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歴史を超えた世界のベストセラー『論語』・・・産経抄 八葉蓮華

2008-12-19 | 産経抄(コラム)
歴史を超えた世界のベストセラー『論語』・・・産経抄 八葉蓮華
 毎朝8時20分になると、加地伸行(かじ・のぶゆき)立命館大学教授(72)は、大阪市内の自宅で鈴を鳴らす。テレビ電話の画面では、広島に住む幼稚園児のお孫さんが、「おはようございます」とあいさつしている。 ▼「じいじいのろんごのおべんきょう」の始まりだ。加地さんは、『論語』のなかの短い句にルビを振って作ったプリントを、あらかじめ広島に送っている。お孫さんは、「管仲之器小哉」なら、「管仲(かんちゅう)の器(うつわ)は小(しょう)なるかな」と読み上げる。 ▼加地さんは、あえて意味を教えない。だからはじめお孫さんは、疑問文のように「かな」の語尾を上げていた。ところが、そのうち自然に「かな」を強めの語と理解するそうだ。加地さんは、絶海の孤島に一冊だけ本を持っていくなら、必ず論語を選ぶという。 ▼『論語 全訳注』のほか、中学生になったお孫さんを想定した『論語-ビギナーズ・クラシックス中国の古典』や、中高年向きに大きな文字で書かれた『すらすら読める論語』など、初心者のための本の執筆にも力を注いできた。『新約聖書』とともに、歴史を超えた世界のベストセラーといえる論語の知恵を、多くの人の生活に役立ててほしいと、願っているからだ。 ▼たとえば、「コンプライアンス」なる外来語を、「法令順守」と訳したせいで、法律を守ればなにをやってもいい、といった風潮が広がった。加地さんによれば、孔子はすでに2500年前に、こうした考えの誤りを指摘して、道徳教育の重要性を訴えていた。 ▼中国哲学史の泰斗(たいと)に個人教授を受けているお孫さんがうらやましいが、せめて加地さんの揮(ふる)う「孤剣」の冴(さ)えを、「正論」やコラムで、これからも味わっていきたい。加地先生、「正論大賞」おめでとうございます。

産経抄 産経新聞 12/19

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