週刊Grip

JRA競馬騎手マネージメント会社の日記

レース前後 (おまけ)

2007年05月29日 | 競馬
ダービーについてのオマケです。

当日の昼休みは、ダービー騎乗ジョッキーの紹介セレモニーがありました。
3年前から始まった企画だったと思うのですが、このイベントっていいですよね。



数時間後のダービーに向けて、お客さんの気分も盛り上がるでしょうし、
これってジョッキーからも評判がいいみたいですね。
まだお昼休みの時間では、極端な緊張もしていないでしょうから。



何よりダービーに騎乗する騎手18名の中に自分がいることを、
誇らしく思えるでしょうからね。今年もダービーに騎乗するんだと。





競馬ファンの人からは、全G1レースでやってほしいという声を
たくさんお聞きします。

それにしても感動のレースでした。
レース直後は不覚にもウルっときてしまったのですが、
なんとかガマンしているところに、引き揚げてきた四位騎手。
「おめでとう」と言ったGripに、

「涙が止まらへんわ」

この言葉を聞いて泣いてしまいました。
最初は四位騎手自身も必死で涙を堪えていたのですが、
馬を迎えに来た、角居厩舎の平間助手が泣いている顔を見て、
もう堪えることができなかったそうです。みんな男泣きです(笑)

レース後、仲間のジョッキーから次々に祝福。
中でも、ユタカさんが四位騎手の頭をクシャクシャと撫でた光景が
とても素敵で印象的でした。
ちなみに池添騎手はなぜか泣いていました(笑)

誰もが勝ちたいダービー。
でもレースを終えた騎手たちは称え合っている。
これもまた素晴らしいシーンを見せてもらいました。

最終レース終了後には共同インタビューがあり、
その後はレース回顧イベント。多くのお客さんが競馬場に残ってくれていて、
たくさんの拍手と声援で祝福していただきました。





夕方、競馬場で見た空もなんかメッチャきれいやったなぁ。



さてさて競馬場を後にした車の中でホッとしたのも束の間、
携帯電話を手にした四位騎手が、

「他のG1を勝った時と違う(笑)」

と驚くぐらいたくさんのお祝いの電話やメールが。
隣でお礼の電話をする四位騎手。明るく話していた彼でしたが、
乗馬の師匠である長命先生と話した時は、さすがにまた涙ぐんでいました。
鹿児島の小さな町で四位少年が運命的に出会った馬たちとの日々。
そんなことが一気に思い出されてきたんでしょうね。

谷水オーナー主催の祝勝会では、みなさんホントに嬉しそうな笑顔。
関係者のご婦人の中には、「レースを思い出すとまた泣けてきます」
という方もいらっしゃって、それを見てこちらもグッときてしまう。
感動の中には笑顔と涙が交互にやってくるといった感じ。

その後は取材を1本こなしてから、Gripスタッフと乾杯。
そこにやって来たのは、今年の皐月賞&シンガポール航空国際カップ男。
そうです、田中勝春ジョッキー。
気が置けない間柄とあって、ふたりとも楽しそう(笑)
もちろん先輩後輩なんですが、ホント仲がいいんですよ。



次々といろんな人たちが合流してのお祝いになったのですが、
急に四位騎手がボソッと一言。

「明日の朝11時に起こして」

そうです。やっぱりカレーです(笑)
このお気に入りのカレー店の近くには、たくさんの会社があるので、
お昼12時迄に行かないと一気に混むんですよ。
だから行く時には必ず開店の11時30分には行くようにしているんです。

翌朝11時になったので電話して起こそうと思ったら、
逆に四位騎手から電話が。「起きてたん?」と聞くと、

「朝8時から起きてま~す(笑)」

気持が高揚してて早くからのお目覚めだったようです。
予定通りにお店に行き、カレーとタンドリーチキンを堪能して、
そろそろ帰ろうかという時、どのテーブルも数人が座り混雑している店内に、
一人で入って来て座った男性を発見。
しかも、その背中はどこかで見覚えがある。
その背中をみんなで見ながら、ある人の携帯電話を鳴らしてみる。
と同時に目の前の男性が携帯電話を手にする。
受話器から聞こえてきたのは、

「ハイ、幸です」

その姿を見て笑っている声で振り向いた幸騎手はビックリ。
こんなことってあるんですね。あ~面白かったぁ。

以上、ダービー前後のミニミニドキュメントでした。

第74回日本ダービー馬はウオッカ!

2007年05月28日 | 競馬
強かった!文句ナシの勝ちっぷりでしたね。

スゴイぞ!ウオッカ

ラストの直線、馬群の中から鋭く伸びてくるウオッカを見て、
鳥肌が立ちました。シビれました。

ウオッカのダービー挑戦を陣営が表明した時、
マスコミでは賛否両論の意見がありましたよね。

「オークスではなくダービーに出走する意味がわからない」
「何を考えているの理解できない」
「ダービー挑戦は止めたほうがいい」
果てには、「無謀だ」ともいう厳しい意見も。

もし、今回ウオッカが仮に惨敗でもしていたのなら、
そういった辛辣な意見があっても仕方ないのかもしれないけど、
オーナーや生産牧場、調教師、厩舎スタッフ、ジョッキー、
みんなが夢を持ってチャレンジすることに対して、
なぜ、レース前からそんなコメントをする人がいるのでしょうか?
それらを目にして、陣営はどんな思いでいたのでしょう。

確かに高いハードルかもしれません。でも何も夢を否定しなくても・・・。

四位騎手は圧倒的1番人気で桜花賞を負けてしまったあと、
「敗者は語らず」を貫き通していました。
「それでも自分はウオッカの強さを信じている」と。

「理解できない」「無謀だ」と言っていた人たちは、
ダービーの直線残り200mをどんな気持ちで見ていたのか。
少なくともメディアでそういう発言をした人たちには、
同じようにメディアでレースの感想をきちんと話してほしいなと。
それは、媒体で発言することを許された者が背負う最低限の責任。
それぞれの考え方や常識があるので、いろんな意見はあるでしょう。
その中には否定的な意があるのも当然です。
でも、夢に対して横槍を入れるような記事は、
読んでいて気持ちがよくなかった。
競馬の祭典といわれる、ダービーを素直に盛り上げてほしかったなぁ。

な~んてね。週刊Gripにしては、ちょっとマジメすぎるかな(笑)

人がそれぞれに持つ夢は夢。必ずしも肯定なんてしなくていい。
ただ、夢と信念を持って戦っているチャレンジャーを、
あたたかく見守りましょうよ。と言いたかっただけで~す。

名古屋の駅弁ふたたび

2007年05月26日 | 競馬
今週の駅弁も見たいという珍しいリクエストをいただきましたので(笑)、
ご紹介いたしましょう。
前回は四位騎手が「ひつまぶし」で、Gripがの「ヒレかつみそ丼」でしたが、
今回は迷った挙句、ふたりとも「ヒレかつみそ丼」に。

売店のおばちゃんに注文すると、「新幹線まで時間あるの~?」って
聞かれ、「20分ぐらいです」と答えると、「じゃあ出来たてをすぐ作るから」
とのこと。それがこれ!その名もズバリ、


出来立て弁

う~ん、何の迷いもないそのまんまのネーミングが素晴らしい!
でも、ここまで書くなら、『出来たて弁当』でええんちゃうの?
なんてことも思いながらいただきました。
ヒレカツが2枚に大きなエビフリャーがど~んと。
今回はちゃんと中味も撮りましたよ。



めっちゃ美味しかったので、機会があれば皆さんもぜひぜひ。

祝!150万人突破!

2007年05月25日 | 競馬


またまた部活動の一環で行ってきました、宝塚大劇場(笑)
この日は、福永祐一騎手、池添謙一騎手、酒井学騎手が参加。
みんなホント熱心な部員です。
特に池添騎手、しまいには劇中の振付けまで覚え始めてます(笑)
だいじょうぶなんでしょうか?

宝塚歌劇の舞台って、同じ演目を何度も観ると、
その度に新しい発見があるんですね。
自分なりの見方が出てくるというか、気づくことがあると言いますか・・・。
何回か観て、「ああ、そういう意味やったんかぁ」とか、
「この人はこの時にこんな演技をしてたんやぁ」などなど。
これがまた楽しいんですよね(笑)

そして、この日は公演終了の時、下りかけた幕がまた上がっていき、
「何事!?」と思っていると、エリザベートが1996年の初演以来、
観客動員数が、この日をもって150万人に達成したとかで、
終演後に舞台上で記念セレモニーが行われました。

150万人目のお客さんは高校生の女の子。
舞台に上がって、主演の水夏希さんや白羽ゆりさんから、
花束や記念品の贈呈をされていました。
それを見た祐一騎手が一言、『選ばれたかったなぁ~』
もしそうなってたらテンション上がり過ぎて、
おかしなことになってたかもしれませんけどね(笑)



ロビーには、記念のくす玉が飾られてあったので、
写真を撮っている方もたくさんいらしゃいました。
もちろん、わがタカラヅカ部も撮りましたよ~。
で、帰ろうとすると池添騎手に、ひとりのオジサンが、
「写真撮ってもらえますか?」

あぁ競馬ファンのオジサンなんだなと思っていたら、
違うんです!ひとりなんで代わりにシャッターを押してほしいと(笑)
こういうのってネタでは聞いたことあるんですが、
ホンマにあるんですね。初めて遭遇しました。



もちろん池添騎手はちゃんと撮ってあげていました。

トレセン・ダービーWEEK

2007年05月23日 | 競馬
今週末は競馬の祭典・日本ダービーということで、
水曜日のトレセンには取材陣の方が多数来られていました。
特に唯一の牝馬・ウオッカで参戦する四位騎手にはたくさんの取材依頼が。
数週間前まではダービー週の取材は「できるかぎり控えたい」と言っていた
四位騎手ですが、やはり話題の大きさやファンの多さを考え、
ほとんどの依頼を受けることにしたようです。

朝一番に坂路でウオッカの追いきりに騎乗した後は、
「残りの今日の仕事は喋ることだけ(笑)」

その言葉通り、まずは共同会見から始まり・・・



次は、フジテレビ「すぽると」&「うまなで」と、
関西テレビ「ドリーム競馬」のインタビュー。



続いて、日本テレビ「SPORT うるぐす」の取材では、
杉本清さんと古閑陽子アナウンサーからインタビュー。



旧知の杉本さんとのお話ということで、とてもリラックスした
楽しい雰囲気の取材でした。
もちろん、「杉本さん、本命にしないでくださいね(笑)」
というお願いも忘れずにしていました。



そしてもう一つは、牝馬ウオッカが日本ダービーに挑戦!ということで、
報道番組のTBS「筑紫哲也NEWS23」のインタビュー。
こちらは金曜日の夜に放送予定だそうですので、ぜひご覧ください。



さあ、競馬ファンのみなさん、盛り上がっていきましょう!!

ダービーウィーク開幕!

2007年05月22日 | 競馬
牝馬クラシック2冠目は、祐一騎手騎乗のローブデコルテが優勝!
ゴール前は断然1番人気のベッラレイラと並んでの入線。
祐一騎手は『勝った・・・はず』と思っていたので、
ウイニングランをするため芝コースを引き揚げてくるか、
念のため普通にダートコースで戻ってくるか考えていたそうです。

そこへ四位騎手が来て、「こういう時は謙虚に行ったほうがいいよ(笑)」
というアドバイスがあったのでダートコースで戻ってきたそうです。
ベッラレイアとの差は数センチとか。
勝ったほうにも負けたほうにも大きな数センチですね。

レース終了後は、ダービーウィーク開幕祭トークショーが、
パドックで行われました。当初の出演予定は四位騎手と松岡騎手の
二人だけでしたが、レース回顧イベントに出演していた、
祐一騎手も急きょ出演することに。
共同会見もあったので私服に着替える時間も無く、
四位騎手&松岡騎手とは違い、競馬スタイルのままでの出演です(笑)
ただし、ダービーでの騎乗馬がまだ決定していないので、
松岡騎手へのツッコミ役に徹していました(笑)





帰り道、四位騎手が「祐一勝ったから晩ゴハン食べさせてもらおう(笑)」
ということで美味しいお寿司をいただきました。ごちそうさまでした。

名古屋⇒東京の楽しみ

2007年05月21日 | 競馬
今は京都・阪神ともに関西での開催がないので、
土曜日が中京競馬場、日曜日はG1のある東京競馬場で騎乗する
ジョッキーも多いですね。移動はもちろん新幹線なんですが、
名古屋駅には美味しい駅弁を販売しているお店が充実しているので、
移動の車内で何を食べるかも楽しみのひとつなんです。

先週は四位騎手が『抹茶ひつまぶし』



その名も日本一弁当(笑) 

そしてGripは、ヒレカツみそかつ丼。



濃い~みそ味のカツを温泉卵につけて食べるんですが、
「秘伝の八丁味噌につけ込みました」とわざわざ書いてあるだけあって、
お腹が減ってる時には、このボリュームも味付けもサイコーです。

・・・と、ここまで書いて気がつきました!!!
パッケージの写真は撮ったんですが、肝心の中身の写真がありまへん。
箱だけ見てもなんのこっちゃわかりませんよね!?
アホアホマン参上です!

代わりにはなりませんが、のぞみの車内から見えた
富士山の写真でご勘弁ください(笑)
でも、この写真もちょっといい感じじゃないですか?


タカラヅカ部観劇リポート

2007年05月14日 | 競馬
タイトルほど大げさな内容ではありませんがご了承ください(笑)



先週の木曜日に行ってきました!エリザベート・雪組公演 宝塚大劇場に!
やはり人気の演目だけあってたくさんのお客さんでした。
観劇した部員は、福永祐一騎手・池添謙一騎手・藤岡佑介騎手に加え、
新入部員の高田潤騎手。なかでも祐一騎手とGRIPは事前に
過去のエリザベート公演のDVDを見倒していましたので、
今回の公演へのテンションは上がりっぱなしでこの日を迎えました(笑)

内容はここでは詳しく書きませんが、過去にいろんな組が公演されている
演目ですから、それぞれの役に対してのイメージが人それぞれあるんですね。
何て言うのかなぁ・・・わかりやすく言いますと、マンガがアニメ化された時に
自分なりにイメージしていた声の感じがピッタリとか違うとかってあるでしょ?

そういうものが頭の中にあって、役柄が過去の好きなキャストのイメージで
出来上がってしまっているので、新たな公演を見ると違和感を感じるのかなと
思っていたのですが、素晴らしいキャストの方たちばかりで、
本当に楽しく満足のいく観劇になりました。
今回の公演に限らず、宝塚の舞台って観るとホント元気になるんですよね。
なんかパワーをもらうっていうのか、彼女たちも日々舞台の上で戦っているんだなと。

今回の観劇時には、このブログをご覧頂いている何人かの方から、
劇場で声を掛けていただくという嬉しい出来事もありました。
元々の宝塚ファンの方や、競馬ファンで初めて宝塚に来られた方など、
みなさんありがとうございました。


そうなんですよ。

2007年05月11日 | 競馬
先日のイベントについてメッセージいただいた方ありがとうございます。

コメントでも書いていただきましたが、毎年たくさんのお客さんが
来てくださるので、後ろのほうではとても見づらいというご意見も
たくさんお聞きしています。できることなら後方のお客さん用に、
もうひとつ大型モニタやースピーカーを設置できればいいのですが、
コストや設置に関しての安全面について等、クリアーしなければならない
問題もあるのだと思います。

それと阪神競馬場での開催をというご意見もありましたが、
ごもっともですよね。数年前の宝塚記念当日のレース終了後に、
パドックでPK合戦やパドック周回三輪車リレーなど、
スポーツイベントのようなこともやりました。
この時は京都で年2回行っている、騎手クラブ主催のイベントではなく、
確か阪神競馬場さん主催のイベントだったと記憶しています。
お客さんには好評だったようですので、機会があれば開催できるよう、
騎手クラブのファンサービス担当委員であるジョッキー達にも伝えておきますね。

秋には京都競馬場でチャリティ中心のイベントも行われる予定です。
ジョッキーからのお宝グッズがいっぱい出ますよ。

イベントはいかがでしたか?

2007年05月07日 | 競馬
先日、京都競馬場にて行われました『ファンと騎手との集い』には、
今年もたくさんのお客さんに来ていただきました。
みなさん本当にありがとうございました。

次回の騎手クラブ主催イベントは、秋の京都開催(菊花賞の日を予定)で
行い予定になっています。チャリティを中心とした内容になると思いますので、
また春のイベントとは違った楽しみ方をしていただけると思います。

先週末から、宝塚大劇場では待ちに待った 『エリザベート・雪組公演』
始まりました。もちろんタカラヅカ部も近日中に観劇予定ですので、
またご報告させていただきます!

このブログで宝塚歌劇にちょっと興味を持たれた方、
この公演は必見!だと思いますよ。