午後の三時過ぎて やっと母の病院到着。
私の顔を見るなり
「えらいわぁ~えらいわぁ~~~」と言います
『どこがえらいのぉ?』
「今日は ずっと えらいんやぁ~~~~」と答えます。
母の口の中には 痰がべちゃべちゃと いっぱいたまっています。
『うんうん まずわぁ お口の中の痰を取ってみようねぇ
そしたら お話もしやすくなるしねぇ~♪』
しっとりティッシュで 何回か繰り返して取り除きました
少し落ち着いたかと思っているうちに すぐ ゲロゲロと言い始めます。
『・・・・・』と思っているうちに
何かの係りの男の子が部屋に入ってきましたので
痰の状態を話しましたら 看護士さんを呼んできてくださいました。
「う~ん ちょっと 最近 痰が多いのよねぇ・・・・
吸引してみましょうか」
そう言いながら 母用にセットしている吸引器を使い始めました。
まじかで痰吸引を見るのは初めての私ですが
鼻からすっすと管を差し入れはじめると
母が 両手で抵抗し始めます。
「お母さんは これを とても 嫌がるのですよぉ・・・・」
私だっていやだわよ 見てるだけでも 自分の喉が苦しくなる
看護士さんは慣れた様子で 患者の両手を片手で押さえて
もう片一方だけで 管を操ります。
見るのもつらいですけれど
ここで応援しなくては
母がかわいそう
『おぉ よしよし すぐ終わるからねぇ 辛抱しようねぇ
痰取ってもらわないと 後で詰まると死んじゃうからねぇ』
などと言いながら 私が手を抑える係となりました。
その途端 長い管は ぐぐぐっと 押し込まれていきます
母は ますます嫌がって 私の手に爪を立てようとします。
・・・・・悲しい作業だ・・・・・
どこまで生かせてやれば 母のためになるのだろうか・・・・
2015年3月30日撮影 椿
落ちるなよ母の手になる椿よな
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます