『メッセージ』を観る前と観た後

2017年05月27日 09時05分07秒 | エンタメのかけら

原作の『あなたの人生の物語』は読んで、
映画化に対する懸念点は大きく2つありました。

Q①:「構造」そのものがアイデアあるこの小説を、
  どう映画としての「ストーリー」に仕立てるのか。

Q②:この作品の鍵である異星人の「文字」を、
  映像でどう表現するのか。

ここまでは観る前。
  
そしてここからは観た後。
ネタバレを防ぐためにぼんやりと書きます。

A①:オリジナルのエピソードを加えることで、
   映画としての「ストーリー」=起伏を作っていた。
   ただし、新たなに加えられたエピソードは、
   いささか安易。
   前半と比べ後半が・・・という感想を散見したが、
   それは原作と映画オリジナル部分の差。

A②:異星人の「文字」(原作ではヘプタポッドBと呼んでいる)は、
   ああいうビジュアルで表現したか。
   原作にあったこの文字のもう1つの秘密、実はそこが一番のSF的着想だけど、
   さすがに映画に取り込むことはできなかったようだ。
   なので、映画を観て、たぶん多くの人が疑問に思った部分は、
   原作を読めば解消できます。
   ただしそこに展開されているのは、作者が作った仮想の理屈なので、
   それを受け入れられるかどうかにはよるけれど。

それにしても、映画のクライマックスで重要な役を担うのが✕✕というのは、
やはり市場を意識してのことなんだろうなあ。と思うと、ちょっと醒める。

使い勝手のいいフレーズ

2017年05月25日 12時34分06秒 | コメディのかけら



「何か背景があるのではと思わざるを得ない」



このフレーズ、便利だなあ。




このタイミングで、
元KAT-TUNの田中聖が大麻所持の疑いで逮捕。

「何か背景があるのではと思わざるを得ない」




このタイミングで、
陣内智則がフジ松村アナと入籍報道。

「何か背景があるのではと思わざるを得ない」

失礼な美容クリニック

2017年05月21日 10時31分02秒 | コメディのかけら



知り合いの女性から聞いた話。

顔のシミを取ってもらおうと、
美容クリニックに行った。

診察室に入り、
来院の目的を告げようとすると、
それを聞く前に医師が、

「ここ(目の下の部分)にヒアルロン酸を入れた方がいい」

いきなりである。

「今日はシミのことで」
と言おうとするが、
まったく聞こうとはせず続けざまに、

「昔はそれでよかったかもしれないけど、
 目も少し上げた方がいい。
 そうすれば10歳は若返って見える」

彼女は現在アラフォーだが、
実年齢よりは若く見えるのだけれど。

今日はシミのことでと繰り返すと、
医師はその場を看護師に任せて、席を離れた。

それまでのやりとりを見ていた看護師が、

「先生が失礼なことを言って、すいません」

マレーシアから来たAD

2017年05月18日 10時49分40秒 | 業界のかけら


ある制作会社の女性ADさんの素性を聞いて驚いた。

「私、マレーシアから来ました?」
「両親ともマレーシアの人?」
「はい。両親ともにマレーシアです」

5年前に来日し、日本語を勉強。
最近、制作会社のADになったのだそうだ。

流暢に日本語を喋るが、
まだまだ失敗も多いという。

ロケの現場でカメラマンに、

「テープ取って」

と言われた彼女が渡したのは、

ガムテープだった。

将来はディレクターになりたいのだという。
最近、積極的にディレクターを志望しないADが多い中、
なんとも頼もしい話である。

小銭を数えてもらう

2017年05月17日 08時09分38秒 | ギモンのかけら

小銭があると重いので、毎朝、財布から出す。
それが一年分貯まり、かなりの量になったので、
僕の口座のある近所の信用金庫に持っていった。

フロアの案内係に、
「この小銭を入金したいんですが」
と告げると、
「いくらあるか数えてきて下さい」
と言われた。

数えてこい?
この量を?
本気で言っているのか?

一年前に同じことをお願いしたら、
快く引き受けてくれたと言うと、
なんとか小銭を数えてくれることになった。

小銭は1円と5円と10円で、1万円弱あった。

するとカウンターの女性が言った。
「今度いらっしゃる時は金額を数えてきてください」

え?

再び「以前はやってくれたのですが」と言うと、
奥から上の者がやってきた。

「確かに以前はそういうこともやっていましたが、
 最近はどこもやらない傾向にあるんです」

傾向?
傾向ってなんだよ。
納得いかないので再度尋ねると、

「金融庁からもそう言われておりまして」

銀行がお金を数えるのは、
あくまで客が申告した金額を確認するためなのだそうだ。

客が申告した金額と、
銀行が数えた金額が食い違った場合はどうするんだろ?

などいろいろ疑問が湧くが1つだけ聞いてみた。

「他の方はどうしてるんですかね」
「と言いますと?」
「小銭が大量に溜まってしまった場合」
「最近は皆さん、そんなに溜めませんね」

そうかなあ。

その後、別件でゆうちょ銀行に行った。
そこでも「大量の小銭があるのだが、こちらで数えてもらって入金することはできるか」
と尋ねてみた。

普通に「もちろん、できますよ」と言われた。

どういうことだ?
金融庁の話はどうなった?

ゆうちょ銀行が特例なのか?
城南信用金庫が金融庁からのお達しに素早く応えているのか?
それとも・・・。

この件、今なおもやもやが残っているので、
僕の口座のある他の銀行にも問い合わせてみる予定。


ロケに集まってきた人々を静かにさせる方法

2017年05月15日 21時06分01秒 | 業界のかけら


かつてテレビ業界は荒くれていた。

現在、40代前半の総合演出氏がまだ駆け出しのADだった頃、
つまり20年近く前の話だ。

当時すでに50代だったチーフプロデューサーに、

「もしロケをしている最中に人が集まってきたらどうする?」

と問われた。
彼の答えは、

「土下座して静かにしてくださいと頼む」

「そんなんじゃダメだよ。
 そういう時はな、ADをボコボコに殴るんだよ」

そうすると、押し寄せてきた人々も鎮まるという。
そりゃそうだ。
目の前で人がボコボコに殴られていたら、興奮も醒める。

驚く彼を見て、プロデューサーが笑顔でひと言、

「今度のロケは、お前がその役だ」

殴るといっても、拳で殴るわけではない。
丸めた台本で殴るのだ。
だから音は派手だが、ケガをするほどではない。
とはいえ、数殴られれば、それなりに痛い。

もちろん、今はこんなことは許されない。

テレビ業界にまだ野蛮さが残っていた時代だ。
といっても、平成になってからのことなんだけど。

太秦と新入り

2017年05月14日 08時45分21秒 | 業界のかけら


関西で活動する舞台女優から聞いた話。

太秦の撮影所では、
新入りの役者はスタッフや大部屋役者から、
手厳しい洗礼を受けるという話は何度か聞いたことがある。

彼女も初めて太秦で仕事をした時は、
「もうやりたくない」と泣きながらマネージャーに電話をしたそうだ。

特にキツく当たられるのは、東京から来た役者だという。

何回目かの撮影の時、
彼女はお武家様の妻の役をやった。
その役はいつも東京の女優が演じているのだが、
なぜかこの時は彼女だったのだ。

おかげで撮影当初、けっこういろいろと嫌がらせをされたらしい。
たとえば、
移動のロケバスで席につこうとすると、
その席にわざと荷物を置かれる。
仕方なく立っていると、
「危ないから座れ」と言われる。
そういった類のことだ。

だがある日の昼休み、
話の流れで彼女が素性がわかった途端、

「なんや君、天六なんか。はよ言うてや」

急にみんな親しげに接してくれるようになったという。

まあ、これは二十年ぐらい前の話。
今は昔と比べると、閉鎖的な空気はかなり無くなったようだけれど。

侵略者:ナガミヒナゲシ

2017年05月13日 00時03分49秒 | ホラーのかけら





「ナガミヒナゲシ」のことは最近知った。

驚異の繁殖力で在来植物を脅かしている「外来種」である。

この事実を知って家の近所を見ると、
いたるところにナガミヒナゲシがある。

いつの間にこんなに増えていやがったんだ!

だが一番怖かったのは、
意識するまで気づいていなかったことだ。

視界には入っているけど認知していない。

そういう人も意外と多いのではないか。

ここでSF的妄想が広がる。

彼らは侵略者なのだ。

増え続け、ある臨界点を越えたところで突然変異を起こす。

香りの成分が人間を含む高等生物にとって猛毒になるのか。
花粉が神経組織に寄生するのか。

そんなふうに考えて見ると、
路傍のオレンジの花がやけに不気味に見えてきた。

トリフィドとスマホ

2017年05月12日 08時22分32秒 | ホラーのかけら


「トリフィドの日」というSF小説がある。
50年代に書かれた古い作品だ。

ある時、緑色の流星雨が流れる。
それを目撃した人たちは皆、盲目になってしまう。
というところから物語は始まる。

電車の中で、
7割近くの乗客がスマホを見つめているのを見た時、
なぜかこの「トリフィドの日」が頭を過ぎった。

ある日、宇宙から来た謎の電波をスマホが受信。
スマホが一斉に緑の怪光を発する。
それを見た人々は盲目になってしまう。

さてここからどう展開させたら、
現代版「トリフィドの日」が出来上がるだろうか。

『カフェ・ソサエティ』のポスター

2017年05月09日 21時09分19秒 | エンタメのかけら

『カフェ・ソサエティ』を観てきた。

感想は略しますが。




気になったのは、あのポスター。
映画を観る前から、今ひとつだなあとは思っていたけど。


観終えて唖然。


ポスターでネタバラシしちゃってるし。
で、ありながら、
ポスターでミスリードしちゃってるし。

ポスターは無視して映画を観ることをオススメします。

霊能力

2017年05月07日 15時51分59秒 | コメディのかけら

霊能力と聞いて思い浮かべるのは、
「霊が見える」「前世がわかる」といった力ではないだろうか。

しかし、彼女が出会った霊能力者の力はそれとはまったく違った。

彼女が霊能力者と知り合うきっかけは引っ越しだった。

新しい部屋で夜な夜な怪異が起きるのだ。
ちゃんと締めたはずの水道から水が流れ出す。突然、夜中にテレビがつく。
まるでポルターガイストのような怪異が続いた。

こんな不気味な部屋にはもう住めない。

彼女の悩みを聞いた友人が、
知り合いの霊能力者を紹介してくれたのだ。

ひと通り話を聞くと、霊能力者はてのひらを彼女の眼前にかざし、目を閉じた。
そしてなにかを唱え始める。
いかにも霊能力者らしい所作だ。

だが、その口から飛び出してきたのは、予想だにしていなかった言葉だった。

「パッキンが緩んでる!」

 パッキン?

一瞬、なにを言われているのかわからなかった。
あっけにとられている彼女をよそに、霊能力者は続けて叫ぶ。

「ほこりがつまってる!」

半信半疑だったが、クラシアンを呼び、水道のパッキンを取り換えてもらった。
水道の怪異はぴたりと止まった。

ほこりの方も、調べたらリモコンにほこりが詰まっていると接触不良を起こし、突然テレビが点くということがあるとわかり、
掃除したところ、もう二度と怪異が起きることはなかった。

なんて生活に密着したなんて便利な霊能力なのだろうか。
素晴らしい。

今度は作りたてのカレーがまるで二日目のカレーのようにおいしくなる方法を教えてもらいたい。

もちろん、霊能力で、だ。

※随分前に、あるサイトの連載として書いたものです。
 先日、久しぶりにそのサイトを見たら、
 リニュールされており、
 かつてあった連載コラムのページがすでになかったので、
 一部改稿したうえ、こちらに転載しておきます。

五輪も困っているのではないだろうか

2017年05月04日 08時35分16秒 | コメディのかけら

「東京五輪・パラリンピックが開催される20年を日本が新しく生まれ変わる大きなきっかけにすべきだ。
 20年を『新しい憲法』が施行される年にしたい」



いいように使われているなあ、オリンピック。



確かに前回の東京オリンピックの時は、
日本はいろいろ大きく変わった。


その後、時を経て、
今や日本はG7と呼ばれる国の1つとなった。

オリンピックが商業化したと言われる1984年のロス五輪以降、
G7の国で開催されたオリンピックは、アトランタとロンドン。
オリンピックの影響で
アメリカとイギリスが生まれ変わるほど大きく変わったか。

その他の、韓国、スペイン、オーストラリア、ギリシャ、中国、ブラジルだって、
そうは変わっていない、と思う。




オリンピックも内心思っているはずだ。
「そんなに期待されても困るっす」
「復興だ、憲法改正だ、都合よくいろいろ乗せられても、ツラいっす」

AO入試って何だっけ?

2017年05月03日 07時47分59秒 | ギモンのかけら


間接的に聞いた話なので、
細部の正確性は保証できませんが。

ある方の娘さんがAO入試のための予備校(塾)に通い始めた。

その授業内容はというと、
小論文、英語、面接。

なるほど。
このあたりはわかる。

合宿もあるそうだ。

合宿では、
自己プレゼンテーションの練習

これも、まあ、わかる。

ボランティア活動。

・・・え?

自己プレゼンの練習のためのボランティア活動ならいいけど、
まさか、のちのちAO入試で使うためじゃねえだろうな。

というか。

そもそもAO入試の意義って何だっけ?
なんでAO入試って出来たんでしたっけ?
こんなふうに予備校(塾)に通って、
大慌ててで必死に学んで、受けるものでしたっけ?
そういう生徒を取るためのものでしたっけ?

僕が受験生の時代にはなかったことなので、さっぱりわからない。

図鑑と古書店

2017年04月30日 09時31分16秒 | ドラマのかけら

知り合いにRさんという年配の陶芸家がいる。

Rさんが近所の古書店に行くと必ず手に取る本があった。
分厚い図鑑である。
自分の手元に置いて、作品の参考にしたかった。
だが、いささか高額だった。

棚から出しては中を眺め、買うかどうか悩む日々。

そんなある日、棚から図鑑が消えていた。
誰かが買ってしまったのか。
そうがっかりしていると、

「あの図鑑ならこっちにありますよ」

顔見知りの店主がRさんに声をかけた。
店主の背後の棚を見ると、そこに図鑑があった。

「Rさんが買うんだろうと思って、こっちに避けておきました」

まだ買う決心は出来ていないのだけど、
そう心苦しく思いながら、手渡された図鑑を開いた。

ページをめくるうち、最後のページを見て、Rさんは驚いた。

値札の値段がかなり安くなっていたのだ。

ということで今、その図鑑はRさんの陶房にある。

体育の日

2017年04月28日 07時12分21秒 | その他のかけら


「体育の日」を「スポーツの日」にしよう。

へー。

この動きと、

「パン屋」を「和菓子屋」に変更。

という忖度のズレがわからない。

それはさておき。

なぜ10月10日が「体育の日」になったのか。
その理由を知らない人が理由を知ったらどう思うんだろう。

10月10日は1964年の東京オリンピックの開会式の日だ。

10月10日!

秋の青空、心地よい温度と湿度。
運動をするには最高の環境だ。
そんな時に開かれたのだ、1964年の東京オリンピックは。

2020年は真夏だ。
熱中症で人死が出る真夏だ。
そんな時にオリンピックを開催する理由は・・・。

(みなさん、ご存知ですよね)

1964年、10月10日に開会式が開かれたあのオリンピックと、
今度のオリンピックはもはや別物なのだ。


それにしても。

いやだなあ、「スポーツの日」って。
字面も響きも。