奈良)中3、小6とも全教科で平均下回る 全国学力調査
2019年8月1日03時00分
文部科学省が小学6年と中学3年を対象に実施した全国学力・学習状況調査の結果が7月31日、公表された。県の平均正答数は小6が全2教科で、中3が全3教科で全国平均を下回った。
学力調査は4月18日にあり、小6は国語と算数、中3は国語、数学、英語を受験した。英語は今年初めて実施され、筆記と口述の試験があった。口述は、都道府県単位での結果は公表されなかった。国語と算数・数学は昨年まで、知識を問う「A」と知識の活用力をみる「B」に分かれていたが、今年から統一された。
県内の公立校では、小学校196校の約1万1千人、中学校104校の約9900人が受けた。小6の平均正答数は全国平均と比べ、国語が0・5ポイント、算数が0・1ポイント下回った。中3は国語、数学、英語のいずれも0・1ポイントずつ低かった。
学習意欲を問う質問では、英語の勉強が「好き」と答えた中3の割合は51・5%(全国平均56・0%)、「よく分かる」と答えた割合は68・1%(同66・0%)だった。普段全く読書をしないと答えた小6の割合は22・6%(同18・7%)、中3が43・5%(同34・8%)で全国平均と比べて高かった。
大石健一・県教委学校教育課長は「記述式で正答率が低く、読書に熱心でないことと関係があるかもしれない。読書を促す取り組みを進めたい」と話した。
県教委は今回の調査結果を踏まえた指導改善について、市町村教委や教員を対象に説明会を開くという。
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