本シリーズ第二回の記事(因果関係の捉え方の話)に、N氏からコメントを頂いた。 コメントも、N氏のブログも、非常に質の良い文章で、内容的に優れている。 私の言い足りないことを、N氏が非常に的確に述べているのだが、残念ながら、ブログの相性の関係か、相互にトラックバックを送れないで難航した。 私自身のメモとして、この形で残す。 . . . 本文を読む
本シリーズ第一回の記事(東条の非常識な戦争指導)にコメントを頂き、”東条英機暗殺の夏”(吉松安弘著)という本があることを教えて頂いた。 今回の記事は、その読後感想メモである。 読むと
① 東条の心情の真髄は、次の文章であろう。:
『自分の考えは、たとえそれが天皇の意向と反しようが、やはり天皇の意向と反してはいないのである。 何故ならば、自分に天皇の信任があるのだから・・・』
② 戦争開戦以来、「科学は日本精神を汚す」という議論がのさばり、合理的な考えのできる人々の受難の日々があった。 戦況が悪くなってくると、それは新兵器を発明できない科学者の責任、と言われるようになった。
③ 無意味な戦争を止めて和平交渉に入るべく、重臣や一部の軍人達が動いた時に、東条に睨まれて犠牲者が出たこと、そして、このグループに居た三笠宮の裏切り行為があったことは知られているが、昭和19年7月16日の、裏切り行為の詳細は、私は今回、初めて知った。 . . . 本文を読む
私の大学(旧制)入学からは、既に還暦以上の歳月が経っている。
大學入学の思い出を書くのだが、それは、昨年末 [2007/12/27]に、 旧制中学入試問題集、という記事を書いたから、今度は大学を、という訳でない。 その訳は、記事の末尾に書く。
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大学に入った時の、学科の新入生歓迎会での出来事を思い出す。
歓迎会席上で、学科の若手助教授二人が、論争を始めたの . . . 本文を読む