なおじい(HOBBY:カメラ・ビデオ撮影・DVDオーサリング/資格:ラジオ体操指導員・防災士・応急手当普及員)

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コロナ治療薬 米社製、4月にも治験結果

2020年03月18日 19時35分40秒 | 健康・病気

コロナ治療薬 米社製、4月にも治験結果 

2020/3/18 18:0

 


新型コロナウイルスの治療に既存の抗ウイルス薬が有望だとわかり、早期に使える見通しが高まっている。有望視されるのが、インフルエンザ薬「アビガン」とエボラ出血熱薬「レムデシビル」だ。レムデシビルは4月にも臨床試験(治験)の結果が出る可能性がある。実用化できれば世界規模の死者増加を抑え、世界経済への打撃の緩和につながることも期待される。

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「治療の効果は明らかだ」。17日、中国科学技術省の会見に世界が注目した。富士フイルムのグループ会社、富士フイルム富山化学が開発した抗ウイルス薬アビガンについて実施した臨床研究で有効性を確認したと発表した。患者200人に投与した結果、肺炎などの症状が改善したという。
今後、中国の医療現場で患者への使用が推奨される。富士フイルムホールディングスの株価は急騰し、18日の終値は5238円と前日比700円高となった。


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アビガンは国内では2014年3月にインフルエンザ薬として製造販売承認を取得し、16年に中国製薬会社の浙江海正薬業(浙江省)にライセンスを供与していた。浙江海正薬業は2月に中国当局から生産認可を得ており、量産を本格化する。日本では医師の判断で投与している段階だが、幅広く使えるよう富士フイルムは「製造販売の承認を取るための治験を準備している」と話す。
新型コロナウイルスには有効な治療薬がない。注目を集めるのが他の病気の治療に使う抗ウイルス薬の転用だ。こうした薬は新型コロナウイルスが体内で増えるのを邪魔する効果がある。政府などの開発支援を受け、各社は安全性や治療効果の確認を急ぐ。
世界規模で治療効果の確認が進んでいるのが、エボラ出血熱の治療用に開発されていた米ギリアド・サイエンシズのレムデシビルだ。世界各国でまだ承認されていない薬品だが、中国で新型コロナの患者に投与したところ効果が確認され、同社は日米中などでの治験を始めた。
1000人程度の患者で効果を見ており、ギリアドは「まず中国で4月にも結果が出る」と説明。厚生労働省が緊急措置として審査を急ぎ、条件付きの仮承認を出すなどすれば、日本でも数カ月のうちに医療現場で使えるようになる可能性もある。
治療薬候補ではアビガン、レムデシビルのほか、米アッヴィの抗エイズウイルス(HIV)薬「カレトラ」もある。中国ではコロナ治療の現場で使われており、様々な薬剤と組み合わせた治験が進む。国内では2000年に承認されており新型コロナへの有効性が確認できれば早期に使える可能性がある。
もちろん問題もある。アビガンは動物実験から胎児への影響が確認されており、妊婦や妊娠している可能性がある人への使用は厳禁だ。痛風発作や重篤な肝障害など副作用が報告されている。そのため「投与が適切と判断される症例のみ」や「厚生労働大臣の要請がない限り製造販売しない」といった条項が承認条件に含まれている。カレトラも高血糖やすい炎、肝機能障害が報告されている。
世界で未承認のレムデシビルはどのような副作用が出るか分かっておらず、すでに低血圧障害などの可能性も指摘されている。いずれの薬剤も投与に対して一定のリスクがあることから、軽症患者への治療には向かない可能性が高い。
最大の問題は供給体制だ。アビガンに関しては国が200万人分の備蓄があるといい、富士フイルム側も「日本政府から増産を検討するように要請を受けている」と説明。実際に増産要請があった場合は対応する考えだが、原材料の確保など課題もありそうだ。
レムデシビル、カレトラも新型コロナ治療薬として正式に承認された場合は、全世界への供給体制を構築する必要がある。


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