第65回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が23、24、26、27日の4日間、奈良市兵庫県尼崎市で開かれる。6府県の代表計105団体が、思いを込めた演奏を披露する。中学A、高校A、大学、職場・一般の各部門では、10~11月の全日本吹奏楽コンクールに出場する団体が選ばれる。

■やわらかい音で勝負 府代表・近大

 部の標語は「音心(おんしん)」。2文字を縦に合わせると「意」の一文字になる。音に心をこめて演奏すると、みんなの意志が一つになるという意味だ。

 全国大会は過去3年続けて銀賞。主将の河西卓也さん(4年)は「4回生を始め、今の部員は金賞の喜びを知らない。金賞を取りにいく」と意気込む。

 学生指揮者として約70人の部員を引っ張り、本番ではトロンボーンを担当する法山(のりやま)祥平さん(4年)によると、今年は部の演奏のイメージを一新した。これまでは、強烈な音圧を重視する「いけいけドンドン」のバンドだったが、やわらかい音で勝負することに。自由曲には長生淳の「久堅(ひさかた)の幹(みき)」を選んだ。「複雑に絡み合う旋律とハーモニーを楽しんで頂ければ」と話している。(宮崎亮)