ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

自転車旅行者の、雨の日の転がし方 「九州鉄道記念館」

2017年12月11日 | 自転車の旅 国内
北九州(小倉)2日目は朝からあいにくの天気。
雨と風、時折氷の混じった雪が真横に吹っ飛んでいく荒れた天気になった。
「追い風だな。」
とは思ったが、こういう日に国道の端っこを自転車で走ることは迷惑行為以外の何者でもないし、
そもそも、ろくなことがない。

潔く休むことにした。
ぼんやりと外を眺めていたが、飽きてきた。

新幹線とか、新幹線とか、新幹線とか、

いろんな列車の行き交うのを眺めていたが…
ん〜
暇だ。

旅が好きな人は大抵、乗り物が好き。
(だと思う)

飛行機に詳しい人もいるし、厳しいマイル修行に勤しむ人、国際線プレミアムクラスをお得に利用することに情熱を傾ける人、鉄道に詳しい人、めちゃめちゃ鉄道に詳しい人、病的に鉄道に詳しい人、狂信的に鉄道に詳しい人、半狂乱に鉄道に詳しい人、ちょっと変わったところではバスマニアなんて人にも会ったことがある。
僕は瀬戸内育ちということもあり結構船舶が好きだけど、鉄道も嫌いじゃない。


昨日、関門海峡の九州側、門司から小倉へと走行中の国道沿いで見かけた「鉄道博物館」。
昨日は素通りしたけれど、きょうは暇なので行ってみることにした。

小倉から門司まで、電車で10分くらいで着いた。

そうかー、
自転車で1時間くらいは、
電車(各停)で10分なんだね…
ふーん…

門司港駅に降り立つ

このホーム、すごくない?

「じもじも?」

「転がしてる〜?」


やばい雰囲気だ。やばい。

昭和な俺に刺さる、

東芝、こんなん作ってたんや…

凄いぞTOSHIBA!

昭和や!

国鉄や!

国鉄の匂いがする!


え⁈これも博物館行きなん?

上の棚を展開したら、ベッドになるんや
(知識全開)

日本海側とかで、まだ走ってると思ってた。

ブルートレインでは寝転び体験できる。


琴電か!

アレにも似てないか?


ひゃー!

木製やで!

蒸気機関車っぽくね?

じゃーん!

あ、コレはコッチだから。

運転台を自由に体験できる施設。

ハアハア…あれもこれも!


お座敷か!

「弁当」の漢字

なんだか台湾っぽい。


なんやかやで楽しく転がした、
チャリダー雨の休日でした。

俺、鉄マニアかも。(笑)

明日はちゃんと、

コッチを転がそう。

晴れたらいいな♪







自転車で、本州から九州に渡ろう!

2017年12月10日 | 自転車の旅 国内
山陽道は海沿いの道を行く。
どこまでも、

海。

どこまでも、

海、
そして、

海。

しつこい?

山陽道のいくつかの町を経て、
道は概ね平坦で平凡。
穏やか。

山陽道は名前の通りで、晴れた日の多いあたたかな道。交通量はそこそこあるけれど、近年山陽自動車道が開通、中国自動車道と並んで2つの高速道路が長距離トラックを引き受けたおかげで以前よりも断然走りやすくなったと思う。

そのうち、
道、終わる。

下関で国道2号線ついに終わる。

関門海峡。

源平合戦の壇ノ浦。
幕末の長州藩が外国船に大砲ぶっ放したとこ。

九州めっちゃ近い。弓矢届くかも。

てか、長州藩の大砲の砲弾は、関門海峡を行く外国船に届かなかったという。
どんだけ旧式なんだよ。

逆に長州藩の砲陣地は木っ端微塵にされ、ようやく長州の急進派達は攘夷無理と目を覚ます。以後倒幕へと急舵を切ったという、あの関門海峡(馬関)だ。

ウンチク長すぎました。(汗

たしか関門海峡トンネルの
歩道入り口あるはずだけど…

海沿いに、下関市内をウロウロ。

少し小郡側に戻る。
橋、でか!

あったあった。

橋のたもとの、ちょい小郡側。

トンネル入り口。

エレベーターで地中深くに潜るのだ。

お金払う。

自転車は20円。

エレベーターの、


中に入って、


ゴトンゴトンと降りていく。

割と深い。

海峡の下を進もう。

割と通行人多い。

自転車は押して歩く。

スクーター押してる人、ベビーカー押してる人、ジョギングしてる人、
地下にも、いろいろな人がいる。

真ん中だ!

頭上は馬関のど真ん中だな!

1km弱。あっという間に

九州だ!

またエレベーターで地上に出た。

これ九州側。

海峡を九州から本州を見る。

本州側は賑やかだったのに、九州側の橋のたもとは閑散としてる。

また走り出す。

風景は変わらないけど、

あら、まだ国道2号線だった。

しかし、この先50mでついに2国は終わった。

道が広くて嬉しい。

福岡、良いねえ!

小倉(こくら)を目指す。

ロードサイドにマクドに王将、誘惑ハンパない。

小倉、都会感ハンパない。

きょうのホテル探す。

都会すぎー!

ちょっと怖い。

ホテル見つけたけどさ、

どこから入ったらいいのか、わからない。

結局、男らしく、自転車ごと正面突破した。
わはは。

俺、オーストラリアでもフリーマントルの三ツ星ホテル、自転車で突入したもの。

そん時は、ナラボー平原走り抜いて大陸横断達成したばかりだったから、フカフカのベッドとバスタブのお風呂に心奪われてた。

度胸はあるよ!
(どんな度胸だよ!)

明日の朝食バイキングは、野菜と果物をモリモリ食べるぞ!

食べる宣言!


明日から九州ラウンドだ!













山陽道 尾道–呉–広島–岩国

2017年12月08日 | 自転車の旅 国内
この区間は基本的に国道2号線など主要国道を走る。

松江⁈
いえ、とりあえず呉へ

交通量も多いし、
結構、トンネルも多いので、
蛍光ベストの、有り難さがよくわかる。

僕も、海外走るようになるまでは蛍光ベストなど着なかった。

だって、かっこ悪いし。

しかしまあ、
止むに止まれず。

ヘルメットも蛍光ベストも、
僕がよく行くオーストリアやニュージーランドでは、
「義務」
ということもあり、着用するようになり、
そのうちに、まあ、慣れてくるわけで。

「あら、割といいものだわね」的に、
気がつけば習慣になってた。

世界旅チャリダーヨーロッパ勢もタイヤはシュワルベマラソンプラス、そして、
蛍光ベスト。

日本国内を走る外人さんも高い着用率。
だから皆さんも見たことあるはず。

ガイジンが着てるアレよ。

しかし残念ながら、
日本人の着用率は、せいぜい一桁かと。
いや、1000人に1人もいないかも。

ま、
ヘルメット定着したのがつい2、3年前だし、仕方ないけど。

たまーに、見かけると、
「あ、この人、海外走ってるな」と思う。

主要国道は交通も多いので、蛍光ベストは必需品だと思う。

着てみたらわかる。
で、
着た人を、クルマから見たらわかる。

全身真っ黒なひとー!いつか死ぬよ。
てゆうか、チャリダーたるもの他の交通や歩行者に負担をかけてはいけないと思う。

せめて、全身ピンクとか、どうよ?

昼飯は、

これでしょ!
スーパーで普通に売ってます。広島だもの。
なかなかいいボリューム感🌈

疲れたころに、

マクドあり。

2号線マクド多い。

呉〜

しかし、このペイント凄い。
四国から続いているよ。

なんか飲もう。

あれ?

あれあれ?

ダシやないかー⁉️

これいい。近所に欲しい。


呉といえば、

大和ミュージアム

ちょっと、悲しい気分になります。

隣には、海上自衛隊直営の、

潜水艦の展示館!
最近まで現役だったこの潜水艦の中を見学出来ちゃう。

しかもタダ!

海上自衛隊艦船のカレーも食べられちゃう!
しかも格安。

波止場にて。

大和だった。

呉から先は、車めちゃ多いです。
道、狭いです。

まじ狭いです。

狭いです。

広島は都会すぎて

チャリダーにはきつい。

謎。

謎な自転車道。

広島市内の国道2号に嫌気がさしたので、旧道を探す。

旧西国街道発見。

快適に、郊外まで走れた。

こういうのは、無駄に長いチャリダー歴のなせる技よ!
いや、たんにこれまで東海道とか北国街道とか走ってきたから、

「旧街道あるはず!」

勘ですね。

だんだん郊外へと

交通も穏やかに…

あの島は、

宮島だなと思って目を凝らすと、

厳島神社!

はるか対岸に柏手を打ち、首を垂れるチャリダーであった。

無心でペダル踏む

海沿いの道

そのうち、

県境こえる。

岩国着。

きょうも楽しいビジネスホテルライフを満喫するのであった。

九州近づいてきたね!



















しまなみ海道 今治から尾道へ

2017年12月05日 | 自転車の旅 国内
四国側から橋に取り掛かるわけだが、

橋って、かなり高いところにあるわけだ。
ちょっとした峠レベル。

グルグル地獄!

グルグル回りながら、ゼェゼェ登っていく。
もちろん自力。
橋へのアプローチは、かなり消耗する。

もう少しで、

本線見えてきた!

やったー!

本線イコール・頂上の気分。

しかし、これから繰り返される悪夢の始まりに過ぎず。

しまなみ海道は、瀬戸内海を島伝いに点々と繋ぎながら本州に至る。
決して一本道じゃない。

島のたびに、強制下山が待ってまーす。

このまま、スーッと走って行けるわけじゃない。

島の各駅停車。

向こう側の島に到達したら、毎回、本線から降ろされ、強制的に島に上陸。

橋よさらば。


あーあ、せっかく登ったのに降りちゃったよ。

しばらく島サイクリング。
別に特別面白いこともなく、道は海沿いばかりでもなく、小さな峠なんかも無数に越えながらチャリチャリする。

あ、面白いもの発見!

生々しいんですけど!

何の集まりだろ?


んー、また登るのかー

参ったな。

こういうこと、何度も繰り返すので体力ジワジワくる。

島のサイクリングは概ねわかりやすいけど、
自分は、
道迷い一回、
気がついたら四国方面に戻ってた一回、
なんてことがあった。iPhoneなければ気づくの遅れてたと思う。iPhoneありがと。

県境。

なんか嬉しい。

また島だよ。

四国(今治)が離れていき、

尾道、近づく。

島から島へ

風も強い

最後の橋。

刑務所的な。

最後の島、

お!近い!

ラストは渡船場

向かい側は、尾道市街。

渡ります。

大人100円 自転車10円。

安っ!

あっという間に着いた。

だいたい70kmのサイクリング

面白いけど、きつい。
島のたびに、また登る。下る。
子供には無理かも。大人も?

Q:サイクリング素人なんですけど、しまなみ海道「今治–尾道」行けますか?
の質問には、
A:「やめときなさい」
と言いたい。

いやむしろ、
本気系の人のみ、おすすめ。

お気軽系サイクリングなら、今治から最初の島まで行って往復、ってのが快適かなと思う。

楽しいうちに終わるから。

全部行くのは結構きついよ。
長距離チャリダー的には面白いけど。

てゆうか、
「自転車で瀬戸内海まじ渡れちゃったよ」の体験が、
いいな。

でも、一回だけでいいかな。












愛媛の道 松山から来島海峡(今治)へ

2017年12月04日 | 自転車の旅 国内
愛媛の道は走りやすい。
しかも、
さりげなく気配りされている。

道路には、過剰にならない、過保護にならない程度にペイントがされている。

まるで、ニュージーランドみたいではないか!

もちろん、自転車への嫌がらせなどは一度もなかった。
同じ四国でも、徳島県や高知県では嫌がらせを度々受けた。
県境など地域の境界を越えると雰囲気がガラリと変わることがある。
地域性は、あると思う。

松山市は、大正・昭和モダンなシックな町。
福島や、金沢、鹿児島に似た雰囲気がある。
場所によっては東海道の掛川や藤沢っぽかったりする。

松山城。
これは西側から撮っているけど、南側から仰ぎ見ると、素晴らしく美しい。

町の中心部にあるランドマーク的なホテルには専用の駐輪場まであった。

なんて自転車に優しい町なんだ!

さて。
チャリダーフードといえばフィッシュだろう。

愛媛県は、「みかん県」的な売り出しをしているけど、愛媛県といえば、鯛。

僕的には断然、「鯛県」推し。

鯛茶漬け。
どんと半身分の真鯛のお刺身を胡麻ダレに漬け込んだものと、ごはん、出汁がでてくる。
ご飯に、お刺身をのせて、お茶漬けのようにダシをダーツとかけて、ガッといただく。

2杯目には、もみ海苔をかけて。
3杯目には、生卵。

これが、シンプルにうまい。
死ぬほどうまい。

チャリダーの身体に、アミノ酸がじっくり染み渡るのだ。

チャリダーフードの王様だと断言したい。

翌朝。
野菜中心の朝食を摂り、また、鯛と米を一緒に炊き込んだ「鯛めし」も茶碗一杯いただく。
やはり、鯛は外せないのだ鯛県だもの。

糖質も、たっぷりいただく。
さあ出発だ。

愛媛県はチャリダーに優しい。

コンビニにもサイクルラックがあり、

あっちにも、

こっちにも、
サイクルラックがある。

僕は旅チャリダーなので、いま流行りのロードバイクには乗らないからサイクルラックは関係ないけど、自転車が歓迎されてる雰囲気が嬉しくないはずがない。

風光明媚だ。

ニュージーランドのカイコウラあたりみたいだ。

チャリダードリンクはコレだね。

ポンジュース。

いつしか道路のペイントは「尾道」に変わった。

この道は、瀬戸内海を越えて続いている。

橋が見えてきた。

明日はこの橋を渡って尾道まで行こうか。