ノロウイルス2015は新型!潜伏期間や症状と予防対策を4点紹介!
2015/09/26 2015/11/18
食中毒の原因になったり、胃腸炎を引き起こす元となるノロウイルス。
近年では、度々ノロウイルスが大流行することもあり、インフルエンザと同じような広がりぶりなので、もはや対岸の火事とは言えなくなってきています。
そのノロウイルスですが、どうやら新型のウイルスが発生したらしく、2015年の秋から冬にかけて、大流行する恐れがあると研究チームの調査で判明。
新型となると、まだ人々には免疫がないので、ノロウィルスに罹りやすく、それで病院送りに…ということになりかねません。
そこで、当記事では、2015年の秋から冬にかけて流行が懸念される、新型ノロウイルスの流行期間や症状、予防方法などをご紹介していきます!
新型ノロウイルス!感染力に注意!
近年は、インフルエンザ並みの流行を見せているノロウイルス。
感染力が非常に高く、周囲でノロウイルスの感染者が現れると、集団感染となるケースも少なくありません。
実際に、小学校や中学校、高齢者施設などでは集団感染が起きていますし、ノロウイルスによる学級閉鎖なども今では珍しいことではないのです。
2006年のホテルメトロポリタンで発生した集団感染では、実に347人という過去最大規模の、パンデミックと呼んでもいいほどの集団感染が起こってしまい、当時はかなり騒がれました。
それまでは排泄物や吐瀉物からのウイルス感染について警戒するように、と言われているだけで、ホテルなどの公共施設では、とくに予防策しか講じられてきませんでした。
そのため、ノロウイルスを発症してしまった後の対応に問題があり、結果、347人もの感染者を出してしまったのだそうです。
ホテルメトロポリタンでのノロウイルスの集団感染ですが、その主な原因は、なんと残留吐物。
経緯を説明すると、じゅうたんに付着していた客の乾いた残留吐物の上を人が歩くことにより、ノロウイルスが拡散。
拡散したウイルスをホテル内の人が吸ってしまうことにより、体内でノロウイルスが増殖し、大事件となってしまいました。
これを機に、公共施設でもノロウイルス発症者が出た場合の対処方法も見直され、今ではこれほどの大規模感染はほぼなくなりましたが…。
ノロウイルスというのは、わずか1日で100個ほどのウイルスが10万~1億ほどに急激に増えると言われており、感染力のみならず増殖力も高い、非常に危険なウイルスなのです。
そんなノロウイルスのシーズンがもうすぐ近づいてきています。
国立感染症研究所などの調査によると、なんと2015年~2016年にかけてのノロウイルスは、新型ノロウイルスとなり、かつてない猛威を振るう恐れがあるとわかりました。
遺伝子配列を調べたところ、これまでとは違うウイルスの型が発見されたようで、新型ノロウイルスは、従来からの変異型。
変異型なので、多くの人々にまだ免疫がなく、これまでに人が体内で作ったノロウイルスに対する免疫も役に立たなくなってしまうのだそうです。
そのため、2015年は例年以上にノロウイルスの予防をしっかり行う必要がありそうですね。
1日で発症?ノロウイルスの症状や発症期間を紹介
ノロウイルスをニュースなどでは、よく聞くものの自らが感染、または身近に感染した人がいないと、症状がわかりにくいことかと思います。
そこで、ノロウイルスの症状についても、ここで確認してみましょう。
ノロウイルスに感染しても症状の出ない方もいるそうですが、子供や高齢者は重症化し、最悪のケースでは命を落とすこともある危険なウイルスです。
しっかりと症状を知っておくことも、もし発症してしまった場合、早期発見ですぐ気付くことができるので、ノロウイルスの症状を知っておいて損はありません。
さて、まずノロウイルスに感染すると、約1日~2日ほどの潜伏期間を経て、症状が現れ始めます。
その主な症状は激しい吐き気や嘔吐、腹痛、下痢があり、さらに悪寒や37度~38度ほどの発熱もあります。
インフルエンザウイルスと似ている部分もありますが、人によっては、インフルエンザより苦痛を感じることもあるでしょう。
というのも、ノロウイルスは突発的に腹痛や吐き気を催すからです。
健康な成人男性であれば、たとえノロウイルスに罹ってしまっても、大体1~2日で治るようですが、高齢者や子供の場合は、症状の重症化や発症期間の長引くことがあるので注意が必要です。
また、一度ノロウイルスが治っても、今年のように違う型のノロウイルスにかかってしまうこともあるので、『一度治ったからもう罹らない』というわけではありません。
ノロウイルス完治後も、引き続き注意して予防に努めましょう。
ノロウイルスの対策は?予防ポイントを4つ紹介
ここまで説明してきたように、大人であっても非常に厳しい症状を及ぼすノロウイルス。
誰でもできることならば、ノロウイルスになんて感染したくありませんよね。
そこで、ノロウイルスを予防するためのポイントを4つここでご紹介します。
ノロウイルス予防その1 しっかりとした手洗い
外出してから帰宅後の手洗いは、基本中の基本ですが、しっかりと洗わなければ手洗いをする意味がありません。
手洗いには、不十分になりがちな箇所が多く、特に指先はしっかり洗おうと心がけていても疎かになりがちです。
しっかりと洗えていないと、感染リスクが非常に高まってしまうので、指先から指と指の間、手の甲までしっかりと洗いましょう。
また、食品を取り扱う前や、トイレの後、吐瀉物などを処理した後は、最低2回は手洗いをしてください。
1度では足りない場合があるので、入念に行うことが大事です。
ノロウイルス予防その2 環境を綺麗に
ノロウイルスは、自分自身の対策ももちろん必要ですが、それと合わせて、周囲の環境を清潔にすることも大事です。
特に感染経路となりやすいのは、トイレ、そしてドアノブです。
トイレの便座は、ノロウイルスに非常に感染しやすく、気付かないうちに感染している恐れが大いにあるのです。
そのため、座る前に便座の除菌はしっかりと行いましょう。
その方法ですが…
・便座クリーナーをトイレットペーパーにつける
・便座を拭き、拭いたペーパーを流す
これを2、3回繰り返し行いましょう。
2、3回、上記の除菌を行うにあたっても注意があります。
それは、必ず1度使ったペーパーで、再度便座を拭かないようにすること!
1度使ったもので拭いたら、菌が再び付着してしまい、除菌の意味がなくなってしまいます。
そして、便座の除菌をした後は、自分自身の手洗いを2回することもお忘れなく。
ノロウイルス予防その3 汚物や吐瀉物の処理
先ほども述べましたが、吐瀉物などにはウイルスが多く存在しており、その処理をした人への感染リスクがかなり高くなっています。
これらの処理をする場合は、必ず事前に対策が必要です。
汚物処理のポイントもいくつかあるので、下にまとめてみました。
・感染防止品の着用
着用に際して、手袋は2枚重ねで着用すること!
・処理者以外を立ち入らせない
・十分に換気をする
・効果的な除菌剤を使う
効果的と言われているのは、1000ppm以上の次亜塩素酸ナトリウム
・広範囲の洗浄
・処理後の手洗いうがいを忘れずに
ぜひ、これらを全て守り、汚物処理を行いましょう。
ただ、ポイントだけでなく、この汚物処理にも手順がありますので、以下にまとめておきます。
① 1000ppm以上の次亜塩素酸ナトリウムを汚物と同じ量ほど、直接汚物に注ぎます。
注ぐ際には、汚物が飛び散らないよう、ゆっくりと注ぐようにしてください。
② 使い捨てのペーパータオルで、汚物を外側から内側に集めるようにして、ゆっくり取り除きます。
③ 汚物を取り除いた箇所を、新たなペーパータオルで覆います。
④ 覆ったペーパータオルに1000ppm以上の次亜塩素酸ナトリウムを注ぎ、10分ほどの時間をおいた後に、ふき取ります。
⑤ さらに新たなペーパータオルを1000ppm以上の次亜塩素酸ナトリウムに浸し、それで床を拭きます、
⑥ 最後に入念に水拭きをします。
これでようやく床の洗浄は完了です。
「何度も同じことをするのが面倒…」
と思うかもしれませんが、こうでもしなければ、ノロウイルスはいなくならないので、自分自身や家族のためと思って、面倒くさがらずに行いましょう。
ノロウイルス予防その4 食品の加熱処理
ノロウイルスは、食中毒でも感染の危険性があると先ほど説明しました。
食中毒の中でも、特にノロウイルスに感染しやすいものが、カキやアサリ、ホタテといった二枚貝です。
ノロウイルスの感染が流行している時には、これらの生食はなるべく控えるようにして、しっかりと加熱処理を行ったモノを食べてください。
ノロウイルスの感染リスクが高い二枚貝などの食品は、食品の中心温度が85~90℃になるようにし、90秒間以上の加熱が必要です!
その他の加熱調理食品も、75℃以上で1分以上の加熱が必要であることをお忘れなく。
筆者の知り合いに、加熱用のカキを誤って生食した方がいて、翌日と翌々日には発熱し、1日中嘔吐していたという経験を耳にしました。
食べている時はおいしく、至福のひと時なのかもしれませんが、後が間違いなく地獄なので、決して危険な時期に二枚貝の生食はしないようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
新型ノロウイルスや、ノロウイルスの予防、対策についてまとめました。
2015年の秋から2016年初頭にかけて、新型ノロウイルスが流行すると見られ、早くも国立感染症研究所は注意を呼びかけています。
新型のため、人は免疫を持ち合わせていません。
つまり、誰もが感染するリスクが高いということです。
私たちにできる予防策をしっかりと講じて、ノロウイルスにかからないよう生活していきたいところですよね。
筆者は幸いにもまだノロウイルスにかかったことはありませんが、これといった予防をあまりしてきませんでした。
しかし、人と接する場面がある限り、感染の可能性は大いにあります。
筆者も今年は、ノロウイルスに用心し、早めの対策を講じていこうと思いました。
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