ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY45-46 桜島が見えてきた 都城-鹿屋-鹿児島 『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年12月20日 | 自転車の旅 国内


都城の朝。
真っ直ぐ鹿児島市を目指さずに、いったん鹿屋に向かうことにした。


国道10号を走り始めて、しばらく行けば、

鹿屋方面に分岐するはず。
道路標識あるはず。
と思いながら走っていたけど、


30分もしないうちに、


県境を越えて鹿児島県に入る。
このあたりで違和感を覚えて地図を確認したら、
鹿屋方面ではなく真っ直ぐ鹿児島を目指して爆走していることに気づいた。


地図で方向を確認して
適当なところで南に向かう農道に入ってみた。
鹿屋方面に向かう国道269号に出るはず。


うん。


完全に道に迷ってるね。俺。


薩摩のどこかにいるのは確かなんだ。

うろうろ。


そのうち、南に向かう鉄道線路みたいな道を見つけたので、乗っかってみる。


踏切跡??


信号??


踏切??


駅??

このあたりで、ようやく無事に国道に合流。


しかしながらリサーチ不足が襲いかかる。
登って下る。また登って…
繰り返されるエンドレス。
なかなかしんどい国道269号。

なんでも曽於市(このあたり)は乃木坂46というアイドルグループの、
大桃美代子?的な名前の子の出身らしく、
地元は誇らしげに盛り上がっているのだが、
チャリダーは、それどころじゃない。
山道、峠道、崖崩れ、猪出没。
険しすぎる道路条件に汗だく。
嶮路とアイドルが結びつかない。過酷だ。

鹿屋は遠かったのだ。


翌朝、
「鹿屋航空基地資料館」を訪問する。
ここは知覧と並ぶ、特攻隊の地。
いつか訪問したいと思っていた。


海底から引き揚げられて復元された零戦。


操縦席。


屋外にも大戦から今日までの航空機が展示されていた。

知覧と同じく、
胸が痛む場所だった。


内陸の鹿屋から、
海に向かった。
国道220号で姶良火山の外輪山を下る。


海沿いに出てきた。


やがて桜島が見えてきた。
旅のゴールが近い。


垂水港から対岸に向かうフェリーに乗船する。


フェリーでは、
乗客が一斉に「うどん売店」に並ぶので、
もちろん!
俺も参戦。


フェリーの乗客はみな、
航海中にうどんを食べる習わしである。

俺も郷に従う。
致し方ない。


12月12日夕方、
そうこうしているうちに、
対岸の鹿児島に着いてしまった。

あ。
これって日本列島縦断チャリ旅のゴールじゃないか。

うどん食って下船。

全然、
ドラマチックなゴールじゃないぞ。

現在地
北海道美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約2500km