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小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

映画 「阿弥陀堂だより」

2007年09月07日 | 映画
   (渓流で美智子が大喜びで釣った、一匹の岩魚を二人で交代でかじっている) 
 

    「阿弥陀堂だより」2002年のDVDを観た。これで小泉堯史(たかし)監督の「雨あがる」1999年、「博士の愛した数式」2005年の3作品を見終えたことになる。

    「心の病がきっかけで、夫の孝夫(寺尾聡)と共に彼の故郷である信州の山間にある村に診療医としてやってきた美智子(樋口可南子)。そこで2人は死者がまつられた阿弥陀堂に暮らす96歳のおうめ(北林谷栄)など、町の人々との触れあいの中で、質素に生きる喜びを知り、人生について再確認するのだった…。 」 ― 映画生活HPより

   大自然につつまれた山村で、売れない小説家兼主夫もやっている寺尾聡(村では花見百姓とも冷やかされる)と保育所の一角を借りての週3日だけの診療をはじめた樋口可南子を中心に、阿弥陀堂に住む老婆・北林谷栄と、そこに通う声が出なくなった少女・小西真奈美に、胃がんの末期症状なのに医療を拒否している寺尾の恩師・田村高廣、香川京子夫妻でドラマは展開する。

   ストーリー全体の設定に、小父さんが身につまされるものも有り、見入ってしまった。半ばリタイアしたような寺尾、その生き様から悟りひらいているかに見える北林、明るく生き抜く障害者の小西、不治の病を抱える田村・香川夫婦らの姿が投げかけてくれるテーマは多い。

   撮影に1年かけただけあって、他の小泉作品とおなじで、見事に大自然を映像に取り込んでいる。おうめ婆さんは言う「雪が降ると山と里の境がなくなり、どこも白一色になります。山の奥にあるご先祖様たちの住むあの世と、里のこの世の境がなくなって、どちらがどちらだか分からなくなるのが冬です。春、夏、秋、冬。はっきりしていた山と里の境が少しずつ消えてゆき、一年がめぐります。人の一生と同じなのだと、この歳にしてしみじみと感じます」と。

   ベテランの医者・樋口が小西真奈美を町の総合病院に連れて行き、手術に立ち会う場面では、Drコトーが、経験5年の新米医師・吉岡秀隆で出てくるところも愉快だ。それに、寺尾とふたりでの渓流釣シーンの樋口可南子がとても可愛いい。2008年予定の小泉作品「明日への遺言」も楽しみになってきた。



 阿弥陀堂だより(予告編)
 

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