羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2013年03月26日 | 情実相撲・八百長・防止案など羽黒蛇意見
蒼国来の復帰は相撲協会にプラスの効果(羽黒蛇)



今朝は各紙の朝刊を読み比べたが、「八百長問題の風化を望んでいたのに、蒼国来の報道で蒸し返された」という趣旨の発言があった。

私は、全く逆の印象。



1)蒼国来の無実が証明された。

2)相撲協会は無実の力士を解雇したという失敗はしたが、仲間が戻ってくることを、素直に喜べばよい。

3)1年以上のブランクがある蒼国来が解雇前の力を取り戻すのは難しいが、観客は弱くなったとしても、蒼国来に惜しみない拍手と声援を送るであろう。





スポーツニッポンの記事を部分引用すると、

「蒼国来の勝訴で、あらためて相撲協会のずさんな調査が明らかになり、当時の協会幹部の責任は免れないだろう。」

羽黒蛇はここまでは賛成。



引用を続けると、

「放駒前理事長、監督官庁の文科省にばかり目を向けて協会内の声に耳を貸さなかった外部委員の村山弘義氏、調査委の伊藤茂座長らは解雇した力士が再び神聖な土俵に上がる不祥事をどう受け止め、どう弁明するのだろうか。」

この表現には疑問。



まず、本来解雇すべきでなかった蒼国来を解雇したことが不祥事であり、蒼国来が再び土俵に上がることは、祝福すべきことであり不祥事ではない。



次に、「協会内の声に耳をかさなかった」という枕詞が引っ掛かる。八百長の有無を追求する立場の者は、協会の声に耳をかさずに、客観的に調査をすべきである。ここで問われなければならないのは、調査方法とその結果に落ち度がなかったかであり、論点がおかしい。



「文科省にばかり目を向けていた」のかどうかについては、別途考えてみたい。羽黒蛇

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蒼国来は解雇後もしばらく荒汐部屋で稽古していた記憶があります(羽黒蛇)



朝日新聞抜井記者のツイッターに荒汐親方の言葉:

大相撲の蒼国来の師匠、荒汐親方が先ほど、大阪の宿舎で取材に応じました。「協会員ではなく、一個人の話として聞いてほしいんですが。私は内モンゴルまで行って、(蒼国来を)連れてきた責任のある立場です。一人の少年を預り、解雇されたときは、蒼国来に頭を下げて謝りました」

「よく、この2年ちょっと、辛抱したことは、相当な苦労をしたことは、察しがつきます。(まだ会って話していないが)『長かったろう』『頑張ったな』と声をかけたいです」



蒼国来を支援する方々は、場所中、両国駅から国技館へ向かう途中の歩道で、ビラを配っていた。私は何回か受け取り、読ませていただいたが、その中には、解雇はされたが荒汐部屋で稽古をしているという記述があったという記憶があります。



相撲部屋とは相撲協会の一部ではありますが、独立しています。

そこで稽古するのは、協会の一員である力士に限定されるものではありません。入門前の力士候補も稽古をします。

しかし、解雇された蒼国来が部屋で稽古しているとは、寛容であり、それが大相撲のよいところだなあ、と当時は感じました。

抜井記者のツイートを読んで、相撲協会の圧力があったのか、荒汐部屋での稽古は続かなかったことを知りました。



羽黒蛇

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「一日でも早く、相撲界に戻りたい」 勝訴の蒼国来










会見する元幕内・蒼国来さん=25日午後5時41分、東京都中央区、遠藤啓生撮影



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 大相撲の八百長問題に伴い、引退勧告を拒んだとして日本相撲協会から解雇された元幕内・蒼国来(29)=中国出身。前頭16枚目だった2011年の初場所を最後に、土俵から遠ざかっている。潔白を主張して求めていた地位確認の訴えが東京地裁で認められ、記者会見で復帰への意欲を示した。










 判決では「過去に無気力相撲への関与はうかがえる」とも指摘された。この点を報道陣に問われると、本人ではなく代理人の小松初男弁護士が「『一般論として(関与していたと)捉えられる可能性がある』という意味だと考えている。本件で認定されているわけではない」と答えた。










 本人の記者会見での主な一問一答は次の通り。










 ――判決の感想は。










 「(解雇された)その日のことを今でも忘れない。一日でも早く、相撲界に戻りたい。(この2年間は)本当に長かった。応援してくれる方が多かったのが、心の支え」










 ――相撲協会に言いたいことは。










 「一度も相撲や協会を嫌いだと言ったことはない。こういう結果が出た。早めに戻してもらいたい」










蒼国来「一日も早く土俵に」…解雇無効判決に



読売新聞 3月25日(月)21時44分配信



 都内のホテルで記者会見した蒼国来は「本当に長かったが、気持ちは切れていない。一日も早く土俵に戻りたい」と土俵復帰への意欲を語った。










 蒼国来は薄緑色の着物にまげを結って記者会見場に登場。「全面勝訴」の判決に、「応援してくれるファンのおかげで、ここまで来た。支えのおかげです」と支援者に感謝した。










 これまでは友人や知人の家で生活しながら、四股を踏んだりラグビーチームの練習に参加するなど体を鍛えてきたという。相撲の稽古は出来ていないが「不安は一切ない」と言い、「今まで以上の相撲を取りたい」と意気込んだ。八百長問題を調べた特別調査委員会に対しては「何回言っても受け入れられなかった。きちんと調査していれば、ここまで来なかったんじゃないか」と不満を述べた。










<大相撲八百長裁判>元蒼国来解雇無効判決 角界に動揺



毎日新聞 3月25日(月)21時10分配信



 大相撲の八百長問題で、元幕内・蒼国来(29)の解雇無効の訴えが25日、東京地裁で認められた。日本相撲協会は元蒼国来側から求められた証人を出廷させられなかった経緯もあり、「負けるのでは」ともささやかれていた裁判。形勢不利の懸念が現実のものとなり、角界に動揺が走った。










 北の湖理事長は、弁護士の宗像紀夫外部理事を委員長とする危機管理委員会に対応を指示したが、春場所が24日に終わったばかりで、協会理事の大半は大阪におり、態勢は整っていない。27日には夏場所新番付の編成会議が大阪で開かれる。元蒼国来の地位確認がなされた以上、協会は控訴を含めた何らかの対策が求められるが、「弁護士と協議した上で臨時理事会を開くが、きょう、あしたは無理」と同理事長。限られた時間内に方向性を打ち出せるか、状況は厳しい。










 一方、元蒼国来の支援者約30人は、東京地裁で勝訴したその足で相撲協会を訪れ、全国で集めた2万3000人余が署名した復帰嘆願書を協会に提出した。判決では、協会に解雇処分以降の給与などの支払いも命じたが、支援者は「蒼国来はお金が欲しいのではなく、土俵に復帰したいだけだ」と訴えた。元蒼国来の師匠だった荒汐親方(元小結・大豊)も「協会員の立場から何も言えないが、蒼国来を信じている」と語った。










 今回の判決を受け、協会から八百長への関与を認定され、勧告を受け入れて引退した元力士の一人は「退職金をもらって引退したので、何も言えない。そっとしておいてほしい」と話している。【上鵜瀬浄、野村和史】










大相撲八百長問題 元蒼国来の解雇「無効」 東京地裁



産経新聞 3月25日(月)16時32分配信



 大相撲の八百長問題で不当に解雇されたとして、元幕内の蒼国来(29)=中国出身、本名・恩和図布新(エンクートフシン)=が日本相撲協会に幕内力士としての地位の確認や給与の支払いを求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。古久保正人裁判長は解雇を無効と判断、請求を全面的に認める判決を言い渡した。判決が確定した場合には、元蒼国来は土俵復帰が可能になる。










 元蒼国来の八百長関与を認めた元力士の証言の信用性や、相撲協会の解雇処分の違法性の有無が争点となっていた。古久保裁判長は元力士の証言について「供述は具体性を欠き、多くの疑問点があるといわざるを得ない」などと指摘。元蒼国来が「過去に(八百長に)関与したことがうかがえる」としながらも、解雇の直接の原因とされた取組については八百長行為の有無が「明らかではない」と判断した。










 さらに、古久保裁判長は処分当時、協会の八百長行為に関する懲罰規定に「解雇」が明記されていなかった点に言及。「規定にない処分手続きは違法」と結論付けた。










 判決によると、協会の特別調査委員会は元蒼国来が平成22年の5月場所で八百長を行ったと認定。元蒼国来は引退勧告に応じなかったため、23年4月に解雇処分を受けた。










 八百長問題をめぐっては、元星風(29)=元十両、本名・ボルド・アマラメンデ=も同様の訴訟を起こしたが、1、2審とも敗訴し、最高裁に上告中。










日刊スポーツ



相撲協会控訴断念 元蒼国来解雇無効判決



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 大相撲の八百長問題で解雇処分となった元幕内蒼国来の恩和図布新氏(29=中国出身)の地位確認訴訟で、東京地裁が八百長と認めず解雇無効との判決を下した件で、日本相撲協会が判決を覆すだけの証拠が乏しいために控訴を断念することが25日、同協会関係者の話で分かった。










 同協会は4月上旬に臨時理事会を開いて正式決定する。元蒼国来の現役復帰は確実となり、早ければ幕内力士として夏場所(5月12日初日・両国国技館)で土俵に上がる。元蒼国来が最後に番付に載った2011年初場所は東前頭16枚目で8勝7敗だった。










 相撲協会は弁護士ら数人による検証チームを発足させ、敗訴の要因となった八百長調査の不備などを調べるという。










 [2013年3月26日6時18分]










スポーツニッポン



相撲協会 危機管理委で検証「要因がどこにあるのか」



蒼国来が勝訴



 北の湖理事長(元横綱)は、すでに危機管理委員長の宗像紀夫理事(元東京地検特捜部長)に調査を依頼したことを明かし「真摯(しんし)に受け止めます。この結果の要因がどこにあるのか、危機管理委員会を開いて検証したい」と話した。










 また、控訴断念が正式に決まれば、当時協会トップだった放駒前理事長や、村山弘義前副理事長ら当時の外部理事らへの事情聴取にも踏み切る予定だ。










蒼国来が八百長問題勝訴、解雇は不当 現役復帰確実に










大相撲の八百長問題をめぐる訴訟で解雇無効の判決後、支援者と喜ぶ元幕内蒼国来の恩和図布新氏



Photo By 共同 



 解雇された力士が再び土俵復帰する可能性が出てきた。大相撲の八百長問題で日本相撲協会を解雇された、元幕内・蒼国来の恩和図布新(オンワトウフシン)氏(29)=中国・内モンゴル自治区出身=が力士としての地位確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(古久保正人裁判長)は25日、問題とされた取組で八百長があったとは認めず、解雇は無効と判断した。都内で会見した元蒼国来は現役復帰を訴え、代理人の小松初男弁護士も日本相撲協会に対し、訴訟の終結を要求。協会も控訴しない方針だ。










 約2年にわたる戦いの末に「解雇無効」の司法判断を勝ち取った元蒼国来の現役復帰が確実となった。関係者によると、日本相撲協会は、判決を覆すだけの証拠が乏しいと判断し、控訴を断念。4月上旬に臨時理事会を開き、一度協会を去った力士が土俵に復帰するという前代未聞の事態が決定する。早ければ夏場所(5月12日初日、両国国技館)での復帰が有力だ。










 相撲協会は弁護士ら数人による検証チームを発足させ、敗訴の要因となった八百長調査の不備などを調べるという。










 この日、力士の象徴でもあるまげを結い、淡い緑色の着物姿で出廷した元蒼国来は判決を聞くと「土俵に戻りたい。それだけです」と切実な思いを口にした。約50人の報道陣が集まった会見では「やっとこういう結果が出た」と安堵(あんど)の表情を浮かべ、相撲協会に対して「一日も早く相撲を始めたいのでよろしくお願いします」と現役復帰を懇願した。「(八百長は)やっていない。応援してくれた皆さまのおかげ」と述べた。










 元蒼国来は11年4月11日に協会から引退勧告を受け、2日後の期限までに引退届を提出せず、同14日に解雇処分となった。協会の特別調査委員会は、一連の八百長の仲介役だった元幕下・恵那司と元竹縄親方(元幕内・春日錦)の供述に基づき、元蒼国来が10年夏場所の春日錦戦で八百長をしたと認定。裁判でも「供述は信用でき、解雇は適法」と主張してきたが、敗訴を覆すだけの材料に乏しく控訴を断念した。










 元蒼国来は解雇後もジムでのトレーニングや社会人ラグビーチームの練習に参加するなどして体を鍛えてきた。134キロだった体重は減ってはいないものの「筋力は落ちている」と説明。今後、所属していた荒汐部屋の稽古に参加するかどうかは師匠の荒汐親方(元小結・大豊)と相談して決めるという。










 ◆蒼国来 栄吉(そうこくらい・えいきち=本名・恩和図布新)1984年1月9日、中国・内モンゴル自治区生まれの29歳。荒汐部屋に所属し、03年秋場所初土俵。10年初場所新十両。同年秋場所新入幕。最高位は東前頭13枚目。11年4月に八百長関与を認定されて日本相撲協会から引退勧告を受け、拒否したため解雇されていた。得意は右四つ、投げ。解雇時の体格は1メートル86、134キロ。










 ▼組織のコンプライアンス問題に詳しい関西大特任教授の郷原信郎弁護士 非常に適切な判決だ。今回の問題には事実認定と処分の重さという2つのポイントがあった。大相撲は一般のスポーツとは違う特殊な世界で、無気力相撲も「白か黒か」と二分法的に判断できるものではない。特定の力士を人身御供にして処分をするという当時の特別調査委員会のやり方にも問題があった。日本相撲協会はあらためて冷静に考え、他の力士についても処分の見直しを検討すべきだ。










 ▼スポーツ評論家の玉木正之さん 興行と神事を組み合わせた存在である大相撲は、そもそも「八百長はない」という建前の下で成立してきた。無気力相撲があったかどうかを証明するのは難しいのに、解雇することで八百長問題を終わらせようとした日本相撲協会の処分は荒っぽかった。筋の通った判決が出たことで、協会にとって大きな問題になっていくだろう。










 【蒼国来 訴訟経過】



 ▼11年4月11日 日本相撲協会が八百長関与で幕内・蒼国来に引退勧告。14日に引退勧告に応じなかった蒼国来を解雇。



 ▼22日 元蒼国来が解雇を不当として、力士としての地位保全などを求める仮処分を東京地裁に申し立てる。



 ▼6月9日 仮処分申請で相撲協会が元蒼国来に幕内力士の月給に当たる約130万円を1年間仮払いする内容で和解。



 ▼17日 元蒼国来が幕内力士としての地位確認などを求めて本訴を起こす。



 ▼12年7月19日 口頭弁論で元蒼国来が八百長を否定。



 ▼12月20日 結審。



 ▼13年3月25日 判決で元蒼国来の請求が認められ、解雇無効と判断。










元蒼国来、5月夏場所にも幕内復帰へ 八百長疑惑での解雇無効判決

















東京地裁で解雇無効の判決が下り、支援者らと喜ぶ元蒼国来(中央)。左手前は代理人の小松初男弁護士



 大相撲の八百長問題で2011年4月に日本相撲協会を解雇された元幕内・蒼国来(そうこくらい)の恩和図布新(おんわとうふしん)氏(29)=中国出身=が力士として地位確認などを求めた訴訟の判決で25日、東京地裁は解雇を無効とし、幕内力士としての地位を認めた。同協会では、判決を覆す証拠が乏しいため控訴を断念せざる得ない状況。11年初場所後に東前頭16枚目で解雇された元蒼国来は、早ければ夏場所(5月12日初日・両国国技館)で幕内力士として復帰する異例の事態となった。










 掲げられた「勝訴」の2文字に続き東京地裁の外に出た元蒼国来は、支援者の大拍手と歓声に迎えられた。「解雇無効」の判決。ちょんまげを結い、薄緑の羽織姿で、裁判長が読む主文を真剣なまなざしで聞いた。地裁から「故意による無気力相撲」ではないと判断され、幕内力士であることが認められた。










 八百長裁判で無敗を誇ってきた協会には“初黒星”。北の湖理事長(元横綱)は「判決を真摯(しんし)に受け止め、早急に検証して弁護士の先生と相談していきたい」とコメントしたが、関係者によれば、判決を覆すだけの証拠が乏しく控訴を断念せざる得ない状況にある。混乱が長引くことを避けるため、4月上旬の臨時理事会に諮り、最終判断を下す方針だ。今後は、弁護士ら数人による検証チームを発足させ、敗訴の要因となった八百長調査の不備などを調べるという。










 今回の裁判で問題視されたのは、協会が八百長問題の実態解明のため設けた特別調査委員会の判断だった。物証が極めて少なく、供述に頼って“シロクロ”を認定。元蒼国来は、元竹縄親方(元幕内・春日錦)と仲介役の元幕下・恵那司の証言をもとに調査対象に浮上し、恵那司への電話確認で“クロ”とされた。










 だが裁判では、元竹縄親方が供述を変遷している点と、対象となった2010年夏場所11日目の十両の春日錦―蒼国来戦の取組への仲介について恵那司の「はっきり分からない」とのあいまいな証言を重視。元春日錦が出廷を拒んだことも、八百長が否定される流れをつくった。










 判決ではさらに、協会が引退勧告を出した後、解雇処分を下した処置も問題視。加えて、この問題で個々の力士より大きな責任があると指摘されている協会が、最も重い解雇処分を選択する相当性にも疑問を呈した。



ラグビートレ 元蒼国来は都内のホテルで会見し「長い2年間だった。本当にやっていない。一日でも早く相撲に戻りたい」と訴えた。現在は、所属していた荒汐部屋を出て支援者の家で生活。モンゴル相撲、社会人ラグビーチームの練習などで体を鍛え、復帰に備えている。今後は協会に面会を求める方針もある。










 東前頭16枚目だった11年初場所で8勝7敗と勝ち越し。それが最後の土俵だった。理事会で正式決定次第、早ければ幕内力士として夏場所で超異例の復帰を果たす。同様のケースで協会を離れた力士が続いて復帰を求める可能性もある。










 ◆蒼国来 栄吉(そうこくらい・えいきち、本名・恩和図布新=おんわとうふしん)1984年1月9日、中国・内モンゴル自治区出身。29歳。元所属は荒汐部屋。来日前はレスリングで活躍し、2003年秋、初土俵。10年初、新十両。同年秋、中国出身では初の新入幕。11年4月、日本相撲協会の特別調査委員会から八百長関与を認定され、協会を解雇される。186センチ、134キロ。通算成績は203勝155敗、幕内成績は22勝23敗。最高位は東前頭13枚目(10年九州)。得意は右四つ、寄り、投げ。










 ◆一度協会を離れた力士が戻った例 1932年1月に協会改革を唱えて大量の力士が脱退した「春秋園事件」がある。協会側は脱退した力士48人と行司5人を除名処分にした。ところが脱退者側で内紛が起こり、同年12月に朝潮(後の男女ノ川)ら多くの力士が協会に帰参。翌33年1月の春場所に別席(別格)として土俵に復帰した。協会は本来の番付のほか帰参力士を記載した別の一枚の番付を作成。「二枚番付」と呼ばれた。










 ◆大相撲八百長問題 2011年2月、野球賭博事件で押収された携帯電話に八百長をうかがわせるメールが残っていたことが発覚。大問題となり、同年3月の春場所は中止となった。日本相撲協会が実態解明のため設置した特別調査委員会は25人の親方、力士の八百長関与を認定し、引退勧告などの処分で事実上、追放した。処分を拒否した蒼国来と十両・星風は解雇。同年5月は夏場所に代わる技量審査場所が一般無料公開で実施された。










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(2013年3月26日06時04分 スポーツ報知)










報知



相撲協会、控訴断念に2つの理由…元蒼国来、解雇無効判決







 大相撲の八百長問題で2011年4月に日本相撲協会を解雇された元幕内・蒼国来(そうこくらい)の恩和図布新(おんわとうふしん)氏(29)=中国出身=が力士として地位確認などを求めた訴訟の判決で25日、東京地裁は解雇を無効とし、幕内力士としての地位を認めた。同相撲協会では、判決を覆す証拠が乏しいため控訴を断念する方向。11年初場所後に東前頭16枚目で解雇された元蒼国来は、早ければ幕内力士として夏場所(5月12日初日・両国国技館)で復帰する異例の事態となった。










 日本相撲協会が控訴を断念する方向となったのは、大きく2つの理由があった。










 1つは、11月末が期限の公益財団法人移行。協会では2月上旬には敗訴決定の感触をつかんでいた。目下最大の懸案事項へ向け、勝ち目が薄い裁判を長引かせるのは得策でないと判断した。










 もう1つの要因が、解雇処分を下した放駒前理事長(元大関・魁傑)と北の湖現理事長(元横綱)の考え方の相違だ。










 当時、理事だった北の湖理事長は「(八百長への)関与を否定する者を追放していいのか。一人の人生を狂わせるぞ」と話し、村山弘義前副理事長(元東京高検検事長)ら外部理事が中心になって断行した大量粛清に反対した。










 関係者によると、弟子1人の関与が認定され、役員待遇への1階級降格が決まった2011年3月には村山前副理事長が、新たに弟子2人の関与疑惑を持ち出して2階級降格を画策した。委員にまで落とされそうになった北の湖理事長は怒りに震えたという。










 放駒前理事長とは政策面でも相いれず、昨年1月に理事長に復帰すると、年寄名跡を協会の一括管理とする前理事長案を差し戻した。昨年から特別調査委の調査内容や理事会による処分決定手続きの再検証にも意欲的。控訴断念が正式に決まれば、放駒前理事長や村山前副理事長ら当時の外部理事への事情聴取にも踏み切る予定だ。


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