二人のピアニストに思う

gooニュース、注目のトピックスで「フジ子ヘミングがNHK斬り」を見て自分でもブログを作り、発言したくなった。

ダンスパーテイで死者が出て(続)

2010-03-16 05:43:23 | ニュースの見方
最近は社会人が皆、幼児化している。
これを再建しなければ社会は崩壊する。


今回はそのような私の危惧を述べる。
昨日3/14にまた、私は例の市民館のダンスパーテイに行った。
昨日のパーテイの主催者は、先日3/10とは別である。

先日はパーテイ主催者が市民館の係員の指示でカードを用意してあり、
  参加者は氏名、住所、電話番号を記入することを求められた。
  主催者の手でリストを作成するための資料としてである。

昨日も同じことをするのだと思って行くと、違っていて、
「事故が起こった場合の自宅への連絡法を、主催者に知らせるか、または、
   それを記入した紙を自身のポケットに入れておいてくれ」と、
会場受付係の机上にチラシが置いてあり、
   またパーテイの途中でその趣旨のアナウンスが有った。
昨日の、この処置は常識的で適切な対応だと思う。

前回の記事に書いたような、
区役所の職員にパーテイ世話人が名簿作成を強要されていた四日前のパーテイ、
. とは扱いが変わり、名簿作成はしなくても良いことになったらしい。
実は3/10の時は、会場受付デスクで来会者と受付係とが、
名簿作成の非常識さについて口論している風景が見られたから、
もっと過激な来会者が区役所の担当職員に怒鳴りこんで、
これを止めさせたのかも知れない。

★ ★ ★ ★ ★

どうして、最初から昨日のような適切な対応を取ることが出来なかったのだろう、
   と私のような老人は考える。

昔は会社でも、町内でも、大人が若者を教育し、
若者はそれを吸収して成長する社会的な仕組みが、機能していた。
高度成長の時代に、それが壊れたような気がする。


人手不足の職場でうるさいことを言う上司が居ると若者が気楽に逃げ出すものだから、
上司は一切の文句を封印した。
それは職場のためとか、若者の成長のためとかでなく、
  部下のご機嫌取りのため、上司の保身のため、であった。
極めて稀にしか起こらない事故、例えば100年に一度くらいしか起こらない事故のための対策として、一見無駄に見える仕組みを造り付けておくような技術(例えば、防災林など)、は伝承されずに消滅した。
多くの社会ニュースの中に、
昔の人間ならばこの様なことは起こさないがなあ、と感じる幼稚なエラー
   (例えば、車の追突)、 が多く見られるようになった。

このような社会の中で、幼児の頭脳のまま、区役所職員になった担当者が、
     前回の指示を出し、また引っ込めたのだろう。

★ ★ ★ ★ ★

実は3/10のパーテイ会場で、参加者の会話を耳にして、私は恐ろしくなった。
「入場するときに名簿作成の資料として個人情報の記入を求められたが、
そんな名簿は漏えいする可能性が有るから、俺は嘘っぱちを記入して出してきた」、
と彼は友人に話していた。
これでは折角作っても名簿はいざというときの役には立たないではないか。
それ以上に、
このような個人的対処の行為が、世間の常識となっていくことが、
  社会におけるすべての信頼関係をぶち壊す
ことが、恐ろしい。

その種の社会破壊の一例が、佐久間氏の指摘した
   ▲轢き逃げ有利の法治国 :[B-100]
である。
今回の問題は個人情報絡みの話題だが、これについては
   ▲「美しい国」を作るための提案(6)個人情報保護 :[C-146]
に書いてあるような、馬鹿げた話もある。

合理的思弁で良い社会を保っていくためには、全員が大人にならなければならないのに、
 現状は逆の方向に向かっている。

★ ★ ★ ★ ★

   ▲マジョルカ島:[A-3] [2005/3/20]

の旅行に行った時の経験も、呆れるような話である。
十数名の日本人ツアー客の中でショパンの足跡を訪ねて
   修道院を訪れたのは、私たち夫妻だけだった。
船がマジョルカ島に着岸し、タクシーに乗って出掛けようとした時に、
若い男女のカップルが追いかけてきて一緒に連れて言ってくれと頼むので、その様にした。

帰国後に修道院での写真が出来たので、写真を持参していなかった彼らに
送ってやろうと思い、ツアー会社にカップルの住所を問い合わせたら、
個人情報だからとの理由で、断られた

若しも、その様な事情で住所を教えられないのならば、
   ツアー会社が間に入って写真を届けてあげます、
という気働きが出てこないのは、
私ら老人には、実に情けなく思う。



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