昨日ね
家にある蜜柑の木から
なぜか
あとからもう一個
蜜柑の実が
落ちたんだ
その時ね
私の好きな
歴史上の人物で
奇兵隊を作った
高杉晋作のことを
思い出したんだ
彼の生まれ育った
萩に行った時のことを
思い出して
刹那くなるくらい
胸が痛んだ
やり遂げられず
無情にも
病で命を失い
無念のまま
この世を去った彼
と
今の私
どっちが
幸せなんだろうか…
ってね
この世を去った
彼のために
私は
この詩を捧げたい
「おもしろきこともなき世を
おもしろく」
と残した
あなたの目に
私は
どう映るのでしょう
羨ましいと思いますか?
しあわせそうだって思いますか?
あなたが命をかけてまで
守ってくれた
この国では
あいもかわらず
権力をふるう人間や
自分のことしか考えない人間が
多くて…
あなたを思い出すと
なんだか申し訳ない気になるのです
命がけで
この国の平和を守ろうとした
あなたに
比べたら
あなたより
長生きしてる
私は
きっと
多分
しあわせですね
あなたのために
私も
もう少し
努力します
せめて
私の隣の人が
笑ってくれるように
せめて
あなたが
微笑んでくれるような
そんな時代に
できるよう
せめて
せめて
私の隣の人が
いつも
笑ってくれるように
と
願いながら