歌舞伎見物のお供

歌舞伎、文楽の諸作品の解説です。これ読んで見に行けば、どなたでも混乱なく見られる、はず、です。

「金閣寺」 きんかくじ 

2016年07月11日 | 歌舞伎
「祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれい しんこうき)」というお芝居の四段目になります。 もともとは文楽の作品です。 この四段目以外の部分は上演されることはありません。 この四段目と「祇園祭礼信仰記」という正式タイトルとの関連性が薄いため、「金閣寺」という副題で親しまれています。 というわけで京都の金閣寺のリアルなセットが印象ぶかい、豪華なお芝居です。 舞台は一幕です。ずっと金閣寺のセットです。庭に大 . . . 本文を読む
コメント (2)

「暫」 しばらく

2016年03月21日 | 歌舞伎
「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」のひとつになります。 もともと、「暫(しばらく)」というタイトルの独立 した演目があったわけではありません。 「悪人が横暴を極め、善人側の人々を殺そうとしているとき、「しばらく」と声をかけて圧倒的に強い正義の味方が現れ、 善人たちを助けて悪人の陰謀を暴く(そのあと悪人の手下たちをなで斬りにして去っていく)」 簡単に言うとこんな感じの一連の展開が、お芝居の . . . 本文を読む
コメント

「鳴神」 なるかみ

2016年03月21日 | 歌舞伎
「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」のひとつになります。 「鳴神不動北山桜(なるかみ ふどう きたやまざくら)」というお芝居の四段目です。 全段通して出すことは今はありません。と思ったら近年復活上演しました。 三段目の「毛抜(けぬき)」、五段目の「不動(ふどう)」も歌舞伎十八番に入っています。 古劇らしい、おおらかで力強いストーリーです。 主人公の「鳴神上人(なるかみしょうにん)」はえらいお . . . 本文を読む
コメント (1)

「毛抜」 けぬき

2016年03月21日 | 歌舞伎
「鳴神不動北山桜(なるかみ ふどう きたやまざくら)」という古いお芝居の三段目でもあります。 近年復活通し上演されましたが、初演時の上演台本は残っていません。 歌舞伎には、「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」というものがあります。単語を聞いたことがあるかたも多いかと思います。 江戸初期の代表的な「荒事歌舞伎」を中心とした18の作品群です。 「毛抜」はそのなかのひとつです。 同じ「鳴神不動北 . . . 本文を読む
コメント

「鳴神不動北山桜」 なるかみ ふどう きたやまざくら

2016年03月21日 | 歌舞伎
「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」の「毛抜(けぬき)」「鳴神(なるかみ)」「不動」の3作品の原型になっているお芝居として有名です。 とても古いものなので、上演台本は残っていません。 古典的な作品のだいたいの流れを書きます。最近の復活上演の内容も併記してみます。 いま上演される「毛抜」「鳴神」の部分についても、ここでは流れしか書きませんので、詳しい内容は当該作品のリンクをご覧ください。 . . . 本文を読む
コメント

「大森彦七」 おおもり ひこしち

2016年03月18日 | 歌舞伎
明治30年初演の、いわゆる「新作もの」です。 最近上演機会が減っているのですが、 いわゆる「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」に対抗して明治以降に作られた「新歌舞伎十八番」のひとつになっており、 以前はけっこうな人気演目でした。 時代設定は「太平記」、南北朝の時代です。 主人公は「大森彦七盛長(おおもり ひこしち もりなが)」といいます。 「太平記」中、もっとも有名な武将である「楠正成(くす . . . 本文を読む
コメント

歌舞伎って刀剣乱舞を舞台化すればいいのでは

2016年03月05日 | 歌舞伎の周辺
ってタイトルで語り終わった。 ワンピースを歌舞伎化して話題になった歌舞伎ですが、 ワンピースもいいですが、刀剣乱舞のほうが客層的に歌舞伎を見に来そうです。 そもそもお金持ってるしイベント慣れしている。和物への興味も強い。 ネタが和物だから歌舞伎と相性がいいし、歌舞伎ならではの衣装デザインという強みも生かせる。 「サニワ」は上手屋屋体の御簾の中に入れておいて姿を出さないという演出も歌舞伎なら可能。 . . . 本文を読む
コメント

「高時」 たかとき

2016年02月20日 | 歌舞伎
明治17年初演の、いわゆる「新作もの」です。 正確には「北条九代名家功(ほうじょうくだい めいかのいさおし)」というタイトルです。 鎌倉幕府の、事実上最後の執権であった「北条高時(ほうじょう たかとき)」が題材の作品です。 明治時代に「活歴」というのが流行りました。歴史上の人物を細かく考証してリアルに描こう、というような運動です。 その一環として作られたののです。 とはいえ高時についてはあまり . . . 本文を読む
コメント

「鎌髭」 かまひげ

2016年02月20日 | 歌舞伎
「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」のひとつになります。 短い作品です。基本的にはこれ単独で上演されるものではなく、 長いお芝居の中にこの場面が定番の趣向として取り入れられる、という形態で上演されていたものです。 江戸時代の台本はすでになく、今存在するのは少し前に復活上演されたときの台本です。これは短いものを単体で上演しました。 この作品の説明をここでは書きます。 歌舞伎を知っているひとた . . . 本文を読む
コメント

「景清」 かげきよ

2016年02月10日 | 歌舞伎
「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」のひとつになります。 主人公は「悪七兵衛景清(あくしちびょうえ かげきよ)」という人です。平家の武将です。 源平の戦の後も生き残って、あの手この手で「源頼朝(みなもとの よりとも)」の命を狙ったことで有名です。 そのドラマチックな人生と荒々しく力強いキャラクターから人気があり、 「景清もの」と呼ばれる多数の作品が作られました。この作品もそのひとつということ . . . 本文を読む
コメント

「かっぽれ」

2016年01月22日 | 歌舞伎
今は、神社の境内などで「願人坊主(がんにんぼうず)」に扮した役者さんがたくさん並んで踊るだけの作品になっています。 途中で身内ネタをばらしあうなどのいろいろおかしみがあり、そこが見どころになっています。 最近は現代風の踊りや女装ダンスなど、かくし芸大会というか、少々学芸会めいた内容になることもあります。 基本的にファンサービスということで、まあ客がよろこべばいいのでしょう。 一応明治19年の初演 . . . 本文を読む
コメント

「源太勘当」 げんた かんどう (ひらかな盛衰記)

2016年01月09日 | 歌舞伎
「ひらかな盛衰記(ひらかな せいすいき)」という長いお芝居(文楽作品)の二段目になります。 三段目の「逆櫓」は=こちらです。 古典作品の「源平盛衰記」が元ネタですので、舞台は源平の戦の時代です。 とはいえ時代背景はほとんどど意識せずに楽しめる、わりと気楽な演目です。 さて、 当時の戦には、勝敗とはべつに、「先陣争い」という手柄あらそいがありました。 誰が敵の陣地に一番乗りで切り込むかという、 . . . 本文を読む
コメント

「鞘当」さやあて(「浮世柄比翼稲妻」)

2016年01月06日 | 歌舞伎
鶴屋南北(つるや なんぼく)の、「浮世柄比翼稲妻(うきよのがら ひよくのいなずま)」という長いお芝居の一部です。 ただ、「鞘当」の場面はこのお芝居ではじめて作られたのではなく、さらに古いルーツがあります。 そのへんも少し説明しながら書いていこうと思います。 ストーリーは短くて単純ですので、 場面場面の、もとのお芝居から引き継がれた細かい意味がわからないと、あっさり終わってしまいます。 登場人物の . . . 本文を読む
コメント (1)

3分あらすじ「文七元結」

2016年01月04日 | 3分あらすじ
3分で読む簡単あらすじです。 ・主人公の「長兵衛」は職人だけどなまけものでギャンブル好きで借金だらけ ・奥さんと娘は困っている。 ・ある日娘がいなくなった。と思ったら遊郭に相談に行っていた。 ・お父さんのせいでウチはお金がない。身売りしてお金作るからそのお金で借金返してまじめに働いて。と娘が言う。 ・遊郭のおかみさんにも説教される。 ・おかみさんがいい人で、3ヶ月以内に返してくれれば娘は遊女にし . . . 本文を読む
コメント (1)

3分あらすじ「魚屋宗五郎」

2016年01月04日 | 3分あらすじ
見る前に3分で読む用のあらすじです。 ・宗五郎は江戸の町の魚屋さん。 ・酒飲みで貧乏だったが、美人の妹がいる。お蔦(おつた)ちゃん。 ・とあるお殿様が妹に惚れてお屋敷に呼ぶ。 ・お殿様が宗五郎にもお金をくれたのでそれをもとでに頑張って商売をして、宗五郎も金持ちになる。 ・お蔦ちゃんもお殿様とラブラブで暮らす。 ・しかしある日お蔦ちゃんが殺されてしまった。ショック、浮気したのだという。 ・悲しいけ . . . 本文を読む
コメント