社会正義の実現のために、民衆が最も頼りにしている
検察関係が、かなり怪しげであることについて、
従来幾つかの資料を見てきた:
▲特捜神話の終焉:[B-131]
. に書かれている郷原氏の著書の話や
▲ 「司法」と「報道」(2):[B-134][2010/9/17]
に紹介された幾多の例など、である。 ところで
▲笛を吹く人:[A-154]、の後半にあるように、
いろいろな分野で「笛を吹く人」は居るのだが、
普通はその周辺からの評価は厳しい。
世間一般では誤解されて悪評が立つ場合が多く、
部外者には真相は分かり難い。
.
いろいろな時代に於いて彼等への評価が劇的に変化
したことは、、例えば、故人では
★林子平 { 文化の日に林子平を想う:[C-263]}
★高木仁三郎 {日本人と先見性:[B-158]}
などに見られるし、現存する例では
★小出裕章助教 {▲革命への予感:[A-146]}
は、「異端児」から「先覚者」を経て「論客」へ
と評価が高まったし、些か趣が異なるが、
国家公務員制度の、徹底改革を訴えていた官僚、
★古賀茂明の例もそれに近い。
★ ★ ★ ★ ★
こうしてみると、司法、検察の関係での内部告発者、
三井環 の名前が何年かの後に、どのように評価
されるのかは、気になる。
.
時の流行の話題でなければ取り上げないのがメデイア
だから、2002年にあれだけ大騒ぎした告発の結果が、
その後どうなったのか、というのが気になるのだが、
また告発者の側も何でも良いから、偏屈でさえあれば
面白い、というものでもない。
賛否両論ある評価の中で、自身が良く知らない
人物の評価はできないが、気になる。
.
最初に三井氏が取上げたのは、
検察庁の調査活動費の裏金化の問題である。
業務を進めるために、気の進まない違法行為を行う。
現場で実務を進める人達は毎度この種の場面に
遭遇する。
現在進行中のNHK朝ドラ「梅ちゃん」で終戦後の
食糧難の時代に違法行為を拒否して餓死した
山口判事の話が出てきて、私らよりも若い世代は
理解できないだろうなあ、と思いながら見ている
が、私だって食料ではないが、現役時代に
業務を進めるために違法を行った経験はある。
その時に、内心の葛藤を覚えながら、不法行為を
行って実務を進める私に比べて、
仕事(つまり、違法行為)はしないが
給料だけは受け取っている「良い人」たちに、
私は何度、苛立ちを覚えて、「給料泥棒」と
心中で叫んだことか。
勿論、「仕事に必要な違法」、を外れて、
汚職に足を踏み入れるのは論外であるが、
ヤミ米を食べたのを非難出来ないような事情も、
世の中の現実には、あるものだ。
今までにも何度か、その辺を書いてきたが、
それを内部告発することの評価、は難しい。
★ ★ ★ ★ ★
三井氏と言う人物を私は会ったことが無いから、真実の
生身の人柄は知らない。 しかし、検察の内部告発
という珍しい事件の当事者だから資料を
此処に残しておきたいと思い、ウイキぺデイアの
記載事項を写して置く:
当初の段階で三井氏が内部告発を行ったことに対して、
周囲では、人事で冷遇されたことへの不満が、
告発の動機の1つであるという意見が有り、普段から
彼が優秀な自分が同期の検事より昇進が遅いのは
おかしいとなどと周囲に漏らしていたという話も
あるという。 三井氏の同期には、大林宏
(検事総長)、横田尤孝(最高裁裁判官、元次長検事)、
中尾巧(大阪高検検事長)、熊崎勝彦
(元最高検公安部長)、などが居る。
或いは三井氏とは、自身が良く見えていない人であり、
マスコミは、そこが分かっていないのでないか、
との一抹の不安も、私には残っている。
彼は、2002年4月22日に、暴力団組長の親族名義で、
競売された神戸市のマンションを落札したが、
居住の実態がないのに登録免許税を軽減させた
として、詐欺容疑で逮捕された(三井環事件)。
逮捕当日、三井は裏金問題に関してテレビ朝日の
報道番組『ザ・スクープ』の収録ならびに
『週刊朝日』副編集長との対談が予定されていた。
現職検察幹部が初めて、裏金問題について、
「検察庁が国民の血税である年間5億円を越える
調査活動費の予算を、すべて私的な飲食代、
ゴルフ、マージャンの「裏金」にしていることを、
現職検察官として実名で告発する・・・」、
として証言するビデオ収録当日の朝に、
任意同行を求められそのまま逮捕されたことから、
三井の支援者並びにマスコミからは、検察による
口封じであると批判され、『ザ・スクープ』
をはじめテレビや新聞、週刊誌でも口封じ逮捕
に関する特集が組まれる事態へと発展した。
その後、収賄罪や公務員職権乱用罪で起訴され、
5月10日に懲戒免職となった。 また、拘置中には
持病の糖尿病治療が満足に受けられず]、獄死させ
られる危険も指摘された上、意識朦朧になった様
であり裁判をまともに受けらない恐れがあった。
2003年3月12日に15回目の請求で保釈保証金800万円で
逮捕から11ヶ月ぶりに保釈が認められた。
裁判では無罪を主張したが、2008年8月29日に最高裁で
懲役1年8か月、追徴金約22万円の実刑判決が確定し、
これにより法曹資格を失った。
2008年10月17日大阪拘置所収監、数ヵ月後に静岡刑務所
に移送。 2010年1月17日の深夜零時に満期。
18日朝に釈放、静岡刑務所出所した。
★ ★ ★ ★ ★
2010年9月27日、大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件
に関して、小林敬大阪地検検事正、玉井英章大阪高検
次席検事、大坪弘道京都地検次席検事、佐賀元明
神戸地検特別刑事部長につき、犯人隠匿罪での告訴状
を検事総長の大林宏に送付し、10月6日に受理された。
この内、同年10月1日に大坪及び、佐賀が逮捕され、
両人とも大阪高等検察庁総務部付に異動した。
三井は、2010年12月、有料メルマガ配信サービス
「foomii」より、有料メルマガ「三井環メール
マガジンー法務検察の闇を斬る」を配信すると
発表した。
2011年3月、「市民連帯の会」を発足、代表に就任。
裏金問題や冤罪を生む法務省・検察庁・裁判所の暴走
にくわえ、福島原発事故の真相隠蔽についても
糾弾している。
検察関係が、かなり怪しげであることについて、
従来幾つかの資料を見てきた:
▲特捜神話の終焉:[B-131]
. に書かれている郷原氏の著書の話や
▲ 「司法」と「報道」(2):[B-134][2010/9/17]
に紹介された幾多の例など、である。 ところで
▲笛を吹く人:[A-154]、の後半にあるように、
いろいろな分野で「笛を吹く人」は居るのだが、
普通はその周辺からの評価は厳しい。
世間一般では誤解されて悪評が立つ場合が多く、
部外者には真相は分かり難い。
.
いろいろな時代に於いて彼等への評価が劇的に変化
したことは、、例えば、故人では
★林子平 { 文化の日に林子平を想う:[C-263]}
★高木仁三郎 {日本人と先見性:[B-158]}
などに見られるし、現存する例では
★小出裕章助教 {▲革命への予感:[A-146]}
は、「異端児」から「先覚者」を経て「論客」へ
と評価が高まったし、些か趣が異なるが、
国家公務員制度の、徹底改革を訴えていた官僚、
★古賀茂明の例もそれに近い。
★ ★ ★ ★ ★
こうしてみると、司法、検察の関係での内部告発者、
三井環 の名前が何年かの後に、どのように評価
されるのかは、気になる。
.
時の流行の話題でなければ取り上げないのがメデイア
だから、2002年にあれだけ大騒ぎした告発の結果が、
その後どうなったのか、というのが気になるのだが、
また告発者の側も何でも良いから、偏屈でさえあれば
面白い、というものでもない。
賛否両論ある評価の中で、自身が良く知らない
人物の評価はできないが、気になる。
.
最初に三井氏が取上げたのは、
検察庁の調査活動費の裏金化の問題である。
業務を進めるために、気の進まない違法行為を行う。
現場で実務を進める人達は毎度この種の場面に
遭遇する。
現在進行中のNHK朝ドラ「梅ちゃん」で終戦後の
食糧難の時代に違法行為を拒否して餓死した
山口判事の話が出てきて、私らよりも若い世代は
理解できないだろうなあ、と思いながら見ている
が、私だって食料ではないが、現役時代に
業務を進めるために違法を行った経験はある。
その時に、内心の葛藤を覚えながら、不法行為を
行って実務を進める私に比べて、
仕事(つまり、違法行為)はしないが
給料だけは受け取っている「良い人」たちに、
私は何度、苛立ちを覚えて、「給料泥棒」と
心中で叫んだことか。
勿論、「仕事に必要な違法」、を外れて、
汚職に足を踏み入れるのは論外であるが、
ヤミ米を食べたのを非難出来ないような事情も、
世の中の現実には、あるものだ。
今までにも何度か、その辺を書いてきたが、
それを内部告発することの評価、は難しい。
★ ★ ★ ★ ★
三井氏と言う人物を私は会ったことが無いから、真実の
生身の人柄は知らない。 しかし、検察の内部告発
という珍しい事件の当事者だから資料を
此処に残しておきたいと思い、ウイキぺデイアの
記載事項を写して置く:
当初の段階で三井氏が内部告発を行ったことに対して、
周囲では、人事で冷遇されたことへの不満が、
告発の動機の1つであるという意見が有り、普段から
彼が優秀な自分が同期の検事より昇進が遅いのは
おかしいとなどと周囲に漏らしていたという話も
あるという。 三井氏の同期には、大林宏
(検事総長)、横田尤孝(最高裁裁判官、元次長検事)、
中尾巧(大阪高検検事長)、熊崎勝彦
(元最高検公安部長)、などが居る。
或いは三井氏とは、自身が良く見えていない人であり、
マスコミは、そこが分かっていないのでないか、
との一抹の不安も、私には残っている。
彼は、2002年4月22日に、暴力団組長の親族名義で、
競売された神戸市のマンションを落札したが、
居住の実態がないのに登録免許税を軽減させた
として、詐欺容疑で逮捕された(三井環事件)。
逮捕当日、三井は裏金問題に関してテレビ朝日の
報道番組『ザ・スクープ』の収録ならびに
『週刊朝日』副編集長との対談が予定されていた。
現職検察幹部が初めて、裏金問題について、
「検察庁が国民の血税である年間5億円を越える
調査活動費の予算を、すべて私的な飲食代、
ゴルフ、マージャンの「裏金」にしていることを、
現職検察官として実名で告発する・・・」、
として証言するビデオ収録当日の朝に、
任意同行を求められそのまま逮捕されたことから、
三井の支援者並びにマスコミからは、検察による
口封じであると批判され、『ザ・スクープ』
をはじめテレビや新聞、週刊誌でも口封じ逮捕
に関する特集が組まれる事態へと発展した。
その後、収賄罪や公務員職権乱用罪で起訴され、
5月10日に懲戒免職となった。 また、拘置中には
持病の糖尿病治療が満足に受けられず]、獄死させ
られる危険も指摘された上、意識朦朧になった様
であり裁判をまともに受けらない恐れがあった。
2003年3月12日に15回目の請求で保釈保証金800万円で
逮捕から11ヶ月ぶりに保釈が認められた。
裁判では無罪を主張したが、2008年8月29日に最高裁で
懲役1年8か月、追徴金約22万円の実刑判決が確定し、
これにより法曹資格を失った。
2008年10月17日大阪拘置所収監、数ヵ月後に静岡刑務所
に移送。 2010年1月17日の深夜零時に満期。
18日朝に釈放、静岡刑務所出所した。
★ ★ ★ ★ ★
2010年9月27日、大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件
に関して、小林敬大阪地検検事正、玉井英章大阪高検
次席検事、大坪弘道京都地検次席検事、佐賀元明
神戸地検特別刑事部長につき、犯人隠匿罪での告訴状
を検事総長の大林宏に送付し、10月6日に受理された。
この内、同年10月1日に大坪及び、佐賀が逮捕され、
両人とも大阪高等検察庁総務部付に異動した。
三井は、2010年12月、有料メルマガ配信サービス
「foomii」より、有料メルマガ「三井環メール
マガジンー法務検察の闇を斬る」を配信すると
発表した。
2011年3月、「市民連帯の会」を発足、代表に就任。
裏金問題や冤罪を生む法務省・検察庁・裁判所の暴走
にくわえ、福島原発事故の真相隠蔽についても
糾弾している。