「原子力」の歴史を語るのならば、本当はキューリ―夫妻の話
から始めなければならない。 近頃では世間一般で
日常的に用いられる用語になった放射能の単位は
SI単位系のベクレル(Bq)だが、以前は
実用単位の、キュリー(Ci)を用いていた。
その名称は研究者の名前から来ていて、
1(Ci)が、(ラジウムRa:1gの放射能の強さ)で、
370億ベクレ . . . 本文を読む
地震に関係する科学技術情報の取扱い方の問題について
私が前回の記事: ▲朝三暮四と理系思考:[A-147]
に書いた後で、同じ問題を指摘した書籍、報文の幾つかを
紹介した、新聞の書評(「今週の本棚」)、を目にした。
その筆者、海部宣男氏は、大事な要素が三つあるとして、
『①科学者の明確で責任ある発信、②それを伝える
メデイアの正確さと伝達力、③受け取る人の理解力』、
を上げ . . . 本文を読む