お釈迦様の弟子に須菩提(しゅぼだい)という人がおりました。
この人は実に徳のある人で、声を荒げたことがありません。
宗教活動をしていると、他の宗派の者から中傷されたりするのは日常茶飯事です。
だが須菩提は、決して興奮せず、むごい仕打ちにもじっと耐えていたのでした。
あるとき、須菩提の有徳に感じ入ったマガダ国の頻婆娑羅(びんばしゃら)王が須菩提に小屋を寄進しました。
しかし何かの手違いで、この小屋には屋根が葺かれないまま須菩提に供養されてしまったのです。
雨が降ったら一巻の終わりです。
我々凡夫なら、腹を立ててしまうでしょう。
だが須菩提は、平気な顔をしてその小屋に住み続けました。
雨は長い間降りませんでした。
須菩提にとっては好都合ですが、農民は困ってしまいました。
そして王に請願したのです、「須菩提の小屋に屋根を葺いてください」と。
王はすぐに自分の過ちに気づき、農民たちの願いを聞いてやりました。
すると、途端に雨が降り出したのです。
須菩提は、屋根のない小屋を見ても動じませんでした。
なぜなら、雨のことを心配するのは雨が降ってからにすればいいからです。
皆さんは取り越し苦労をされていませんか?
この人は実に徳のある人で、声を荒げたことがありません。
宗教活動をしていると、他の宗派の者から中傷されたりするのは日常茶飯事です。
だが須菩提は、決して興奮せず、むごい仕打ちにもじっと耐えていたのでした。
あるとき、須菩提の有徳に感じ入ったマガダ国の頻婆娑羅(びんばしゃら)王が須菩提に小屋を寄進しました。
しかし何かの手違いで、この小屋には屋根が葺かれないまま須菩提に供養されてしまったのです。
雨が降ったら一巻の終わりです。
我々凡夫なら、腹を立ててしまうでしょう。
だが須菩提は、平気な顔をしてその小屋に住み続けました。
雨は長い間降りませんでした。
須菩提にとっては好都合ですが、農民は困ってしまいました。
そして王に請願したのです、「須菩提の小屋に屋根を葺いてください」と。
王はすぐに自分の過ちに気づき、農民たちの願いを聞いてやりました。
すると、途端に雨が降り出したのです。
須菩提は、屋根のない小屋を見ても動じませんでした。
なぜなら、雨のことを心配するのは雨が降ってからにすればいいからです。
皆さんは取り越し苦労をされていませんか?