kouheiのへそ曲がり日記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

中庸

2005-07-08 14:05:00 | 日記
ザ・フーのドラマー、キース・ムーンは素っ裸の上にコート一枚を羽織って街をうろついたり、滞在中のホテルのソファーを窓から投げ捨てたりしていた。
ザ・フーのメンバーによると「キースは平凡なことに憎しみすら感じていた」という。
結局彼は、多量の飲酒により若くして逝ってしまった。

・・・僕もそうだった。
僕も凡庸な人々、平凡な物事を軽蔑しながら生きていた。
僕は若きあの日々、「過度という途こそ叡智の殿堂に通ず」と信じて疑わなかった。
・・・それがこのザマだ。

若人の諸君、この年寄りの言うことを聴きなされ。
中庸こそ叡智の殿堂に通ず、ですぞ。
何事も極端に走ってはいけない。
穏健な途を歩んでこそ「幸せ」が手に入るのである。

だが、つらつら思うに、若いうちから中道を疑いもせずに歩んでいる輩というのは、ろくなもんじゃねぇという気もする。
やはり若者というものは、損得利害打算を無視して、エクセッシヴな途に飛び込んでいく方が誠実なのかもしれない。

そういう若人は、当然大人たちから叩かれまくり、相当痛い目を見るだろう。
だが負けないでほしい。
そうして苦闘してこそ、中庸の徳の本義が理解できるのではなかろうか。

いずれにしろ、40過ぎれば分かってくるよ、中庸の大切さが。
そして「純粋」だけでは生きていけないことも・・・。

我々大人の責務は、「純粋」で「極端」に走りがちな若者の「生意気さ」を長い目で愛してやることなんだろうな。
そういう若者こそ、将来を託す見込みがあるのだから。