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身をすくめてやり過ごそうとしている・・・  産経抄 八葉蓮華

2008-12-11 | 産経抄(コラム)
身をすくめてやり過ごそうとしている・・・  産経抄 八葉蓮華
 数あるソニー神話のひとつに、投げ銭が得意だった「銭形平次」に救われた話がある。昭和21年の暮れ、ソニーの前身、東京通信工業を創業したばかりの井深大(まさる)は、東京・品川の御殿山に、工場を集める決意をする。 ▼ただ先立つ物がない。常務の盛田昭夫とともに、「銭形平次捕物控」で売れっ子作家になっていた野村胡堂(こどう)のやしきを訪れた。日経新聞の「私の履歴書」によると、数カ月前に出資をあおいだばかりとあって、2人は借金をなかなか言い出せない。 ▼胡堂の妻と井深の母親は、女学校時代からの友人だった。その縁で幼いころから井深をかわいがっていた胡堂は、「うん」とうなずいただけで、必要な金を貸したという。そのソニーが、1万6000人という、過去最大規模の人員削減に踏み切ることになった。 ▼泉下の井深も、さぞ気をもんでいるだろうが、同じ日に発表された「国際数学・理科教育動向調査」の結果にも、無関心ではいられないはずだ。「理科の勉強が楽しいか」という問いに対して、「強くそう思う」と答えたのは、日本の中学2年生の18%にすぎず、国際平均の46%に遠く及ばなかった。 ▼小学生時代の井深は、理科実験準備室に入り浸り、家では何でも分解してしまう少年だった。中学に入って夢中になったのは、無線だ。工夫を重ねて、作り上げた受信装置で、無線を初めて聴いたときの感激が、技術者としての原点だった。 ▼今、ソニーをはじめ、リストラを進める大手メーカーは、身をすくめて、世界規模の景気後退をやり過ごそうとしている。こんな時こそ、焼け野原を見回しながら、大企業がやらない開発だけをやろうと決意した井深や、それを支えた胡堂のような人物が求められているのだが。

産経抄 産経新聞 12/11

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