週刊Grip

JRA競馬騎手マネージメント会社の日記

今週は小倉!

2005年07月29日 | 競馬
今週は小倉競馬に行ってきます。

先週は、函館で涼しい思いをしてしまったので、
小倉の暑さに耐えられるのか甚だ不安ですけどね。
ご存知の方や、参加される方もいらっしゃるかもしれませんが、
日曜日のレース終了後に、週刊Gallopツアーのゲストとして、
祐一騎手と池添騎手がトークショーに参加します。

実はこの話には裏話がありまして、企画の挙がった段階で、
祐一騎手と池添騎手への出演依頼があったのですが、
もちろんふたりとも土日両日とも小倉競馬での騎乗予定ということで、
すんなりと決まっていたのです。しかし、先週ユーイチ騎手から、
「サイドワインダーの次走は関屋記念になりそう…」
との連絡。こういった場合に備えて通常は告知の段階で、
『※騎乗その他の事情によりゲストが変更になる可能性があります』
といった説明を何らかの形で掲載していただいています。
もちろん、競馬ファンの方は事情を理解してくれるでしょうが、
やっぱり、お目当ての騎手に会えるからこそ、申し込まれた方たちに
とっては、事情はわかるけど残念状態になってしまうわけです。

そこで、さすが祐一騎手。

「新潟競馬場で騎乗後に、飛行機で福岡に乗って戻ってきてほしい」
と連絡すると、即座に「もちろん!そのつもり」とのこと。
おまけに、土曜日に小倉競馬で騎乗し、日曜に新潟競馬に騎乗するには、
交通事情のため、日曜日の当日移動しか手段が無いため、
祐一騎手は、日曜日に福岡⇔新潟間を日帰り往復するわけです。

そういった事情から、第1部が池添騎手、2部が祐一騎手のトークショー、
という2部構成になりました。でも、ツアー参加者の方の中には、
翌日の都合のため、トークショー終わりの新幹線で帰らなければ
ならない方もいらっしゃるとのこと。当初の予定では、
イベント終了後でも帰る事が可能なタイムテーブルでしたからね。
騎乗に関する事情と言っても、たいへん申し訳なく思います。

で、今度はそれを聞いたGrip所属の某騎手。
「代わりにはならないかもしれませんが、よければ祐一が戻って来るまで出ますよ」
となんともありがた~い申し出。というわけで、急遽スペシャルゲスト決定です!

ツアーに来られなかった方のために、イベントでの様子や、
スペシャルゲストの正体は、このブログでお知らせしますね。


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函館名物

2005年07月28日 | 競馬
週刊Gallopさんのツアーに四位騎手がゲストとして呼ばれましたので、
函館に行ってきました。競馬場はもちろんのこと、
たっぷりと函館を満喫してきました。
と言っても美味しいもの食べまくりツアー状態だったのですが。

初っ端は何と言っても、スープカレー
ムッシャというお店が今は一番人気のようで、
四位騎手ともども戦ってきました!



スープカレーを食べるということは戦いだ!by四位洋文

この言葉は、2005年の名言として後世に語り継がれることでしょう。

一緒に行った、コーシロー騎手曰く「カレー食べたら疲れるわぁ…」と
しきりに言っておりました。スープカレーを食べる時以外に、
これだけ一生懸命に物を食べることは無いそうです(笑)

夜は、横山ノリさんに教えてもらった、とあるお寿司屋さんへ。
ノリさん自身も、つい最近知り合いの方に教えてもらって
行ったばかりのお店だそうですが、ノリさんや四位騎手が
絶賛するぐらいのお店だからということで、かなり期待して行ったわけです。

一緒に行ったのは、角居厩舎の岸本調教助手とサラブレ編集部のWくん。
3人とも、あまりの美味しさにほとんど絶句状態でした。
何が美味しいかって、素材が新鮮な上に職人さんの技がスゴイ!
次から次から出て来る鮨ダネには、すべて何らかの手が施してある、
スーパーオリジナル。お鮨を食べている1時間の間、
四位騎手からは計4度も電話が(笑)

「ホンマに美味しいやろ?」「いま何の魚食べてるの?」
「あれ食べた?」「茶碗蒸しの底には梅干し入ってるねんで」


わかったっちゅうねん。どうせ後で合流するねんから。
でも、自分が紹介したお店だから、どうしても気になっていたみたいで。
なんせ、あのお酒大好きな四位騎手が、途中で飲むのをやめたぐらい
美味しかったというぐらいですからね。(少しでもたくさん味わうため)

ここで店名を明かすことができないのが残念ですが、
ヒントは結婚式場の向いで、○○寿司というような店名でないこと。
函館に行かれる機会がありましたら、是非探してみてください。


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同期が集合

2005年07月22日 | 競馬
今年初めての小倉への出張に行って来ました。
と言ってもレース観戦ではなく、祐一騎手と和田騎手の取材の立会いです。
想像したとおり、小倉はとても暑かった~。
調教終わりの午前中ですらこの暑さですから、
日中のレースに騎乗しているジョッキーは大変な暑さだと思いますよ。

取材内容は、携帯WEBサイトの『競馬総合チャンネル』内の、細江純子さんの対談コーナー。



せっかく競馬場での取材なので、スタンドでのんびりと対談することに。
担当者の方が、写真撮影や録音の準備をしていると、ここでハプニング発生!




競馬場で働いている、おばさん軍団が祐一騎手を見つけたらしく、
「ユーイチく~ん サインして~」と、集まってこられました。
おばさんたちは口々に「お父ちゃんがファンなのよ」とか、
「いつも応援してるのよ~」とか大賑わい。
極めつけは、「いやぁ~カワイイわぁ~」と、
九州なのに大阪のおばちゃん状態の方もいらっしゃいました。



そう言えば、この3人は競馬学校の同期生なんですよね。
だから対談も楽しくリラックスムードで行われていましたよ。

それにしても小倉競馬場って、なんかいい雰囲気ですよね。
スタンドとコースもすごく近くて、ローカルならではの
距離感や迫力を感じられると思います。
行かれたことがない方は是非、観戦に行ってみては?




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ナベちゃんのところへ

2005年07月13日 | 競馬
渡辺騎手のお見舞いに行くため、園田競馬場で祐一騎手と合流。

園田競馬の通用門のところには、よくファンの方も来られていて、
帰り際の騎手はいつもサインや写真撮影に応じているのですが、
毎回見かけるキャラの濃いメガネのおじさん(推定60歳前後)がいるんです。
このおじさん、JRA騎手の大ファンらしく、タクシーに向かう騎手を見つけると、
いつも「○○さ~んサインくださ~い!」と通用門の外から声をかけてくるのですが、
なんとこの日、ついに僕にも声がかかりました(笑)

誰かと間違われたのか、それとも通りかかった人すべてに
声をかけているのかわかりませんが、『なんでやねん!』という
心の声をしまいこみ、
「お父さ~ん、僕は騎手じゃないんですよ~」
と優しく説明すると、そのおじさんは「フゥ~ン」って言うてましたけど(笑)

もちろん、直後に出てきた祐一騎手にも、いつものように声をかけ、
写真も撮っていましたが、このおじさん何を考えているのか、
祐一騎手とガッチリ腕を組み微笑んでいました。しかも汗だくで(笑)
おじさんにとっての祐一騎手は、いったいどんなポジションなんでしょう?

そんなこんなでナベちゃんが入院している病院へ。
差し入れは何がいいかと考えた結果、
病室でも退屈しないように、ポータブルDVDデッキと、
映画やお笑い系のソフトを数枚買って持って行きました。

ベッドの上のナベちゃんは、顔色もよく元気でしたよ。
ただし、数日は安静ということなので、本人曰く、

「競馬場から運ばれてから、まだ地上に降りていない」

要するに、競馬場から担架に乗せられて病院のベッドに寝るまで
まだ一度も地面に足を着いていないということらしいです。

検査の結果、どうやら手術の必要もないということなので、
とりあえずは安心しました。食べ物の制限も無いらしく、
ちょうど届けられた夕食をおいしそうに食べていました。

しばらくは今の病院で静養し、落ち着いたら滋賀県の病院に
転院する予定です。また経過がわかりましたら報告いたします。


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アメリカンオークス・ドキュメント

2005年07月06日 | 競馬
あの歴史的快挙の日、ユーイチ騎手はどんな表情で過ごしていたのか…。
競馬場入りしたその時から、レース後の様子までをご紹介いたします。
レースの感想などは、みなさん既報のニュース等でご覧になられたでしょうから、
週刊Gripでは、マスコミの方も入れなかったジョッキールームの様子などを
お伝えしたいと思います。ここでしか見ることができない写真をお楽しみください。


午後2時、競馬場内のジョッキールームに到着。



これがユーイチのロッカー。
見慣れたシーザリオの勝負服がすでに掛けられていました。



モニターで芝のレースをチェック。
3,4番手でいい手応えのまま直線に入っても差し届かないレースが続く。



現地の競馬新聞で、他の出走馬のデータを念入りに確認。
レース前にこうするのは日本でも同じ。



午後3時、ジョッキールーム内のトレーニング室で木馬に騎乗。
フォームのチェックと軽いウォーミングアップ。



午後3時25分、勝負服に袖を通し、最終確認。




角居調教師とパドックで対面。2人の表情には自然と笑みが。



パドックを周回するシーザリオを見つめるユーイチ。



その表情は、歴史的な快挙に向けて、次第に変わっていった…。



午後3時40分、本馬場入場。予定通りポニーが帯同する。



返し馬で少し行きたがるシーザリオを見つめる角居調教師。



ターフビジョンに映し出されたオッズは2番人気。



いよいよスタート。好発走からジワッと好位を伺う。



たすきコースからスタンド前へ。絶好の3番手をキープ。
結果的には、ここが勝負の分かれ目だった。



3コーナーを過ぎたあたりで果敢に先頭へ。
直線は強さを誇示するように後続を離しにかかる。



日本の競馬場とは違って、ターフビジョンはゴール板の先。
でも、「馬が気を抜くといけないから」と後続を振り返ることなく、
一心に追うユーイチ。そして、「わかりづらい位置」と言っていた、
ゴール板を冷静に探していた。

前日にポロッともらした「ブッチぎるかもしれへんで」の一言が、
目の前で現実になろうとしている・・・。



歴史的快挙を達成した瞬間、右手を青空に突き上げた!



満面の笑みを浮かべ戻ってきたユーイチは、スタッフとがっちり握手。



スタンドからの祝福の声にガッツポーズで応える。



そしてその後、シーザリオのお尻をポンと撫でて、



ニッコリと笑った。



日本のマスコミは勿論、現地アメリカのメディアも賞賛してくれた。



そして、その余韻に浸る間もなく、グリーンチャンネル生中継に出演。
この日のための特設スタジオの場所は、なんと競馬場スタンドの屋上!



ジョッキールームに引き揚げてきたユーイチ。

「初めてまともな競馬をしてあげられた」と一言。
レース後に見せた笑顔とはまた少し違う、
うれしさと安堵の重なり合った何とも言えない表情が、
その全てを物語っているようですね。



火曜日に日本を出発し、現地ロサンゼルスで見るみなさんからのメッセージは、
ユーイチ騎手にとって、とても大きな支えだったと思います。
(※ちゃんと毎日チェックしてたんですよ)



そして、ユーイチ騎手にだけでなく、Gripスタッフにも
たくさんの温かいメッセージをいただきましたこと、
心より感謝します。ありがとうございました。

プロのカメラマンが撮影した写真ではないので、
見づらいものも多々あったと思いますが、文章だけではなく、
できるだけたくさんの写真を掲載することによって、
日本のみなさんが少しでも、ロサンゼルスにいるユーイチ騎手との
距離を近くに感じてもらえたらという気持ちで更新していました。

拙い内容ではありますが、今後もファンのみなさんと
素敵なジョッキーたちとのパイプ役になれればと思っていますので、
どうそよろしくお願いいたします。ひとまずありがとう!


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日米オークス制覇!

2005年07月05日 | 競馬
すでにみなさんご存知の通り、ユーイチ騎手がシーザリオとのコンビで、
見事アメリカンオークスに優勝しました。

現地まで観戦に来られた方、そして日本から応援してくださった方、
毎日ブログを見てくださっていた方、メッセージを送ってくださった方、
みなさん本当にありがとうございました。

初めて来たアメリカで、みなさんの声援はとても心強く、
暖かい気持ちになりました。心から感謝します!

昨日は、取材や祝勝会などで時間が取れませんでしたので、
レース当日のくわしい模様や、たくさんの写真は、
日本に帰ってからUPさせていただきたいと思います。
取り急ぎ、何枚か掲載いたしますので、ご理解ください。

では、今から日本に帰ります!

ユーイチ&シーザリオのファンのみなさん、おめでとう!


◆スタンドにはたくさんの観客


◆1周目スタンド前 果敢に好位へ



◆直線はぐんぐん引き離しに



◆ユーイチの右ムチにシーザリオが応える


◆最後の気合を手綱で伝える


◆見事、1着でゴールイン!!



◆スタンドの声援にガッツポーズ


喜びと自信のユーイチスマイル

※続きは帰国したからのお楽しみに。プレゼントもいっぱいありますよ!


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最終調整

2005年07月03日 | 競馬


いよいよレース前日の最終調整です。




日本からの取材陣が随分と増えたことも、レースへの近づきと
期待の大きさを感じさせてくれます。ユーイチは、
『不安はない。期待のほうが大きい。とても楽しみ』とコメント。



シーザリオは、ダートコースをキャンターで1周。
手綱をとった岸本調教助手の笑顔からも、
その調子の良さが伺えます。




マスコミ陣と談笑しているユーイチの元に、
木曜日のレースに騎乗させてくれた、現地のハインズ調教師が、
探しているとの報せ。なにやら、渡したいものがあるので、
時間のある時に厩舎まで来て欲しいとのこと。
さっそく行ってみると、「乗ってくれてありがとう。感謝してるよ」と、
とてもありがたい言葉。「また、ぜひ会おう」と言ってくれました。



ユーイチが、「なんでこんなに優しくしてもらえるんやろう?」
と言うぐらい、彼にとって一度レースに騎乗できたことは貴重だったようです。
「ダートのレースだったけど、本番までにレースに乗れたことは大きい」
と感謝の気持ちをハインズ調教師に伝えました。



別れ際に手渡してくれたのは、厩舎オリジナルのバッグに
いっぱい入った数々のグッズ。オシャレですね。


午後からは、スタンドでこの日のレースを観戦。



競馬場にたくさんいるカモメも近くで見ていました(笑)





レース観戦後は事務所に行って、角居調教師をはじめ、
厩舎スタッフと他の出走馬のVTRをチェック。




出走決定からの努力と苦労の集大成がいよいよ明日のレース。
いつもニコニコ明るい角居厩舎のスタッフもユーイチも、
VTRを見る眼差しは鋭く、そろそろ戦闘モードに。


※岸本調教助手(左) と 鈴木厩務員(右)


※数々の名馬を担当されてきた装蹄師の西内さん
(現在は、あのディープインパクトも担当)


夜はスタッフ・関係者そろっての食事会。
いつも競馬場とホテルの送迎には、専用リムジンを
用意してくれているのですが、食事会の帰りに来たのは、
なんとアメリカバージョン!記念に1枚撮っておきました。
スゴイですね~。思わずユーイチもニッコリです。



それではみなさん、明日のシーザリオ&ユーイチのレースをどうぞお楽しみに!

いつもこのブログをご覧頂いている、みなさんの思いは、日本から遠く離れた
このロサンゼルスにいるユーイチまでちゃんと届いていますよ。


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束の間の休日

2005年07月02日 | 競馬
今日は、シーザリオが馬場入りせず引き運動だけということなので、
ユーイチにとって、ロサンゼルスに来て初めての休日。

コチラに来てからは、日中もなんだか眠たい日が続いていたようですが、
久しぶりにゆっくりと睡眠をとったことで、時差ボケも完全に無くなったみたいです。
というわけで、午前中はゆっくりと寝てランチに出かけました。





普段は通訳をしてくれる方がいるのですが、今日は休日にしたので
ふたりだけでの行動。自分も英語はほとんどカタコトでしか話せないのですが、
何とか単語を合わせて会話できていると思い込んでいるので、
全然苦にならないんですよね。むしろエンジョイしていますから。
そんな姿を見てユーイチは、『僕のほうが発音はウマイ』と言っていますが、
ロサンゼルスに来てからユーイチが話した英語は、

『My name is Yuichi Fukunaga』
『Nice to meet you』
『Thank you』

この3つだけなんですよね(笑)

海外に来た時には、喋れなくても恥ずかしがらず積極的にいける人と、
照れくさくてまったく話せない人とに分かれると聞いたことがありますが、
自分は前者でユーイチは後者なんですよね。



ホテルの人に聞いてレストランに入り注文して出てきたのは、
どれもやっぱりアメリカンなBigサイズ。
ドリンクもパスタもこんなに大きいんですよ。
(大きさがわかるように、横に携帯電話を置いてみました)







しかも、回りのテーブルを見ると、女性だけのお客さんでも、
ひとりにひとつずつこの量を完食していました(笑)

せっかくなので夕方、サンタモニカまで行って海を見ようと思ったのですが、
あいにくの曇り空で、なんにも見えませんでした。



明日は、シーザリオがダートコースを軽く流すということなので、
競馬場に行って来ます。さあ、いよいよ前日です。


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ユーイチinロサンゼルス Vol.3の続き

2005年07月02日 | 競馬
この日の騎乗レースまで少し時間があるので、
いったんホテルに戻り昼食を。
メニューはなんとYOSHINOYAのBEEF BOWL
いわゆる吉野家の牛丼です。これが日本とまったく一緒の味。
あまりにも天気がいいので、ホテルのベランダでいただきました(笑)



そして、いよいよアメリカ競馬に記念すべき初騎乗です。
レーシングプログラムには、Yuichi Fukunagaの文字が。



出走するわけですから当たり前のことなのかもしれませんが、
なんかちょっと感激しますね。普段見慣れない勝負服も新鮮です。



パドックでは、ハインズ調教師やオーナーから、
「思い切った騎乗を期待しているよ」と激励。
オーナー婦人からは、『ぜひ、私のためにも勝ってちょうだいね』と。





ユーイチ騎手が、アメリカの競馬にアメリカの馬で出走。
なんだか不思議なうれしい感覚でした。




結果は4着。勝てはしなかったけど本人はエンジョイできたようです。






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ユーイチinロサンゼルス Vol.3

2005年07月01日 | 競馬


今朝は午前6時30分に競馬場に到着。

まず、今日騎乗させてくれることになっている、ハインズ厩舎を訪問。



トレーナーのハインズ氏は、とても豪快でおおらかな感じの方で、
騎乗馬について身振り手振りを交え、熱弁してくれました。



厩舎内に目をやると、そこらじゅうにアメリカの国旗が。



『オレの一番好きな休日は、7月4日のアメリカ独立記念日だ!』
なんて、聞いてもいないのに言うくらいの愛国家の人が、
日本人騎手に騎乗のチャンスをくれるなんて、ちょっと不思議ですよね。
そのあたりを聞いてみると・・・・・

『もうすぐ独立記念日だというのに、外国人ジョッキーを乗せるのか?
と回りにもジョーク半分で言われけど、いや、これはビジネスだからな
と言ってやったよ』とのこと(笑)
その話以降も、『これはビッグチャンスだ頑張れ!』とか、
『アメリカの競馬はエキサイティングだから、アグレッシブに行ってくれ』
みたいな話を興奮気味に語っていました(笑)

その時にユーイチが気付いたのですが、このハインズ厩舎の服飾が、
北橋厩舎のものにソックリだったんです。これも何かの縁なのかなあ。

他の厩舎をいくつか顔見せに回り、調教でもいいので乗せて欲しいと、
お願いしましたが、アメリカではきちんと分業化されていて、
調教一頭につきいくらというギャランティーがされる、
調教専門のエクササイズライダーという職種が確立されているらしく、
騎手が調教に乗ってしまうと、その人たちの仕事を奪うことになってしまうため、
例え調教だけと言っても、簡単には乗せてくれないようです。

そうこうしているうちに、いよいよシーザリオの調教時間です。



普段、調教をしている岸本調教助手がリードホースに乗って誘導。







ユーイチ騎手を背に、芝コースを5ハロンから追われたシーザリオ。
ピカピカの馬体が好調を伺わせます。





久しぶりにシーザリオに騎乗したユーイチ騎手は、戻ってくるなり
『ゴムマリみたいに弾けてる』と大満足の様子。







現地の予想では、2番人気評価のシーザリオだけに、
調教後には地元マスコミから次々とインタビューも。



取材を終えて、洗い場でシーザリオを見つめるユーイチは、
なんとも穏やかな表情。来たる決戦の日に向けて、
相棒に頼もしさを感じているようでした。




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