kouheiのへそ曲がり日記

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労働――懲罰か神事か

2005-05-13 06:56:00 | 日記
ひろさちや氏がフランス人に「仕事をさせてもらえない窓際族」について語ったところ、フランス人は「その人は会社にどんな貢献をしてそんな恵まれたポストが与えられたのか?」と尋ね返したという。
ひろ氏が「いや、それは日本人にとって地獄なのだ」と言うと、フランス人は「まさか!天国じゃないか」と言ったそうだ。

アダムとイブは、禁断の木の実を食べたため楽園を追放された。
そして神は、イブには「陣痛」と「男による支配」という二つの苦を与え、アダムには土に返るまで「額に汗してパンを得る」という苦を科した。

つまりキリスト教圏では、労働は「懲罰」なのである。
だから欧米では出来るだけ合理化を推し進め、労働時間を短縮しようとする。

これに対し日本では、古代の祝詞にでてくるのだが、労働は神の「依さし」=「委託」である。
つまり労働は神事であり、それは「喜び」なのである。
だから日本人は午後5時がきても帰宅しようとしない。
それどころか、夜には会社の同僚と飲みに出かけ、仕事を家に持ち帰りもする。

どちらが良いか悪いかという議論をしても詮無いことではあるが、今日のニュースを見ると、先進国中で日本がもっとも自殺率が高いそうだ。

やはり、いくら労働神事説の国とはいえ、無茶な働きすぎは良くないと言えるだろう。
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