【これは昼桜】
Nikon D90 + AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
高校で【彼女】という存在が出来てから結婚するまでの15年あまり、
半年程の期間を除いて『彼女がいない』という状態は無かった。
それは別に『モテモテだった』とか、
『日々ナンパに明け暮れていた』とか
『身の回りの日用品に【彼女】という名前つけて誤摩化していた』わけではなく、
単に『一人とつきあう年数が長い』というだけのことだ。
なのでその間に登場する【彼女】の数はとても少ない。
せいぜい【春子】、【帽子】、【座椅子】、位のものだ。
その『彼女がいなかった半年間』というのは(確か)27、8の頃で、
「もぉ彼女とか面倒なモノはいらん!一生このままでいる!」と心に誓っていた時期でもあった。
今思い返すと原因不明の荒れ方をしていた。
季節は晩冬から初夏にかけての頃だったと思う。
いやいや手肌がね、ひび割れるとかそーゆー荒れ方の話じゃねーんだ、旦那。
春の夜、当時仲のよかった友人二人(♂&♀)と夜桜を観に行った。
後に『この二人は出来ていた』と知らされて驚くのだが、まぁそんなことはどーでもよろし。
ついでにこの友人ズとたまに飲みに行っていた大垣の店は、
『はるるさん経営の店』(当時はるるさんは関西在住で、営業自体は他の方がされていた)であった事も判明する。
世の中って、ベリー・ナロー。
有名な夜桜スポットへ行った。
いつの間にか姿が見えなくなった二人から離れ、
ただ独り、ボーっと桜を見上げていた。
なんかこぉ、、、愛しさと♪切なさと♪糸井重里♪がこみ上げて来る感じで、ただひたすらに儚く美しく見えた。
あれから何度も桜を観ているのだが、その時に観た印象が一番強く残っている。
たぶん、色々と思うことがあったのだろう。
荒れてたし。
いやいやこの建物。サビだらけで。手入れが行き届いてねぇなぁー、ってそーゆー荒れ方の話でもねーんだ旦那。
この画像の補正作業をしながら、そんな事を思い出した。
因みにその数ヶ月後、
先の誓いも空しく、【扇子】に【彼女】という名前をつけたことは言うまでも無い。