日々の音楽と学習

ライブやCDの感想と医学関係の話題。

COUNTDOWN JAPAN05/06 その6(12/30)

2006-01-01 23:23:50 | 音楽
PENPALSが最後の舞台を終えてしまった。

「終止笑顔で今日のライブを共有したい」とMCで前置きがありライブは進行していった。2年くらい前、POLYSICSとの対バンを下北沢のCLUB QUEでみた。ウナギの寝床のようなライブハウスでバンドの温度と客の温度の共有が上手なバンドだなあと思っていた。

当時、PENPALSが何ものか知らず、"TELL ME WHY"をそれより随分前に深夜番組で一度だけ聴いていて、あの曲のバンドかと思ったのが最近のように感じた。随分、それから年月も過ぎどんな曲があったかは忘れてしまっていたが、ライブは非常に楽しめた。

最後だから、というのはあまり表面に出さず、とにかくファンとの、メンバーとの時間の共有を大切にするようにライブは進んでいく。GALAXY STAGEは人で溢れ、あとで入場規制がかかっていたと知った。入り口におく金属製の柵が足りず、渋谷陽一氏が柵の代わりに其処に立っていたそうだ。
始まって30分ほどして、バンドは一度袖に下がってしまう。随分あっさりしているなと思っていたら、衣装直しをして出てきた。赤い横縞のラガーシャツ。

「知らない人は突然、こんなカッコして何かとと思うけれどコレは俺たちにとって、凄く思い出深い衣装なんだよ。」

とボーカルが語る。私もその意味は知らないけれど前方にいるファンの反応から何かのターニングポイントに関わるものなんだろうことが見て取れた。

開始から50分すぎ、ようやく"TELL ME WHY"が鳴る。良いバンドが出てきたなと思ったバンドが数年後解散を決めていることはとても悲しいけれど、最後に切っ掛けとなった曲を聴けたのは嬉しかった。最後の曲は"Maybe I don't care"これを各メンバーが一人づつ歌っていく。ボーカルは「今の自分たちやファンの状況に当てはまると思う。CD持っている人は家に帰ったら歌詞を読んでみて欲しい」と語った。最後は涙ぐむメンバーもあり、モニターに映る前方のファンも泣いていた。

20:40頃から始まったらライブは、「時間オーバーしてごめんなさい」と前置きして始めたアンコールを含めおよそ1時間半。結局ワンマンでやったのとなんら変わりはなかった。

翌日、渋谷陽一氏は12/31開幕の挨拶で「FESという場でラストを飾ってもらうことは光栄ではあったけれど不安もあった」と語った。様々なバンドのファンが集まる場で、そんな心配はよそに私のようなほぼ一見さんを含め、多くの人にPENPALSは送られていった。解散という場面なのに不思議とピースフルな良いライブだった。

 12/30 MY TIME TABLE
12:10 幕張着入場
13:00 POLYSICS
14:05 eastern youth
14:40 VOLA&ORIENTAL MACHINE(途中から)
15:15 TEAM紅卍(博多白天でラーメン食べながら)
16:30 マキシマム ザ ホルモン
17:20 椿屋四重奏
18:30 ハヤシヒロユキ(POLYSICS)DJ
19:25 ZAZENBOYS(HIMITSU GIRL~)
20:40 PENPALS
22:10 終演。宿泊先のホテルへ。
25:00 熱発。感冒症状著明となりよく昼まで寝込む。

COUNTDOWN JAPAN05/06 その5(12/30)

2006-01-01 20:02:42 | 音楽
DJブースから急ぎ、12/30終盤になって初めてEARTH STAGEに足を踏み入れる。既に音は鳴っており到着したときに丁度"HIMITSU GIRL'S TOP SECRET"がスタート。

POLYSICSと同様にZAZEN BOYSも夏に聴いた以来だった。圧倒的な音の支配力は一体どうした事態なのだろう。音の集約点を求め、グルーヴを突き詰めた結果がこうなのか。バンドの持つ空気/間どれをとっても凄みが感じられる。

四人ががっぷり四つに文字通り向かい合い、さらに音の集約点を探るが如く音を鳴らす。客の方をみて四人並んでとは程遠い。がっつり組み合っているその姿は本当にカッコがいい。
四人はライブ中、繰り返し対峙し密度の濃い音を練り上げる。それはエンターテイメント性とは程遠いのだけれど、惹き付けられ、胸に迫るものがあった。

曲の合間でギターのカシオマンが変なダンスを踊ったりと変なお遊びはそれで健在なのだけれど、従来の曲のアレンジは大幅に変わり、知っている曲なのだけれど本当に新鮮だった。最近のライブではあまり演奏していなかった"COLD SUMMER"では暮れの幕張で「線香消えたら、先祖が盆に返れない」と歌ってみたり、先の読めない向井らしさも健在だった。

音楽面での変化は、向井のキーボードだが、音がまるでクラフトワークの"TOUR DE FRANCE"のようだ。ツェッペリン的な要素とクラフトワーク的な要素なんてまるで異質なものが同居する世界は奇妙ではあったが、格好が良いものはしょうがない。

向井はBRIGEの記事の中で「売れなくてもいい」と、その売れる売れないで渋谷陽一と議論をかわしていたがこれだけの音を鳴らしていて売れないわけがないと思った。

SET LIST
1:USOARAKE
2:HIMITSU GIRL’S TOP SECRET
3:HARD LIQUER
4:FRIDAY NIGHT
5:COLD BEAT
6:CRAZY DAYS CRAZY FEELING
7:COLD SUMMER
8:半透明少女関係

COUNTDOWN JAPAN05/06 その4(12/30)

2006-01-01 18:27:11 | 音楽
マキシマムのあと仲間はグループ魂へ、私は椿屋四重奏へと向かう。椿屋四重奏は見るのがこれで3回目、私にとっては初の屋内。ラメがかった音楽といい彼等自身も屋内の方があっているようなことはいっていたが、まさにその通りだと思った。やや押してのスタート。

「ロックに取り憑かれたお前らに捧げます」
昨今、こんなMCをしてくれるバンドは本当に減ってしまった。「ロックスター」であるという姿勢をきちんと客に向かって発信している椿屋の姿勢は嫌いでは無い。

赤や紫の照明をバックにラメがかった曲が流れる。全て日本語でカタカナの混じらない歌詞は聴いていてもなんだか文学的な、官能小説のような感じで、場の雰囲気をフルに活かしきっていた。曲は代表曲を中心に以下の通り。空中分解のあとにメンバー紹介。今回もまたイエローモンキーのMCと全く同じメンバー紹介をやっているのを後ろに聴きつつDJブースへと移動した。

SET LIST
1:プロローグ
2:成れの果て
3:紫陽花
4:螺旋階段
5:踊り子
6:空中分解 ←ここで移動。このあと「小春日和」を演奏。


椿屋を途中退出してDJブースに向かう。
ハヤシヒロユキDJの時間だ。既にDJブース回りには人だかりが出来ていて期待の大きさが分かる。TAICHI MASTERが終わったあとも殆ど人が動かない。昨年と比べて参加人数が増えていることに比例して集まった人の数も多い。

そんな中、ハヤシ登場。今回は新ネタを多く披露。のっけから「帰ってきたウルトラマン」・・・みんなわからないから。ハヤシDJとはPOLYSICSのハヤシヒロユキが自分の好きな曲をチョイスして、それに当て振りとカラオケが付くという一種お笑いステージのようなもの。音楽に併せた踊り、当て振りが堪らなく面白い。もう毎回毎回Xジャンプが楽しくて楽しくて・・・今回も途中からフミさん(POLYSICS:BASS)登場、今回も「夢見る少女じゃいられない」を熱唱。今日2回も聴くことになろうとは思わなかった。

ただ今回のセットリストはどれだけの人がその曲を知っていたのかがちょっと疑問。仲間も知らない曲が多かったと言っていた。ザゼンを見るためにのこり5分で移動。最後はシーソーゲームか?

SET LIST
1:帰ってきたウルトラマン(主題歌)
2:おかしな二人:ユニコーン
3:恋のT.K.O:すかんち
4:日本印度化計画:筋肉少女帯
5:風になりたい:THE BOOM
6:チープトリック(?)の曲
7:DO YOU WANT TO:フランツフェルディナンド
8:ペレストロイカ
9:THE SPECIALS(?)の曲
10:恋をしようよ:ルースターズ
11:X:X
12:スネークフィンガー:電気グルーヴ
13:筋肉少女帯の曲
14:夢見る少女じゃいられない:相川七瀬
おそらくその後、シーソーゲーム:MR.CHILDREN

COUNTDOWN JAPAN05/06 その3(12/30)

2006-01-01 17:50:31 | 音楽
初めの3バンドが終わったので、一回長めにブレイクを取る。
事前にチェックしていた博多ラーメンの店へと足を運ぶ。とんこつラーメンとご当地焼酎を扱っており結構な行列が出来ている。特にガイドブックに載っているようなお店では無いようなのだけれどとんこつ独特な癖がなく優しい味で中々美味しい。

そんなとんこつラーメンのおともにご当地焼酎をチョイス、黒伊佐錦をロックで頂く。非常に切れ味鋭く、香り高く癖がある焼酎がある中、クリアな味わいが非常に特徴的だった。

「博多白天」東京世田谷線上町下車 東京農大の近く、バス停「農大一高前」並び。


お店の場所がDJブースの正面で、中の様子も流れてくる曲も良く聞こえる。ラーメンを食べながらTEAM紅卍をザッピング。松尾スズキ(?)がヨン様の格好して出てきて「冬のソナタ」の曲が流れたと思えば、「おーい、おーい、おい、花魁だ~」と自身が歌っている「真夜中の弥次さん喜多さん」の挿入歌「ヒゲの花魁」が流れてきたりする。締めはラジオを爆音でかけたり、ふとんを叩いたりしながら「引っ越せ!引っ越せ!」と何年間も叫んでいて結局逮捕された「引っ越しおばさん」の声をサンプリングしたものを流して終わり、本当にやりたい放題だ。


松尾スズキの小ネタを横目にのんびりしたあと、またネタの要素満載のマキシマム ザ ホルモンを見にMOONに向かう。中々の人の入りだ。やたらDr.のMCの声が高いなーと思っていたら女の子だった。メンバー同士が関西弁でのノリ突っ込みを展開するが、「恋の街 八王子」「われらが街、八王子」・・・思いきり関東出身。そういった突っ込みどころも芸の内なのだろう。MCの途中、Dr.が相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」を歌い出したりと盛り沢山。

肝心の音の方もゴリゴリのパンクでそれがまた面白い。「ロッキンポ殺し」は同名のアルバムもあり(ジャケが漫☆画太郎画伯)、気になっていただけに本当に聴けて良かった。ただ音だけ聴いたら、ダミ声でシャウトしているバンドという印象に過ぎ無いのだろうけれど「MC・ノリ・音楽」の三位一体がすばらしい威力を発揮していた。
次回のジャパンサーキットにも出演が決まり(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/向井秀徳アコースティック&エレクトリック/マキシマム ザ ホルモン/他)、次回のライブが楽しみ。



COUNTDOWN JAPAN05/06 その2(12/30)

2006-01-01 11:10:21 | 音楽
12/30,31-1/1と長丁場なのに最初から飛ばしてしまいeastern youth迄、束の間の休憩を取る。スポンサーへの義理立ては済んだので再び湊屋に行き、常陸路ネストビールを呑む。時間が無いので再びGALAXYへとんぼ返り。MOON STAGEのVOLA&THE ORIENTAL MACHINEも見たいので途中で抜けて、途中から感じ。

相変わらず、丸刈り3人集の熱気は暑苦しい。昨年のCDJでのeastern youthは初登場ということもあってか、彼等の代表曲揃いぶみ+最新アルバムの曲といった本当に名刺代わりのようなそんなライブだったが、今回は2回目ということもあってか代表曲ではあるもののやや昔の曲を中心とした構成だった。

「未ダ未ダヨ」~「青すぎる空」と比較的初期の名曲をいつも時間一杯喋り倒す吉野がMCらしいMCもせずに淡々としんみりと歌い上げる。いつもと比べて静かなライブ。いよいよ時間だと言うところで「スローモーション」が鳴る。吉野は何も難しいことはしていない。何故に単純な音の一つ一つが胸に染みるのだろう。最初にたまたまeastern youthを聴いた時からその点は何も変わってはいない。少々の名残を残しつつ、「スローモーション」が終わると同時にMOONへと移動。


MOONに到着すると既にVOLAのライブが始まっていた。前回、イベントで聴いたのと同じ曲が流れている。アヒトイナザワ(ex.number girl,ZAZEN BOYS)は相変わらずホストみたいな格好で、一見以前と同じように見えたが中身は大違いだった。7月時点で非常に多くの課題を内包し、もしそれが今回そのまま残ってしまっていたら見通しは明るくないなと思っていたのだ。

アヒトの高音とギターを前面に出し、それを生かし切れず薄っぺらな音だったバンドは大きく変貌を遂げていた。音は厚みを増し、それに併せてアヒトのウ゛ォーカルも力強さを増していた。80年代の香りがする音楽はそのままに、ライブを重ね自力を貯えてきたかと思うと非常に嬉しかった。

近々、ミニアルバムも発表され、それに収録されている曲を全て出し切ってのライブは無駄な喋りは全くなく、「サクッとやって、サクッと帰ります」というアヒトの弁をそのまま態度で示したようだった。アヒトは終演後、湊屋にてファンに捕まっていた。別に大挙して囲まれるわけでも無く、普通に立話をしてる姿が印象的だった。

COUNTDOWN JAPAN05/06 その1(12/30)

2006-01-01 10:24:52 | 音楽
職場の外来診療は12/30まであるのだが幸いお休みを貰うことが出来た。東京駅から京葉線に乗り換え海浜幕張へ。SUMMER SONIC05以来、4か月ぶりの幕張。あんなに暑かった幕張も当然だけれど、自宅周辺と変わらない気候になっていた。

リストバンドを受け取り場内へ。まずはGALAXY STAGE前のパスタ屋さんで「ミートボール入りのミートソソースパスタ」を食す。ネットで美味しいと評判だったが如何せん量が少ない。結局、湊屋に行き、五浦ハムを買ってきて、スポンサー様に義理立てしたレーベンブロイをおともに食す。そんなこんな、のんびりしていたらトップバッターPOLYSICSの時間が迫っており移動する。

POLYSICSは夏と比べて大きく成長していた。音の完成度がまるで違っていた。US,UKツアーを通じて伸び幅はとても大きなものがあったように思えた。セットリストは公表されていないがNow is the time!の曲順にNEW WAVE JACKET,PEACH PIE ON THE BEACH,CODE4,URGE ON!!を間に挟み込み、最後はBUGGIE TECHINICAで締めた。

今回のライブ、カヨさん大活躍で"I My Me Mine"ではやたら音の良い縦笛を披露し、"Bay's Head"ではCDではピエール瀧が担当しているパートを扇子をパタパタしながら語り、いつに無くキャラの濃いカヨさんがいた。

ハヤシはハヤシでいつも通りと言うか、むしろ後半は楽器隊に負けていた。ハヤシの声が出ないのか、それともマイクの問題か・・・。いつもの絶叫裏声に張りが無い。それとは裏腹に楽器隊の演奏は素晴らしいものがあった。圧倒的な音の集約感。特に"Tei! Tei! Tei!~シーランカンス イズ アンドロイド","BUGGIE TECHINICA"は本当に鳥肌が立った。ピコピコ楽しいのがポリのライブであって、音の質感に圧倒されることはこれ迄なかったのだけれど今回は別だった。

今、BEST判の"BUGGIE TECHINICA"を聴いているがまるで別物だ。かつてはライブアルバムに限り無く近いCDと思っていたアルバムが霞んで見える。