ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY32-33 まさかの広島山地⁉︎を越える 尾道-東広島-広島-宮島-岩国 『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年12月04日 | 自転車の旅 国内
まさか、山越えだったとは⁉︎

尾道から広島方面へは、明るい海岸線を通る呉経由が良い。
呉の旧海軍博物館が楽しみだし、海軍カレーは美味しいし、空は明るく穏やかで、人はあたたかくお婆ちゃんニコニコ、チャリダーもニコニコ。みんな親切だから別のルートを選択する理由もない。

しかし今年の俺は強気だ。未経験の内陸ルート
「まともに国道2号線」を行ってみよう。
とイキったわけだ。

まあ、だいたい想像がつくので今まで避けてきたのだけど、行ってみないとわからないこともある。

そして予想通り、結果は散々で酷い目に遭ったのであるが。

交通量は半端なく、道はデンジャラス。
おまけにヘンテコな誘導まである。
しかも、まさかの峠越えであった。

尾道から三原までは市街地が続く。
三原から竹原へ、徐々に田園風景へと変わっていく。
竹原から先、東広島(旧西条)までは登り坂。峠道。国道2号は上下線がパラパラに分離して山中で絡み合う。自転車は反対車線の歩道に強引に集められて大変な苦行が待っている。逆走車線の細く僅かな歩道は雑草で埋まり、いまにも消えそうだ。消えたら終わりである。その道は上り線専用なので反対側に移ったとしても逆走なので逃げ場はなく、来た道を引き返すしかない。

はびこる雑草をシバき倒しながら怖々進みクリア。東広島の少し東、三永というあたりが山頂だったように感じたが、国道2号のインターチェンジのような地形でよくわからない。

そのあたりでようやく左車線に戻ることが出来た。死ぬかと思った。

東広島市は標高200〜300mの高原都市。広島のマチュピチュだ。

チャリで行くのはどうかしているが、空が広く空気も澄んでいて、住む、暮らす、学ぶには良さそうだった。

駅前のビジネスホテルに潜り込み一夜を明かす。

翌朝、東広島から広島市へはダウンヒル。
狭くて見通しが効かない、路側もほとんどないのに交通量の多い峠道を決死の思いで下っていく。

無事に広島に着いたら心底安堵するだろう。

広島は都会だけど意外と走りやすい。
国道2号を回避するルートもいくつも見つかる。
旧山陽道に沿って宮島へ、そのまま道なりに岩国に至る。岩国の手前で山口県になる。

ううむ。
悪いことは言わない。
尾道から広島へは、呉ルートを選択すべき。
東広島ルートは、
なにもいいことはないだろう。

広島から先はしばらく穏やかな海沿いの道となるから、岩国まで優しいサイクリングになるだろう。

夕方、
岩国のスーパーマーケットで買い物していたら白人さんを何人も見かけた。
そういえば、岩国には米軍海兵隊の航空基地があるな。

現在地
北海道美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約1870km


国道2号を避けていたら、工場地帯に迷い込んだりする。


尾道から、三原、竹原と経由して道は徐々に内陸部に入っていく。


歩道を走っていたら、あーあ。またか。


変な誘導にハメられる。
この歩道を行けと?
二車線とも逆走なうえ、歩道は消えそうな雰囲気。消えたら終わり、向こう側の車線も逆走だから逃げ場はない。変な汗でる。
これを登り切ったら東広島市。


東広島の朝。


このあたりから決死のダウンヒル始まる。


広島市内は比較的走りやすい。
東広島から広島の区間は停車する余裕なく写真ない。


広島市内の西。国道から少し外したら、旧街道みたいな雰囲気だ。


宮島行きの電車に沿って。


完全に迷い込む。


ようやく脱出、安芸の宮島。


山口県に入る。


ずいぶん遠くまできた。