青木文雄の 徒然なるままに

いつもの毎日面白く。ときどき映画。

叱るときは公平にしないと

2010年10月30日 | 日記

王子に向かう車中、外の景色を観ていた。

それは突然だった。

「車内アナウンスがあっただろう。聞いていないのか」

「お前サラリーマンだろう。そんなことじゃ出世できないぞ」

「3回目だろう。携帯かけるな」

若いサラリーマンは、すぐにあやまったが、おじさんは席を立ち、

あやまるサラリーマンに向かって3度ほえた。

次の駅で、若い女性が乗車してきた。なんと座った。

そのおじさんと、同じボックス席にだ。私は不思議とカンがあたる。

この若い女性は携帯で、は・な・す…そのときどうする。

列車が動きだすと、あろうことか、すぐに携帯で話し出した。

しかも2回だ。私はおじさんをチラチラ見た。

おじさんは目の前で、若い女性が携帯しているのに動かない。

何も言わない。

「おいおいそれはないだろう。叱るときは公平にしろよ。」

私は小さくささやく。前席のご婦人は目で笑っていた。