今までのケータイ電話は、端末・機能・サービス・コンテンツなどキャリア主導で開発されてきました。(垂直統合型)だから、端末メーカーもキャリアの方針に沿った形で商品作りをしてきました。
ところが、アップルのiPhoneはキャリア主導ではなく、アップルが主導権をもっていた訳です。さらに、アップルの中身のアプリケーションは、アップルの企画した機能・サービスなのです。これは、キャリア→メーカーに移動した事例です。
次に、今年の後半?あるいは来年発売されると噂のグーグルのアンドロイド(Android)はどうか?グーグルが開発したオープンなプラットフォームのOSが乗っかっていて、おそらくソフト面では、通話・通信・メール・ブラウザ・アドレス帳ぐらいが標準で付いているぐらいで、あとは自分の好きなソフトをダウンロードするようになるでしょうね。(もちろん、カメラとか動画再生もあるでしょう)
大半はWEB2.0で話題のAJAXでWEB系のサービスが提供されます。また、いちいちWEBにつなぐのが面倒な人は、もちろんケータイ単独のローカルの状態でのアプリケーションも配布されるでしょう。ローカル常駐型のガジェット(ウィジェット)のようなものも準備されるでしょう。待受けに常駐するソフトが大量に作られて、無料配布されることになるでしょうね。待ち受けにカッコイイ時計表示をしたければ、ケータイでネット接続をして、ダウンロード・起動すれば、自分のお気に入りの時計待受けになります。電卓機能が欲しければ、電卓ソフトをダウンロードしておく・・ガジェットのメニューやランチャーで好きなソフトを手軽に利用できるようになりますね。
パソコンで窓の杜やベクターなどから気に入ったソフトをダウンロードをして、自由に使うのと同じような感じになります。こうなると、携帯電話のアプリケーション開発がメーカー(製造会社)から、ソフトベンダーに移行することになり、ますます水平分業が加速されることは間違いないでしょうね。ホント、ケータイがパソコンのような使い方になって行きます。もちろん、ケータイ電話専用のウィルス対策ソフトが作られて、配布されることになります。このような形態になるのであれば、アンドロイドに予めウィルスソフトがバンドルされての販売となるでしょうね。
以前は、パソコンを購入する場合、色んなソフトがてんこ盛りでプレインストールされ、とても便利なように感じましたが、パソコンの市場も成熟してくると、OSのみの廉価な5万円~6万円ぐらいのパソコンも登場して、現在では大変な売れ行きになっています。水平分業化することで、メーカーの端末開発コストが劇的に低下して、従来よりかなり安いケータイ電話が登場することになります。アンドロイドは果たしていくらになるか?
・・・・こなると海外メーカーの端末の参入障壁もグッと低くなります。操作性は、日本のソフトベンダーが日本語対応した日本人向けのソフトを供給してくれるから、端末を供給すれば良いだけになりますからね。少し恐ろしい。日本メーカーもがんばって欲しいものです。
iPhone発売日にグーグルのアンドロイドの話しなんてしてなんですが・・・アップルにロックインされてしまうより、グーグルのオープンな考え方の方が、自分としては好きな感じです。でもiPhoneは使ってみたい。

本当は2台予約してるんだけど、やっぱりお客様優先でしょ。業界関係者が先に買っちゃだめですもんね。(いろんなことを実際に試して、お客様に適正な情報を提供するためにも、本当は真っ先に買って使ってみるという大儀はありますが)