はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

諸刃の剣 考案者は誰?

2007年05月09日 | 政治

 昨日の朝日新聞夕刊に<自民、業界団体の選挙貢献度を査定へ 要望の扱いに差>という記事がありました。
その内容は、
参院選に向けた業界団体の引き締め策で、これから「成果主義ではないか!」という反論も出るでしょうが、自民党執行部の必死さがよく分かります。
 業界団体への締め付けの具体策は、予算をつけるか税制面での優遇などでしょう。業界側としてみれば死活問題に直結してきます。
しかし、こうした作戦がそのまま業界からの票の上積みを期待できるとは到底思えません。
おそらく、衆院や非改選組・参院たちが考えたことで自画自賛していそうですが、改選組の参院や新人候補にしてみたらいい迷惑かもしれません。
実際に業界団体の関係者と接点が生まれてくるのは候補者たちですから、締め付けの苦しさをぶつけられる可能性があります。
 もちろん、今回の業界団体締め付け作戦は、民主党に対する切り崩しでもあります。具体的には小沢一郎の行脚の際、会談やあいさつを受けている業界がまずターゲットとなるでしょう。
小沢のどぶ板戦術に対して自民党は空中戦、それもピンポイントで空爆する感じの作戦です。
 今回の作戦は、自民党にとって諸刃の剣になりそうです。確かに業界団体を締め付けて票を出させること、そして民主党へのくさびになることは分かります。
しかし、如何ほど業界のトップや管理職が、自民党支援の指示を出したとしても社員や関係者がそれにすんなり従う可能性はありません。
かえって民主党支持の無言の反発行動につながりかねません。
 こんな作戦考えたのは青木幹夫かなぁ?とすぐに思ってしまいます。非拘束式名簿の導入にも積極的に動いた一人です。
そのため、各市町村ごとに比例区候補者の得票数が、把握できることにもなっています。
 余談ですが、3年前の参院選のことです。郵政省出身の長谷川憲正を支援した大樹会(特定郵便局長会)でしたが、管理人の居住地でも予想されたほど票が出ていなく局長さんたちが詫びていましたっけ。
きっちり票の把握をされると、普段は威張っていられる局長さんも面目が立たなかったようです。
 青木幹夫のことです。諸刃の剣とか何とか言われようが、確実に締め付けをするはずです。「負けたら終わりだわね」と考えているのですから、何もせずに負けるより考えられるすべての作戦を仕掛けてくるでしょう。


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