高校時代の同級生達と再会した。
卒業以来初めてだ。
昔話で盛り上がるなかで大学の話となり、その中の一人が、レモン味の名前を口走った。
一瞬頭の中が真っ白となった。
虚を突かれたのもあるが、全く接点が見いだせなかったからだ。
高校時代にクラスでその人の話題を出したことはないし、第一、住んでいる場所が離れすぎている。
高校時代は四国と東京だ。
大学を出て同級生は日本にとどまっていたが、彼女は渡米した。
最後に彼女から貰った手紙には、彼とデトロイトに住んでいると、書いてあった。
高校時代に、彼女の友人と付き合っていたが、破局した後でも彼女との友人関係は揺るがなかった。
浪人時代、大学時代を通じて良い関係が保てたと思う。
訳あって、アメリカに移住してからは連絡が取れなくなったが、多感な時期(16歳から24歳)に本音で話せる貴重な友人として居てくれたという事実は重い。
性別は関係なかった。
平静を装いつつ同級生に事情を聞くと、大学のサークルで一緒だったという。
なるほどと思いつつも、「XX君って知っている?」という他愛のない話を覚えている記憶力にも驚いた。
同級生によると、全く接点が見いだせない人から同じクラスの人の名前が出たのでびっくりしたからだ、と言っていたが。
いずれにせよ、世の中は狭い。