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水戸の見て歩き

水戸の酒の話(17)

2022-07-11 20:31:50 | 水戸

元山町ブルワリー(元山町1-3-22)
 水戸で一つだけのビール醸造所のようです。上面発酵酵母を使ったエールビールを何種類か醸造しているようですが、ピルスナーも今後は醸造しようと考えているそうです。はかり売りもしているようで、容器を持った若い客が来ていました。週末だけの営業のようですが、なかなかにぎわっていました。

 

立ち飲み きなせ(水戸オーパ1F 宮町1-7-33 )
 立ち飲みで、おつまみは持参して下さいというスタイルの居酒屋のようです。飲み比べセットや、蔵元が来ての販売もしているようでした。気軽に入って、さっと出て行くといった感じが気持ちよさそうな店でした。

 

軍盃(護国神社社務所 見川1-2-1)
 兵役を終えて除隊したときや、戦勝を記念したりして、周辺の人たちに配るためにつくられた盃のようです。以前は骨董市などでよく並んでいましたが、今はほとんど見ることがなくなったようです。写真は木盃のようですが、陶磁器製が多いようです。護国神社の社務所入口付近に展示してありました。

 

藤田東湖の漢詩
 一榼(いっこう)憂ひを磨して神有るを覚ゆ  蕩然たる和気天真を養ふ  世間の酔客知る多少  味を貪(むさぼ)るの人は酒を愛するの人に非(あら)ず
 東湖の酒を読んだ漢詩だそうです。「酒の一樽は憂いをなくしてくれて神の境地に至ることができる 陶然として、偽りや飾り気のない純粋な気持ちになれる うまいのまずいのいう人は、酒を愛する人でないということを 世間の飲み手はどれくらいが知っていることだろう」といったところでしょうか。写真は、水戸市立博物館に展示されていた、東湖が寺社の幟旗(のぼりばた)に揮毫するときに使ったと伝えられている大筆だそうです。

 

小宅生順(おやけせいじゅん)
 江戸小石川邸にできた大日本史編纂の彰考館に、貞享1年(1684)に、徳川光圀がきて、建物建築の記念に館員に盃を与えたそうですが、このとき、小宅生順は沈酔したそうです。光圀は、加賀藩主・前田綱紀(つなのり)から借りた書2本を今夜中に書き写すように命じたそうです。小宅は、その夜のうちに書をすませて、翌日光圀に渡したそうです。これは光圀が試したのだそうですが、沈酔してもこれだけのものができたと賞して、白銀などを贈ったそうです。小宅は朱舜水を水戸藩に招くように仲立ちをした、儒者だそうです。

水戸の酒の話(16)


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