一つ前の記事で、「聞こえるけど飛ばない」アンテナについて書いた。 送信と受信の周波数やバンドをずらして交信するスプリットについてであった。
今日新たな原因があることに出くわしたので書いておきます。 まあ、これもスプリットの一種になるのかもしれませんが、マルチバンド化したアンテナにまつわるお話です。 というのは・・
現在、3.5 MHZ用スーパーラドの製作、室内でテスト中です。
そして3つ前くらいの投稿で、7MHZ用のMV(マイクロバート)とスーパーラドを1m位開けて隣同士に立てたことも投稿しました。
そしてテスト中の3.5MHZ用スーパーラド、7MHZ用MV、7MHZ用スーパーラドの3つのアンテナは、先に製作した同軸ケーブル切り替え器につないである。
3.5MHZ用スーパーラドは、室内に置いてあり、1mの同軸ケーブルを介して切り替え器につないである。 CMCは切り替え器の中に入っている。
テストで3.5MHZのSSBをワッチしていたところ、例の返事をくれない北海道のコールサインがCQを出しているのに出くわしたのだ。 あ、このOMさん、3.5MHZにも出ているんだ、と思った。 そしてそのままアンテナ切り替え器を7MHZ用MVに切り替えたんだな。 すると、まだ同じ交信が聞こえているんだわ。
3.5MHZでも7MHZでも同じ交信が聞こえているんだ。 もちろん、無線機は特定の3.5MHZの周波数にチューンされたままである。
3.5MHZスーパーラドはまだ未完成で、PTTを押すと無線機はHi-SWRでロックされてしまう。 が、7MHZ、こっちのMVとラドはSWRは1.5位なので送信可能なのだが、呼んでも返事が来ないのである。
ひょっとすると事実は、この北海道のOMさんは3.5MHZでCQを出しているのではないか? それをワシの7MHZアンテナ(MVでもスーパーラドでも)が受信できてしまうために、いくら7MHZで送信してもあちらには聞こえていない、可能性も出てきた、というわけ。
その可能性の方が強いんではんかろ~か・・・
なんで7MHZ用アンテナで3.5MHZが聞こえてしまうのか、についてはこれから調べる必要がある。 同軸ケーブル切り替え器、それに繋いでいる3本の同軸ケーブルとCMCによる同軸輻射、アンテナ、の間でマルチバンド受信が出来てしまっている可能性もある。