどの会合に行ってもコアな支持者ばかりで勇気百倍。
自民党や民主党の候補者の落胆ぶりとは雲泥の差に違いがあります。
 ちょっと気になったのは、ある時期から公明党の活動がパワーアップしたという話。
いろいろ状況を聞いたりするなかに、その時期が安倍首相の肝いりで衛藤晟一が公認候補に決定した後からのように感じました。
 公明党執行部が一度はクレームをつけましたが、矛を収めたのは選挙で決着をつけるという静かなる抵抗を選択したからかもしれません。
自民党へ理解を示すポーズを取りながら、足では蹴っ飛ばしているのでしょう。
意外と公明党が比例区で強烈に活動することで、自民党の比例での議席が予想より少なくなることもあり得るでしょう。
 もちろん、泣きついてくるのも候補者の戦術です。厳しい、厳しいと言ってないと支持者の気が緩むことがあるのも選挙です。

応援のクリックをお願いします。