ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY10-14 山形、象潟、新潟、おれガタガタ… 『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年11月10日 | 自転車の旅 国内
日本海に沿って走り続ける。
しかし、
すっかり晴天という日がない。

鳥海山が見えてきた。
雪化粧している。

日本縦断で以前もお世話になった宿で、素朴でうまいメシをたらふく食い、洗濯を済ませる。

海沿いの砂丘には風力発電のプロペラが回っている。
見慣れてきた風景だ。

翌日は月山が見えてきた。
やはり雪化粧している。

庄内平野の巨大な水田地帯では、
アブラムシ地獄に突入。
そこら辺中に大群のアブラムシが雲のように浮いていて、目鼻口関係なく入ってくる。
雪虫地獄の、白くないバージョン。

腹一杯食う。笑

庄内の鶴岡市で雨雲が追いついてきた。
日本海の難所「笹川流れ」を風雨で走行するのはきつい。頭から波しぶきかぶりたくないので、この区間は輪行で城下町村上へ。
越後に入る。

松林の一本道を走り続け、新潟競馬場の広大な敷地を巻き、新潟の広大な港湾地帯を過ぎたら新潟市に入る。

冬型の気圧配置だというが、
言われなくてもわかる。
チャリダーは毎日、
日本海の風を真正面から全身に食らっとる。

新潟市は、
これからしばらく雨になるという。
チャリダーは足止めを食らったわけだな。

現在地
美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約860km


日本列島日本海側は北から南まで風車街道だ。


庄内地方では外せない。道の駅にて


たまらーん!


鶴岡市から「特急いなほ」、難所「笹川流れ」での風雨との闘いを回避する。


新潟でついに晩秋の長雨につかまる。


どうするオレ?









DAY9 日本海の強風に参った秋田! 『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年11月06日 | 自転車の旅 国内
夜行便で冬荒れの津軽海峡を越える。
船ごともみくちゃにされながら寝て
起きたら雨の秋田だった。

通学の中高生たちに混じって自転車を走らせているうちに雨はあがり、風が残った。

日本海に沿って国道7号を走る。
風に押し返されて涙目。

途中、旅チャリダーに抜かれる。

「こんちわー!」

自転車ごと全身に旅の埃をまとった彼は、旅が長そうだった。
ボクの倍以上の荷物を積んでいるのに
ボクの倍のスピードで車道を走っていき、間もなく見えなくなった。


右側に海。
海から西風がぶつかってくる。
強い風。
その風が、
冬荒れの大波が巻き上げた潮を霧状にして
道路を越えてスッ飛んでいく。
左には山が迫っている。

どこかで見た風景だな。
ニュージーランド西海岸。
そこは、いつも西風が強く自転車の難所なれど半端ない「地の果て感」が、たまらん。

ニュージーランド好きの人に、どこが好きかと問う。
テカポ湖!なら、ふーん。と思う。
ハースト!と答えたら変態だ。ただちにビールをご馳走したい。
何しろそこは地の果てマニアにはたまらん場所なのだ。

風力発電のプロペラがびゅんびゅん回っている。
これから先ずっと、鳥取を越えるまでに
何基の風力発電が続くだろうか。

道の駅で食べた玉こんにゃく。
もっと食いたかったなと思った。
腹が減って仕方ない。

現在地
美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約670km



寝て起きたら秋田
まもなく雨あがる


道の駅ありがたい
暖房あり、近所のおっさんも集まってくる。
テレビでは菅総理(秋田出身)が人気。
菅総理をイジめる蓮舫議員(テレビ映ってる)は
「あの女」呼ばわりされていた。笑


玉こんにゃく100円。
うまい!


秋田の歩道は見た目よりも走りやすい。
車道とは縁石だけで区切られているから段差少なく、コンクリートの溝蓋は走るとポコポコ音がする。
たまに欠損あるから注意!






DAY7-8 冬将軍から逃げる!札幌から苫小牧へ『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年11月04日 | 自転車の旅 国内
寒さが一段と増してきた。
メリノウールのシャツ、カッパの常時着用が欠かせない。

札幌から千歳までは丘地形が続き、
標高が高めの場所もあるので、
薄ら積雪したり凍結すると難儀だ。

苫小牧で作戦を練った。
その夜、
道北からは積雪の便り。
我が家、美瑛町も白くなったという。
冬将軍が確実に迫ってきた。

追いつかれたら面倒だな。

苫小牧東港から北海道を脱出しよう。
冬将軍から逃げるのだ。

津軽海峡を越えて本州に渡ろう。
冬型気圧配置で、
日本海側は天気が芳しくないようだが、
先のことをグダグダ気にしても仕方がない。
なるようになるだろう。

フェリー乗り場の待合室で船を待つ。
海には白波が立ち、時折雪が舞う。
待合室は薄暗く、底冷えがする。

現在地
美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約200km



新千歳空港の外縁を過ぎたところで謎構造物を発見。


雨が降りだしたので空き地に避難したら、そこが謎施設だったのだ。


苫小牧夕方5時、まるで夜中だな。


勇払原野を東へ。
厚真町にある苫小牧東港に向かう。


勇払原野の憂鬱。
勇払原野では道が消滅するのはよくあること。自転車で走っている歩道が徐々に消えていくので参った。


工業地帯だというのに勇払原野サファリだな。





DAY5-6 旅チャリダー、札幌で怒鳴られる『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年11月02日 | 自転車の旅 国内
雨雲と抜きつ抜かれつ、
石狩平野を南へ向かう。
お昼前にパラパラきたが、なんとか札幌に逃げ込みセーフ。

途中、札幌郊外の江別は車道がやや混んでいた。
車道の左隅を走っていたら、
後方からきた白いクルマから追い越し際に
助手席のウインドー全開で何やら怒鳴られた。
なんと言っているのかはわからなかったが、車道走行への苦言をぶつけられたと察した。

いまも自転車の車道走行に不満をもつひとは少なくないと思う。
だからといって感情を行動に移すひとは稀有ではあるけれどゼロではない。
地域性による違いも少なからずある。

ここで、
自転車は車道OKなんだと
「権利」を押し通すのもいいが、ここはいったん歩道にあがることにした。
速度は落ちるし歩行者に申し訳ないし段差ダメージも辛いが、場の空気を察することも大事だろう。

全国には4〜5県ほど自転車に極めて辛い県があるが、北海道で怒鳴られたのは初めてで意外だった。
ちょっとショックだ。

昼下がりには札幌のユースホステルに着く。ここは古い友人が、管理人というか、宿主的な、ホテルで言うところの「支配人」をしているから気を使わない。
のんびりできる。

明日は雨のようなので溜まった洗濯をして、
読書などして過ごそう。

現在地、
美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約170km



今にも降りだしそうで、先を急ぐオレ


しかし、ここは素通り出来なかった。
札幌白石の「秀岳荘」


徒歩5分以内にスーパー2、コンビニ3、飲食多数そのうちひとつは回転寿司トリトンという脅威の立地なのに閑静な奇跡の立地なのだ。しかも1泊3000円。gotoでさらに35%引になる。マジか!!


2泊目。洗濯したり、のんびりしていたら、


昼前から晴れてきた。天気読み失敗。


カップヌードルminiの容器はコーヒーカップにピッタリだった。マイカップに決定。