誰よりも一番に大好きな人

第一印象は

落ち着いている人

だった



人見知りすると言う

貴方が

徐々に打ち解けて

素の貴方を

出すようになって

まるで

無邪気な子供みたいなところを

見せられ

そして

優しくしてもらって

いつしか

私は

貴方に恋をしてしまっていた



貴方と一緒に仕事が

できなくなる最後の日の

前日

貴方のことが

好きだと気付いていた私だったけれど


もう

日にちもないし

貴方に気持ちを伝えようとか

そんなこと

考え付きもしなかった



それなのに

貴方の車で最後に

送ってくれた日に

貴方に

貴方のことを

私がどう思うか訊かれるなんて

想定外だった



それも

私の家に着く、まさに直前


気まずくならないよう

タイミングとか考えてくれてたのかな



とか

思うけれど

それと同時に

私に彼氏の有無を

いつも揶揄うように

訊いてた貴方が

いつから私のことを

恋愛対象として

見てたのかなって

今でもとても

気になってしまう



貴方も私も

お互いが

惹かれ合ってること

ちゃんと分かっていたなら

あんな中途半端に

終わらずに済んだのに



忘れたくても

忘れられない

私の中で貴方を超える人は

きっといないから

告白リベンジ part２

貴方と

１年ぶりくらいに

再会した時

全然痩せたりしてないのに

「痩せたんじゃないか？」

って

言ってくれた貴方


「苦労してるんじゃないか？」

とも

聞いてくれた貴方


あの頃は

余計な心配かけたくなくて

「全然、痩せてないですよ」

とか

「大丈夫です」


そう答えるのが

精一杯だった私


今なら分かる

それだけ

私のことを気にかけてくれてたって

ことだったんだ



やっぱり

貴方は

優しい人


いつも

私だけに優しいんじゃないって

思ってたけど


私だけ

かなり

特別扱い

してくれていたって

思ったりしてる今


無性に貴方に逢いたくて

恋焦がれてしまう

私の気持ち


あの頃は

貴方に貴方を好きな気持ちが

知られるのが怖くて

ひた隠しにしてたけれど



今は貴方に

「好きです」

と伝えたくて

堪らない

形にしなければ、「好き」は伝わらない

「人見知りするんだ」

って言ってた貴方


色々話しかけてくれたから

全然、そんなの分からなかったけれど


そう言えば

最初の頃は

なんだか

年上っぽい落ち着いた人って

感じがしてた



そんな貴方のこと

初めは全然

恋愛対象とかじゃなくて

少し歳の離れたお兄さんって

思ってたのに


打ち解けていた貴方は

いつも

和やかで明るいムードメーカーに

なっていて

不安で

いっぱいだった

私の心を解してくれた



貴方に

直接好きとは

言えなかったけれど


今なら

あの時の

私たちは

間違いなく

心が通じ合ってたんだなって

そう思う



お互い

あと少しだけ

勇気ふり絞れたら

良かったのに



あの時

たまたま

貴方に言った

「優しい」

の言葉は思いつきの

言葉じゃなくて

本心だったのに



やっぱり

「好き」

という言葉を

しっかり形にしなければ

お互いに

お互いの気持ちを

信じられなかったんだ



この先

誰かを好きになっても

きっと

貴方を

思い出してしまう

貴方と

比べてしまう



そのくらい

貴方は私の心を

占めている存在

永遠に忘れたくない

忘れられない

大好きな人なんだ

告白リベンジ

いつも私に

軽口叩いてた貴方なのに


ここぞという時は

弱気になってしまったのでしょうか？


いつも

傍で見守ってくれて

フォローしてくれていた貴方


貴方の優しさは

充分分かっていたつもりだし

好きだと伝わってしまったら

どうしようと

思うくらいに

好きだったのに

貴方はそれに

気付かなかったのでしょうか？




私に

自分のことを

どう思うか

聞くなんて


そんな弱腰じゃなくて

良かったのに


貴方になら

好きだと言われても

全然迷惑だとか

思わなかった


寧ろ

私が好きになったら

迷惑じゃないかって

ずっと思ってた



特別扱いしてくれてた

多分、大事にしてくれてた

心から、私のこと心配してくれた

そんな貴方だから

忘れられない


今でも好きだと言ったら

迷惑ですか？



そんな言葉

いう機会すら

ないのに……

貴方を好きになって良かった

やっぱり

私が好きになって

しまっただけのことはある


貴方を好きになれて良かった

この想いが

報われないとしても

届かないとしても


私の好きになった人が

貴方で

良かったと

思えるくらい

貴方のことが

好き


そう

貴方に伝えたくて堪らない

優しい光で私を導いてくれた貴方のことを

貴方のこと

そう簡単には

忘れられない


もうこれは

忘れるなという

神様のメッセージなんじゃないか

そう思うくらい

貴方のことを

思い出しては

落ち込んだり

励まされたり



あの時

お互いが

もう少しだけ

勇気を出せてたなら

今でも

この想いを

引きずることは

なかった



居心地の良かった貴方

そんな貴方のこと

ただの憧れの存在から

恋愛感情を抱く相手になるなんて……



恋とは

本当に不思議なものだなって思う



ベランダから見た月は

明るく夜空を照らしていた

貴方は

私にとって

月のような存在だった

太陽ほど

強く眩しい光ではなく

優しく

そっと明るく回りを

照らすような

そんな人……


「今でも好きです」


そう言ったら

貴方はどんな顔をするのかな……

貴方に奪われたハート

貴方のことは

変わらず好きで

思い出すと

今でも

胸がキュンとなる


私たちの恋は

すれ違ったまま

最後まで

きちんと

お互いの

想いを伝え合うことは

出来なかったけれど



貴方も私も

お互いに

好意を

持っていたのは

きっと

間違いない事実だと

信じてる



運命も

赤い糸も

関係ない

かもしれないけれど


私の心を奪ったのは

間違いなく

貴方だけ



貴方に逢えたらいいのに

もう

声も顔も

思い出せないくらい

曖昧な記憶だけれど


貴方が恋しくて堪らない

好きと言えないからこその、好きの尊さ

随分と時間は

経ってしまったけれど


今でも

貴方が私のことを

好きだったなんて

信じられなく思う



もう

想い出の中で

振り返るしかできない

貴方のこと

ずっと忘れられないくらい

思い出してること

貴方が知ったら

どう思うだろう


好きという言葉を

お互い言えなかった

あの恋は

初恋みたいに

もどかしかしく


今も甘酸っぱい想いで

胸をくすぐるばかり


あの日

どちらかが

好きだと言えていたなら

きっと

違う状況になっていた

そう思うと

切なさで

胸がいっぱいになるけれど……

夢でもいいから貴方に逢いたい

６つ年上の

貴方のこと


もう、声も顔さえも

曖昧な記憶になっているのに

どうして

こんな風に

いつも思い出してしまうんだろう


こんなに

大好きだったのに

直接、好きと

言えなかったこと

後悔しているからなのかな


今でも、あの時に戻って

やり直したいと

何度も思うけど

それが無理な事

分かってるから

貴方に会えたらいいのに

という

想いを募らせてしまう



私に残された運をすべて

使い果たしてもいいから

貴方に会いたいのに

会えなくて

想いだけが

燻ぶるばかり


今日は

せめて夢で貴方に

逢えますように……

貴方の名残

前に進むしかない？


それとも

進まざるを得ないのか


冷たくなってきた

夜風と共に

貴方を想う気持ちまでもが

消え失せていきそうで

怖くなる


夏よ

まだ終わらないで

貴方と出会った

この季節

その余韻に

酔いしれていたいから


貴方を

想う気持ちを

まだ忘れたくないから……