ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

キングスウッド(kingswood)スキー製作所に行ってきたぞ! ニュージーランド南島自転車の旅

2019年12月08日 | 自転車の旅 海外


日本は早くもスキーシーズン入りだという。
Facebookを開くと、

週末に早速滑りに行っただの、
軽いパウダーだっただの、

羨ましい話でもちきりだ。
俺はまだ冬山トレーニングが済んでいないというのに。

そんな俺にも、スキーシーズン入りみたいな出来事が
「夏のニュージーランド」であったのだ。


南島の南の端まで行ってきて、
またクライストチャーチ(CHC)に戻ってきた。

折角、町の中心部に来たので、
家に戻る前に、
ちょいと自転車を駐輪して、うまいコーヒーを飲みに行く。

写真後方に見えているコンクリートの柱のようなものは、
観光名所のひとつ、
「追憶の橋」

追憶の橋と旅チャリ。
なんか違和感あるな。

モールの中にある、うまいコーヒーを出すスタンド。
オーナーは日本人だ。
日本語OKだぞ。

リンクだよ!↓
外観
時々、俺たちのブラザーしょうへいちゃんがココで歌っているぞ。

追憶の橋や、旧大聖堂などのあるエリアだからCHC観光のついでに立ち寄れる。

うまいフラットホワイト。
うまいなー!

「フラットホワイト」とは、「カプチーノ」みたいなヤツだ。
ニュージーランドのカフェで注文に迷ったら、フラットホワイトにしたらいい。
まず、失敗しないから。


さて。
夏の間、いつも大抵クイーンズタウンで仕事をしている兄弟がCHC拠点の仕事のためにふらりと家に戻ってきた。

「お前たち、ありがとなー」
「うまい野菜に、なれよー」
などと
庭の野菜たちに話しかけたり、
草むしりしたり、
仕事の合間に帰ってきても、兄弟は何かと忙しい。

翌日、
野暮用を済ませに、一緒にリトルトンに行く。

リトルトンとは、CHC郊外の港湾だ。
なんでも、リトルトンにでかい荷物を預かりに行くということで、男2人、ハイエースで行く。
日に焼けた、どっから見ても工事関係者っぽい俺たち兄弟がハイエースを走らせる。

日本からの輸入中古車がやってきたり、ニュージーランドからは石炭やウール製品などがココから船積みされていく。

相手側の案内に従って、
リトルトンの港湾倉庫街の一角にやってきた。

中小企業が集まる、いわゆる「町工場」だ。

オフィスに入っていく兄弟。

ち、ちょ!
『Kingswood』

エーーーーーーッ!!!
あの有名なスキーメーカー、
キングスウッドだぁぁぁぁ!!!


そこは、キングスウッド・スキー製作所だったのだ。



なんともコンパクトな工房。
ココで、あの名機が作られていたとは!


材料だ。
乾燥中。


「こうやって作るんだよ」と、実演してくれた。

一人でやっているらしい。

プレス機から出てきた。

これをトリミングして仕上げるのだという。


職人の顔だ。

片隅には、

仕上がりを待つ板があった。
ほ、欲しい…。


兄弟は、なぜかウインドサーフィンの話などしている。
ま、南半球は夏だからね。


荷物を受け取った帰り道、
何か食おうぜ!ということで、
俺たち共通のブラザー
「しょうへいちゃん」がシェフを務める店に寄っていくことに。

クライストチャーチの郊外にある
The Tannery(ザ・タナリー)というショッピングパーク内にあるのだけど、
なんだかオシャレなエリアだぞ。

リンクだぞ。↓
俺たちは、しょうへいちゃんの焼くピッツアが食べたかったのだが、

まだ時間が早かったから、
サラダを食うことにする。

ショーケースに入っている大皿のサラダがたまらなく旨そうだったのだ。


いやあ!うまっ!
ブロッコリーも、カボチャもホクホクだ。
芋は香ばしく、
チーズとビネガー。日本にはない味。

久しぶりに美味いサラダを食ったあー!
俺は生き返った。

ところで。

ニュージーランドのスーパーマーケットのサラダは、↑↑↑

もれなくマズい。
例外なくマズい。
マズさ裏切らない。

そんなサラダを食ってきた。
わかってはいるのだが、旅人の身体が野菜を欲するのだから仕方がなかったのだ。

上の写真みたいなやつだ。
ひどいよ。

まったく。

「カウントダウン」(スーパーの名前)が特に酷い。


この日の午後、
俺は兄弟にバス停まで送ってもらい、
分解した自転車を輪行バッグに詰めて、
長距離バスに乗り込んだ。

南島の北の端に近い、ブレナムまで行く。
ブレナムから再び走り出す。

旅は終盤に入ったのだ。
うまいサラダで元気が出たので、
きっとうまくいく。

長距離バスに6時間揺られる。
俺の自転車の1週間分が、
たったの6時間かあ。

ま、そのぶん、
面白いことがいっぱいあるけどね!









南島を南端まで行ってカンタベリーまで戻ってきた ニュージーランド南島自転車の旅

2019年12月08日 | 自転車の旅 海外


南島の南端まで行った俺は、
いくつかの峠を越えて、
山を下り、
またカンタベリー平野まで戻ってきた。

いつの間にか南緯44度を回復していた。
天候も穏やかになった。


ティマル滞在。

前日は雨天走行だった。
この日は休息日にして、
レインウェアを干したり、洗濯したり、
濡れたものを片っ端から干した。

全部干したらやることが無くなったので散歩に出かける。
ティマル散歩。

しばらく歩くと、海辺に出た。

日本の幕末に相当する時代に建てられた灯台が浜辺を見守っていた。

たまらんな、この感じ。

『ここだ!』
という場所には大抵ベンチがあるニュージーランド。

俺が、ニュージーランドがたまらなく好きな理由のひとつ。

この感じ、わかってもらえるだろうか?

たまらん。

ティマルの港を遠望する。

大戦中、日本海軍はティマル港を攻略する作戦を立案した確かな痕跡がある。
この沖には、しきりに日本の潜水艦が出没していたという。
ここから上陸するつもりだったのだろう。


当時のもの。
実行されなくて、本当に良かった。
もし作戦が実行されていたら、今ここにいられなかったかもしれない。


公園では少年たちが草野球に夢中。

こちらは、中学生くらいのお兄ちゃんたち。
あ、草野球じゃなくて、草クリケット。


こちらは高校生くらいのお兄ちゃんたち。
グランドの隅では同級生くらいの女の子が数人、見守っていた。

GO!女の子たち!
それでいい。
それがいい。

この中に俺の娘がいたとしても、
パパは君を静かに見守るつもりだ。


散歩帰りにはパックンで買い物。


旅も後半。
そろそろ古傷に違和感を覚え出したので、
湿布薬のかわりになるものを物色中。

うーむ、ワカランヌ。


うーむ、英語、ワカランヌ。


❗️❗️


苦労して、ゲット。
勝利した気分。


もちろん、肉を買うことも忘れない。
たまらんぬ。

このあと、アシュバートンを経て、
クライストチャーチに至る。

クライストチャーチの家で2晩泊まったら、
また出発だ。

おや?俺?
お腹の肉?

4WDのタイヤくらいだったのが、
いつの間にか、
普通乗用車くらいになっているぞ!

やべえ。
痩せちゃったなー。

俺は静かに高笑い。
だから肉を食ってもカロリーゼロ。