GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

The TEN その舞台裏 1

2022-04-30 23:03:27 | 日 記
1月初め~4月下旬まで続いた日本人4選手のアメリカ・プロチームでの武者修行。
3月途中から試合結果除き滞っていたブログ更新。後追いになりますがいくつかエピソードをアップしたいと思います。

3月6日、米ロサンゼルスとサンディエゴの間付近に位置する港町ダナポイント近郊で開催された10000m競技会The TEN。


実は当初5日(土)に開催予定だったこの大会。
3日前の夕方、アリゾナ州フラッグスタッフで最終ポイント練習を行ったバウワーマン・トラッククラブと日本人の選手達(写真)。この後、なんと同TCのコーチ・ジェリー・シューマッカー(左から4番目)は「大会を6日(日)に延期する方向で大会主催者と調整する。理由は5日の天気予報は雨と強風。これでは良い記録は望めないから。よって明日の移動フライトや宿舎を変更する準備をしてくれ!」と。それを聞いた私は気持ちは分かるが、あと3日しかない。BTCがこの大会主催業務の一部を担っているとは言え、そんなこと今からほんとにできるんか・・・?まず会場の使用日を変更、大会運営スタッフ・審判・ドーピング対応のスタッフ、そして他チームからの参加選手、コーチ陣ら全ての人に移動スケジュールや宿舎日程変更含め同意を得ないことには変更は不可能。。。と思いながらひとまず宿舎に戻りました。が、その後結局、彼が中心になり関係各所と折衝。大会は1日遅れの6日開催に。レース迄の2日間、睡眠もほとんど取れなかったようで、さすがにジェリーもレース前日の夜は疲れきった様子でした。


ただその甲斐あって天候が回復した6日のレースでは好記録が続出。
男子1万mでは1位Gフィッシャー(米・BTC)が世界歴代7位、北米新の26分33秒84。2位Mアーメド(カナダ・BTC)も世界歴代9位26分34秒14をマークするなど上位8名が今年の世界陸上参加標準記録27分28秒を突破。同レースに参加した清水歓太選手(SUBARU)も大幅に自己記録を更新。日本歴代7位の27分31秒27を樹立。女子ではEクラニー(米・BTC)が全米記録にあと2秒弱と迫る30分14秒66をマーク。こちらも上位9名が同参加標準記録を破る結果となりました。写真は好記録を出した清水選手とグータッチをかわすジェリー・コーチ。


ジェリー・コーチのこの大会で選手達のために良い環境を用意し、何としても良い記録を出させるんだといった気迫。そしてそれに応えた多くの選手達の走り。改めてジェリーの陸上にかける熱い思いを感じるシーンでした。

The TEN公式結果 

The TEN過去記事

Photo by Impress Running

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