ライブもやる峠の食堂すけあくろう

 県道61号ひとつぎ峠からの風景

 人が死ぬと云うこと

2016-02-24 | 日記
 今日の昼は店を臨時休業して、葬儀に参列した。
 ひとつぎ町内の重鎮の翁で、わしも可愛がって貰った御仁。
 故人の生き様と、ご子息の知名度と‥兎に角、ものすごい参列者の数じゃった。

 葬送の儀より1時間ほど前に受付を済ませて、故人のご尊顔を拝謁しに棺へ向かった時、ある知人が棺の前で慟哭しておった。

 それから焼香の時まで後ろの壁際で一緒だった彼は耳元で云う。
 「こないだネうちの組内の葬式ン時に受付したんよ。ほんならネ人が来んのよ、参列者が。滅茶苦茶さびしい葬式じゃった」‥と小声で云う。

 思う

 葬式と云うのは、故人の生き様は勿論だが、子息の知名度が参列者の多少を決定する‥と改めて思うた今日、面目無い‥と浄土の親父に頭を下げた。

 ある芸術家が先月の末、亡くなった。
 間接的に知るお方だが、ブログを時折読ませて頂いていた。
 脳梗塞であった為、最後に自身で綴られたブログの数日後にいきなり、「永眠いたしました。父は、云々‥」と、娘さんが報告されてらっしゃる。

 このブログも、わしが次の瞬間死んだ時にゃこのまんま。
 娘か女将かが、”読んでいただきありがとうございました。店主はあの世へ往きました”などと〆てくれるんかどうかは分からん‥

 葬式はせんでええ。墓は建てんでええ。イルカが泳ぐ海へ散骨。墓石の代わりのヤマボウシ一本植えて、「最近マスター見んね」と訊かれりゃ、「ひと月まえに死にました」‥と云うてくれりゃええ‥と、本気でわしゃ云うとるんじゃが、残ったモンは残ったモンで、世間体も体裁も諸般の事情も考えるんじゃろ。


 【本日のドキドキ】先程、次女から電話アリ。今から大阪を出るんじゃそうな。深夜に到着予定じゃそうな。
 車間距離トレ、スピード出すな、ユックリ走れ、眠とうなりゃ寝ぇ、こっちは寒い、凍結注意、油断スルナ、母の運転はコワイ‥

 もう、寝らりゃあせん。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  ビーチ de ランチ | トップ |  壱っさんがやって来た‥の巻 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わたしの… (さんちゃん)
2016-02-24 21:39:02
母方のじいさんの葬式もすごかった

隣の家が見えないほどのド田舎であるため、参列者はさほど多くはなかったんですが、弔電の数がハンパなかったですわ

じいさんの息子(わたしの母の弟)は、某公務員として広島県NO2の地位…
じいさんの孫(わたしの従姉)の仲人は、橋本龍太郎…

何百通の弔電でした

田舎からでたこともない、じいさんなんですけどねぇ
死んでしもたら知っちゃこっちゃないんじゃろうけど (店主)
2016-02-24 22:13:42
 さんちゃん殿、

 わしがネ、思うのはネ、と云うか、願うのはネ、騒々しくも無く派手でも無くて、静かなのが良いなぁと‥

 今日の喪主の挨拶も”眠るように”逝きました‥と。

 消え入るように逝きたいのぅ。
 静かに、質素に、身内だけで、

 それまではもチィとやかましいけど‥

 

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事